ウルブスファンの独り言

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'24 プレーオフ 2日目

プレーオフ2日目はペイサーズ、マジック、サンダーなど今シーズン躍進を果たした若手チームが登場するとともに、リラードを手に入れたヤニス、優勝候補止まりを打開したいセルティックスなどが登場します。

 

 

MIA (8) - BOS(1)

もう毎年この2チームの対戦を見ているようなヒート対セルティックス。しかしヒートはプレーインでジミーバトラーが数週間の欠場となり、バトラー抜きで戦わなければならなくなりました。

今シーズン圧倒的な差を見せつけイーストを制したセルティックスはテイタム&ブラウンに加え昨季プレーオフでも活躍を見せたホワイト、そして新加入のポルジンギスなどがわきを固めます。戦力的にはヒートがかなり不利に見え、実際プレーインではヨビッチ、ハケスなどがスターターに並んでいました。が、ヒートはヒートカルチャーと言われるように、どの選手が出てきてもハードワークを絶やさずしっかりチームとして戦える強みを持っています。

セルティックスはホーフォードの衰えが気になりますが、今シーズン新加入のポルジンギスがインサイドで高さを使っての押し込みなど今まで嫌っていた感じのあるインサイドファイトが出来るようになっており、その穴を埋める活躍を見せました。

戦力差は大きそうな両チームですが、試合終盤のテイタム&ブラウンがいまいち信用できないこともあるのでヒートとしては泥くさい試合展開に持っていき、ハードワーク対決で勝機を見出したいところです。セルティックスはヒートのペース乗せられないようにしっかりとシュートを打ち切る事、あまり重すぎる展開にならないようにディフェンスからのトランジションでもしっかり走り勝つ事が必要になります。

何度も対戦しているので手の内はある程度分かっている両チーム。マッズーラはあまりベンチメンバーを信用しているようには見えず、基本的には主力のプレイタイムが長くなる傾向があるのに対して、スポルストラはベンチメンバーを信用し多くの選手を起用することでセルティックスに対して元気な選手たちでどれだけかき乱せるか。

昨季よりもセルティックスの格上感が強いこのカードですが、スポルストラはどんな策でセルティックスを困らせるのか。マッズーラは昨季の反省を生かしてしっかりとヒートにペースを奪われることなく自分たちで主導権握を握れるのか。

バトラー不在が大きく響きそうですが、シリーズが長くなればヒートにもチャンスが出てきます。一方でセルティックスはしっかりと勝ち切り長引く前にシリーズを終わらせたいところです。

 

DAL (5) - LAC (4)

シーズン序盤はプレーイン争いをするかと思われていたマブスですがオールスター後に6割と勝ち星を積み上げ、まさかのストレートイン。TOP4で一番チャンスがありそうなクリッパーズとの1回戦になりました。一方でオールスター後に5割しか勝てずTOP4とみられていたクリッパーズは上3チームに大きく離されての4位となってしまいました。

RSでは3回対戦がありLACの2勝となっています。

最初の対戦ではFG55%を許し、クリッパーズインサイドアタックに困った形だったマブス。2戦目はFG%こそ抑えたものの、マブスのFGが37%しか決まらず、88得点にとどまり敗戦。3戦目になるとドンチッチの44点を筆頭にチームでFG52% 3P45%と高確率でシュートが決まり、144点を奪い勝利しました。

加えて過去3回の対戦ではズバッツ、パウエル、タイスが高確率でシュートを決めており、ここのオフェンスリバウンドからの押し込みや合わせをどれだけ出せるかが大事です。

マブスはドンチッチの活躍はもちろんのことRSの対戦ではまだいなかったギャフォード、ワシントンがどれだけプラスを生み出せるか。特に2人ともリバウンドが5本以上のアベレージがあるので苦しんでいたリバウンドで頑張ることが必要です。

過去3戦とも3Pの確率が高くないクリッパーズに対して、ミドルから外側のシュートを打たせるように収縮して守ってもいいかもしれません。しかしディフェンスに注力するというよりかはオフェンスでの打ち合いに持っていき、ミドル、3Pの確率勝負に持って行った方がマブスとしてはやりやすそうです。

しかし結局クリッパーズは主力の健康状態が1番の問題となっており、この1回戦でカワイの出場が不透明となっておりまたも怪我になく可能性が十二分にあります。一方のマブスはドンチッチはいつも通り活躍すると思うので、ガード陣の薄いクリッパーズに対してどれだけアービングが暴れられるか、エクサムがどれだけドンチッチをフォローできるかが鍵でしょう。

クリッパーズはハーデン、ウエストブルック、PGはいるものの3人とも全盛期に比べるとスペシャルな活躍は見込めなさそうなので、カワイが復帰できないのであればドンチッチがクリッパーズを蹂躙しても全く不思議ではありません。

