3連勝を狙うウルブス、ホームでの開幕戦はラプターズを迎えての一戦。レナードが欠場となり、スターターにはウォルターを入れてきたラプターズ。シェッド、バーンズ、CMBとディフェンス力の高い選手を揃え、エドワーズにはちょっと相性が悪いように見えました。そんななかでエドワーズは高確率で26点をあげ、チームとしても3P 15/31の48.4%とアウトサイドから決めまくったウルブスが117-94で再び大勝。ラプターズはレナード欠場のなかバーンズが0点、パートルも0点1リバウンド、とこの2人のところがかなり厳しかった。
・スイッチングディフェンス
・バランスアタック
・ラプターズ
・スイッチングディフェンス
この試合ラプターズを苦しめたウルブスのスイッチングディフェンス。過去4年間ツインタワーを中心に戦ってきたウルブスにとって、今シーズンはツインタワーを解消してゴベアのワンビッグで戦う初めてのシーズン。簡単に戦術変更できるとは思っていなかったのですが、意外にも開幕からそれなりにアジャストできています。
それでも開幕戦ではクミンガのスイッチミスが多かったり、ゴベアを引き出されたりとそれなりにミスが多かったのですが、3試合目になってかなり改善されてきました。まずはゴベア以外のところは結構簡単にスイッチしていて、これまでエースキラーとして1人スイッチ拒否をしていたマクダニエルズなんかもスクリーンに対して早めのマーク受け渡しを行っています。ラメロにサイズがあることも含めて、スイッチ対応していってもそこまで極端なミスマッチにはならず、ゴール下にゴベアが待っていること、場合によっては2人目がボールマンに寄って行ってパスを出させることで、このスイッチングディフェンスが機能しています。
ライルズもそれなりにガードのところまで守れるし、シャノン、ドスンムもインサイドファイトできるタイプなので、ベンチメンバーが混ざっても違和感がありません。唯一ベランジェが入っている時間はベランジェがオープンの選手を見つけるのが早く、結構積極的にアウトサイドまで追いかけるのでガード対ベランジェの場面を作られることがありますが、ベランジェが簡単に抜かれることが少ないので、今のところはそこまで問題が起きていません。ドライブされると簡単にファウルはしてしまうし、駆け引きや揺さぶりをされるとかなり弱いなど、弱点は多いのですが、まだ相手チームから積極的に狙われていないので助かっています。
逆にゴール下を1人で守らなければならないゴベアはかなり大変そうではありますが、かなり頑張って守っています。ベランジェがしっかりとローテーションでプレーできているのと、ライルズもワンビッグまでこなせるので、ゴベアがプレータイム的にもそこまで長くならず、強度を保てているのも大きい。
オフェンスでかなり運動量が多くなっているので、ディフェンスでスイッチを連打することで運動量を抑えられているし、スクリーン1枚で簡単にフリーみたいなシチュエーションが生まれないことでこの試合でもラプターズの3P確率を29.3%まで落とすことに成功しています。この先ウルブスのディフェンスに対して、センターのハンドオフ系のプレーや、もっとオフボールでもスクリーンを多用してくるチームに対してどうなるかが課題になります。この3試合は今のところオフェンスでそこまで複雑なプレーを使うチームが相手じゃなかったしね。
・バランスアタック
前の試合でもマジックを困らせたバランスアタック。この試合でも1人が長くボールを持つことなく、全員でバランスよくオフェンスしていきました。
10分以上出場した選手のタッチ数とパス数
エドワーズ 40タッチ 23本
ラメロ 34タッチ 24本
マクダニエルズ 36タッチ 27本
クミンガ 28タッチ 23本
ゴベア 34タッチ 26本
ドスンム 37タッチ 29本
シャノン 37タッチ 28本
ベランジェ 14タッチ 9本
ライルズ 21タッチ 16本
ハイランド 40タッチ 31本
