ゲーム1はさすがに第1シードと第8シードの差を感じさせる完勝で1勝目を手に入れたセルティックス。ゲーム2も同じように落とすようだといよいよ厳しくなってきますが、ただでは転ばなさそうなスポルストラがどんな変更を加えて臨んでくるのか。一方で柔軟性が足りなさそうなマッズーラはヒートの変化に対してしっかりとアジャストできるのか。それともアジャストは考えずに自分たちの強みを最大限に発揮する方向で戦っていくのか。
この試合もお互いに同じスターターで開始です。
がヒートがまずアデバヨをテイタムに当てるという変化を見せます。しかしセルティックスもアデバヨがテイタムにマッチアップしていることでホワイト、ブラウン、テイタムとインサイドアタックが連発するセルティックス。ヒートはヨビッチが2本の3Pでなんとかついていきます。
セルティックスはアデバヨにポルジンギスなので引きこもって守れることでヒートのインサイドアタックを封じているので、アデバヨがポップから3Pを放つもきまらず。反対にテイタムに2本の3Pを決められてしまいます。
収縮したセルティックスディフェンスに対してヒートもハケス、ヒーローが3Pを決めますが、ドライブキックアウトからホワイトのドライブが決まるとタイムアウト。プリチャードにそんなに簡単に抜かれちゃダメだろ。
このタイムアウトでダンカンを入れると即3Pをヒット。ツービッグにしたセルティックスにヒーローがも3Pを決め、さらにトランジションからの3Pもヒット。セルティックスはラブのワンビッグにインサイドで得点していきますが、ハケスが再び3Pを決めこのQ3Pが8/14に。
アウトサイドのヒートとインサイドのセルティクスと真逆の展開になり1Qは終了します。2Qもラブのワンビッグ継続のヒート、セルティックスもホーフォードのワンビッグで対抗します。
しかしヒートはテイタムがラブにマッチアップ。ヒートは普通にラブをホーフォードにつけています。ゾーンにしたヒートに1本止められますが、スティールからトランジションでハウザーの3Pに。さらにスクリーン1枚でテイタムにイージーなドライブを許します。
1Qアウトサイドでやられたことでアウトサイドまでプレッシャーをかけてくるセルティックス。これに対してラブがポストアップからインサイドに飛び込んできたハケスに合わせて得点。
ダンカンもうまくフェイクでディフェンスを外して3Pを放つも外れ、逆にリバウンドからのトランジションでホリデーの3Pなります。さらにフルコートでプレスをかけていくヒートですがコーナーのホーフォードに間に合わず3P。
スポルストラは色んな策を講じていきなんとか離されないでついていくと、ホーフォードにマッチアップされて捨てられていたハイスミスがトップから3Pを決めます。ここが入るとかなり楽になるヒート。
ライトはいるもののノーPGのヒートはヨビッチ、ケイレブ、ヒーローが代わる代わるハンドラー役になり、その中でもケイレブが積極的に仕掛けていきます。
ディフェンスではテイタムにアデバヨ、ポルジンギスにヨビッチなのでスイッチオッケーな形に。オフェンスでもハウザーとポルジンギスの所を狙っていくとケイレブの3Pでヒートが逆転。オールスイッチ可能なラインナップでセルティックスを止めます。
タイムアウトを取ったセルティックスですが逆にタイムアウト明けにフルコートで仕掛けられ、逆にトランジションでアデバヨに決められます。ヨビッチ相手なのでポルジンギスの単純なポストアップかFTを獲得します。
ヨビッチはブラウン相手にドライブを決めやり返しますが、倒れている間にブラウンがカウンター。それでもヒートペースで進んでいるかに思いましたがここからブラウンが3連続3Pで一気にリードを奪います。
スターターが戻ってからはヨビッチがPGをやり、広くボールを展開することでリードしていたヒートですが、2Qラストオフェンスでヨビッチのドライブはボールを弾かれブラウンの速攻に。さらにインバウンドパスもホリデーにパスしてしまいターンオーバー。これはホリデーのパスミスで助かりましたが後半に向けてヨビッチのハンドラーがやりづらくなりそう。
後半はホリデーがハケスからオフェンスファールを奪ってスタート。ホワイトとポルジンギスのツーメンゲームでポルジンギスのフリー3Pになるも外れ、逆にヨビッチがコーナーから3Pをヒット。今シーズン序盤はこんな主力になると思っていなかったヨビッチなのでびっくり。
さらにヨビッチはディフェンスリバウンドを取ると自分でボールを運びながらアデバヨとブラウンのミスマッチを見つけるとポストアップを促しファールドローに。セルティックスはドライブで点数を伸ばしていきますが、ヒートはヒーロー、ケイレブが3Pを決めリードしていきます。