 

OCK (1) - NOP (8)

今年1番のライジングチームとなったサンダー。SGAを中心に若手のチームが最終的にウエストの首位になるとシーズン前に予想できた人は少ないでしょう。一方でプレーインでレイカーズには負けたものの、ザイオン抜きでキングスを破りプレイオフ最後の椅子を獲得したペリカンズ。レギュラーシーズンではサンダーが2勝1敗と勝ち越していますが、ペリカンズはザイオンレイカーズ戦での怪我で1回戦は欠場の見通し。ペリカンズが勝った1試合はイングラムが欠場ながらマッカラムがTDの活躍でした。

サンダーとしてはザイオンが居ないこともあり、普通にやれば順当に勝ち上がれそうではあるのですが、ペリカンズがいい時はサンダーをも凌ぐ強さを見せており、ペリカンズがどれだけ自分たちの強みを出すことが出来るのかがカギになりそうです。

ペリカンズはSGAに対してダニエルズやジョーンズ、マーフィーを使うことになると思うのですが、ポイントポイントでアルバラードの嫌がらせなどを混ぜてリズムを崩していきたいところ。加えてスモールを多用するサンダー相手なのでバランチュナスやナンスなどのセンター陣がどれだけゴール下でアドバンテージをとれるかも大事になりそうです。

サンダーは今シーズンMVP候補でもあるSGAが自身の価値を証明する事が出来るかが見どころになります。サンダーとしてはペリカンズ相手が1回戦の相手になったので、今の主力でのプレーオフが初めてな事もあり相手が経験豊富なチームだと経験の差で困らされる事も考えられましたが、ペリカンズもプレーオフの経験が乏しく同じ土俵で純粋に戦力勝負できそうなのはプラスに見えます。

順位ほど戦力差を感じない今年のウエスト。1位と8位といえどもその差はそこまで大きくなく、8位のペリカンズがアップセットを起こしたとしてもなんの不思議もありません。

しかしながらHCの差が結構大きいように見えるので、いろんな策を持っていそうなダグノートに対してグリーンがどれだけ答えを出すことが出来るのかが不安要素でしょう。自分たちの良さを見失いサンダーのスモールに対して安易にスモール対抗などで解決しようとしたりすると割と早い段階で勝負が決まってしまうかもしれません。ホーキンスやライアンなどのシューター陣をしっかり使うことが勝利のカギになりそうですが、プレーイン見る限り結局スターターに頼ってしまいそうなグリーン。

エースを見ると、ザイオン不在でイングラムはどれだけ活躍を見せることが出来るのか、笛の重くなるプレーオフでSGAはシーズンと同じような活躍を見せることが出来るのか。昨季はプレーインチームだったサンダーとペリカンズ。どちらが次のステップに進むことが出来るのか。

 

IND (6) - MIL (3)

開幕前にリラードを手に入れ、ヤニスの不満を解消しに行ったバックス。シーズン途中にもグリフィンを解任しリバースをHCに据えるという意味の分からない動きもヤニスのご機嫌を取るためだったと思われています。ここまでしてもらったヤニスですがシーズン終盤に足を痛め、プレーオフ1回戦でプレーできるか不透明に。

リバースに変わったことでベテランをたくさん使うようになり、オフェンスではリラード、ミドルトン頼りなことが多く、若手の出番は減っていきました。しかしプレーオフでは経験の少ないペイサーズ相手となるのでベテラン多用はいい方に転がる可能性もあります。今シーズン大きな飛躍を遂げたハリバートンですが、プレーオフの舞台でどこまで活躍できるかは未知数ですし、ネムハード、ニスミスなどもどれだけ自分たちのプレーが出来るか。

ペイサーズとしては走って走って走りまくり、トランジション勝負に持ち込めればバックスがベテランが多いこともありかなり有利に試合を進められるでしょう。それにはハリバートン、マッコネルを中心にしてボールをプッシュし、早くオフェンスをセットし、チームをリードすることが求められます。加えてオフェンスが停滞した時にはシーズン途中に加入したシアカムが繋いでくれることも重要です。ペイサーズにおいてハリバートンとシアカムが個人技で得点を奪っていけるタイプであり、基本はトランジションからのバランスアタックのペイサーズにおいて個人技でどれだけ変化をつけられるかがシアカムを獲得した正しさの証明になるでしょう。

ヤニスの欠場で厳しくなったバックス。リバースの怪しさも含めてかなりの苦戦を強いられても不思議ではありません。一方のペイサーズハリバートン初のプレーオフとなるので、どこまでやれるかはわかりませんがとても楽しみな1回戦となります。

未来が明るそうなペイサーズと未来を捨て今勝つ事を最優先したバックス。対照的な両チームの対戦になります。