ラメロに関してはファウルトラブルで前半4分しか出場せず、トータルでも17分の出場に留まったので参考でしかないですが、エドワーズに関しては昨シーズン平均43本のパスを出していたのですが、この試合では出場時間の短さもありますがパスは23本、マクダニエルズやドスンムも昨シーズンの平均よりも少ない数字になっています。ハイランドだけは15分の出場でかなり多いタッチ数とパス数を記録していますが、ハイランドはボール持ちたいタイプなので、そこまでハマっていません。逆に1人だけ少ないベランジェですが、基本合わせのプレーしかせずに、まだゴベアのようにアウトサイドに出てきてのハンドオフなどもないのでこんなもんでしょう。
ラプターズ相手でパッシングとバランスアタックのところがどうなるかが1つのポイントでしたが、問題なくオフェンスを展開できました。ラメロがいない時間でもドスンムやシャノンからパスが出てくるし、そもそもラメロがボールを長く持って決定機を作り出すようなオフェンス設計になっていないので、そこまで困ることはありません。ウルブスのシュートもよく入ったしね。この先、シュートが入らない試合では、もっとラメロやエドワーズの個人技が大事になってきそうですが、今シーズンはシャノンがハンドラーとして成長しており、ドスンムのアタックも効果的に使えているので、どうなるか。まぁこれだけのロスター変更を加えながら、開幕3試合はうまくいっているので良しとしましょう。
・ラプターズ
レナードが欠場したラプターズは、それにしても苦しすぎました。開幕戦を見ていないので、レナードの欠場がどれだけ響いたかはわかりませんが、FG50%以上を記録したのがウォルターとルーキーのグレイブスのみで主力の選手たちは総じて低確率に終わりました。
バーンズに関しては4スティールは褒められる数字ですが、それ以外はFG 0/12で3リバウンド3アシストと完全に抑え込まれました。確かにバーンズにとってマクダニエルズ、エドワーズ、クミンガと難しいディフェンダーを相手にしなければならなかったことは確かですが、それでももう少し決めてほしかったし、FTが0本なのもかなり印象は良くありません。不調と言えばそれまでではありますが、前半でシュートが入らなかったので後半FGAが3本のみ。しかもうち2本は3Pと完全にオフェンスでの積極性を失ってしまいました。マジック戦でエドワーズが入らないながらもアタックを続けた姿を考えると、バーンズのアタックが無くなったことはウルブスディフェンスをさらに楽にしてしまいました。
さらにウルブスがベランジェやライルズのワンビッグを使っていたこともあり、CMBも良さを出し切れませんでした。対ゴベアの時間帯でもアウトサイドにゴベアを引き出すこともできず、かといってスピードアタックでアドバンテージを取ることもできませんでした。
一方でウォルターとグレイブスはそれなりの活躍を見せました。ウォルターはバーンズが消極的になったなかでもステップバック3Pを決めたりと、積極的なシューティングで22点を記録。チームで唯一高確率でアウトサイドを決めていきました。
グレイブスは得点こそ11点に留まったものの、スクリナーだったり、コーナーシューターだったりといろんな役割をこなしつつオフェンスに絡んでいきました。4本のオフェンスリバウンドを含む6リバウンド4アシストで0ターンオーバーは素晴らしい。ディフェンスではルーキーらしいところも見せていましたが、オフェンスでこれだけやってくれればおつりがくるでしょう。
シェッドもなんだか微妙な出来だったし、全体的にエナジーを感じなかったラプターズ。シュートが入る入らない以前の問題があるように感じてしまいました。
これで開幕3連勝。うまくいきすぎなウルブス。1つ気になるのはこの試合通じて足を気にしていたエドワーズの健康状態です。昨シーズンも足を気にするシーンが多かったので慢性的なものかもしれませんが、あまり痛がらないエドワーズなので不安。それ以外のところは今のところ問題ないように見えています。特にロスターを大きく変えたことでのローテーションや選手間の意思疎通、戦術変更へのアジャストなど、かなりポジティブに見られる開幕3試合となりました。