タイムアウトを取り、テイタムとハケスのマッチアップを作りますがテイタムが決められず。逆にヒーローとアデバヨのツーメンゲームからアリウープを決められます。
テイタムに代えてプリチャードを投入し、すぐにホーフォードも入れてツービッグに。ですがポルジンギスに離されているハイスミスが再び3Pを決めてヒートの8点リードに。テイタムがベンチに下がって、ツービッグなのにアデバヨのマークはブラウン。完全にエースキラーのアデバヨ。
ミスマッチのインサイドを攻めたいセルティックスですがポルジンギスのポストアップに対してヨビッチがフィジカルに守りスティール。これでケイレブの速攻になり2ケタのリードを作ります。
ここでタイムアウトを取りますがツービッグ続行のセルティックスに対して、アデバヨを下げてノービッグのヒートはハケスがホーフォード、ヨビッチがポルジンギスにマッチアップ。サンダーかよ。
最初のディフェンスでダンカンがブラウンからスティールすると再びケイレブのレイアップに。アウトサイドで待つヨビッチとハケスに引っ張られて動けなかったツービッグ。ヒートが先手先手で試合を進めていきます。
さすがにポルジンギスを下げてハウザー、そしてテイタムを入れますがゴール下でホーフォードはダンカンとハイスミスに囲まれシュートミス。しかしハウザーのトランジション3PからテイタムのFT、カットプレー、ドライブで85-79と6点差に縮めて4Qへ。
4Qはお互いにオフェンスを失敗しスタートすると、ヒーローのドライブキックアウトからライトの3P、しかしホリデー相手にチャージドローを失敗して決められます。ここからお互い積極的にアウトサイドを打っていきますが、これが決まらない。決まらないので1本インサイドアタックしたいところですが先にヒートがアデバヨ対ホーフォードでインサイドで得点。セルティックスはタイムアウトでブラウンのドライブダンクに。
そういえば4Qは普通にアデバヨがホーフォードのマークになっています。
アデバヨがホーフォード相手にもう1本決めますが、今度はテイタムのドライブからホワイトの3Pに。アウトサイドで先制したのはセルティックス。アデバヨが連続ミドルを決めますがホワイトがダンカン相手にドライブand1。付かず離れず。
オフェンスが成功しているのでディフェンスで止めたいセルティックスですが、ハイスミスが3Pをヒット。即座にブラウンがドライブを決め返しますが、ハケスも3Pを決め2点と3点の差で徐々にヒートのリードが広がります。
ここで何やらハイスミスとアデバヨが言い合っています。
セルティックスはケイレブのシュートをポルジンギスがブロックしますが、ケイレブもポルジンギスのポストアップに対してポジション取りでボールを奪います。ここで再びアデバヨがヒーローとのツーメンゲームからフローターを決めて11点差にしますが、ホワイトがコーナーから3Pで反撃。
ようやくポルジンギスがアデバヨを止めると、テイタムのFTで6点差に。このFTの後フルコートからのゾーンに変更しますが、ケイレブを空けてしまい3Pを決められます。再びテイタムがアタックしますが、ハケスがこれを止めるとヒーローがドライブを決めて11点差に戻します。
ポルジンギス、ブラウンのFTになるもブラウンが1本外して残り1分ちょいで8点差。結構厳しくなってきた。
最後はホワイトの3Pが外れ、ヒーローがファールゲームのFTを決めてゲームオーバー。
111-101でヒートが勝ちシリーズは1-1のタイに。
ヒートはアデバヨが21点10リバウンドでDD、ヒーローも3P 6/11を含む24点に14アシストでさらにケイレブも21点でスターターが全員2ケタ得点。セルティックスのお株を奪うような3P爆撃で43本もの3Pを放ち53.5%という高確率で決まり続けました。ヨビッチの9リバウンドもかなり効果的でした。
セルティックスはブラウンが33点、テイタムが28点もヨビッチに完全に抑え込まれたポルジンギスがFG 1/9 と大ブレーキ。第1戦で49本もの3Pを打たれたセルティックスに対してアデバヨをテイタム担当にし、インサイドカバーは薄くなりますがアウトサイドにしっかりプレッシャーをかけることで第2戦はこれを32本に抑え、敵地での勝利をもぎ取りました。
マッズーラとスポルストラの差が出たような第2戦。先手先手で色んな策を講じ、常にセルティックスのやりたいことを封じ込めたようなヒート。ヒートらしく戦術実行度が高いことを感じさせる試合運びで1-1としホームに戻ります。