ウルブスファンの独り言

NBAの試合やニュースについて思い立ったら書いていきます。

'24 プレーオフ1回戦 MIA - BOS G2

ゲーム1はさすがに第1シードと第8シードの差を感じさせる完勝で1勝目を手に入れたセルティックス。ゲーム2も同じように落とすようだといよいよ厳しくなってきますが、ただでは転ばなさそうなスポルストラがどんな変更を加えて臨んでくるのか。一方で柔軟性が足りなさそうなマッズーラはヒートの変化に対してしっかりとアジャストできるのか。それともアジャストは考えずに自分たちの強みを最大限に発揮する方向で戦っていくのか。

この試合もお互いに同じスターターで開始です。

がヒートがまずアデバヨをテイタムに当てるという変化を見せます。しかしセルティックスもアデバヨがテイタムにマッチアップしていることでホワイト、ブラウン、テイタムとインサイドアタックが連発するセルティックス。ヒートはヨビッチが2本の3Pでなんとかついていきます。

セルティックスはアデバヨにポルジンギスなので引きこもって守れることでヒートのインサイドアタックを封じているので、アデバヨがポップから3Pを放つもきまらず。反対にテイタムに2本の3Pを決められてしまいます。

収縮したセルティックスディフェンスに対してヒートもハケス、ヒーローが3Pを決めますが、ドライブキックアウトからホワイトのドライブが決まるとタイムアウト。プリチャードにそんなに簡単に抜かれちゃダメだろ。

このタイムアウトでダンカンを入れると即3Pをヒット。ツービッグにしたセルティックスにヒーローがも3Pを決め、さらにトランジションからの3Pもヒット。セルティックスはラブのワンビッグにインサイドで得点していきますが、ハケスが再び3Pを決めこのQ3Pが8/14に。

アウトサイドのヒートとインサイドのセルティクスと真逆の展開になり1Qは終了します。2Qもラブのワンビッグ継続のヒート、セルティックスもホーフォードのワンビッグで対抗します。

しかしヒートはテイタムがラブにマッチアップ。ヒートは普通にラブをホーフォードにつけています。ゾーンにしたヒートに1本止められますが、スティールからトランジションでハウザーの3Pに。さらにスクリーン1枚でテイタムにイージーなドライブを許します。

1Qアウトサイドでやられたことでアウトサイドまでプレッシャーをかけてくるセルティックス。これに対してラブがポストアップからインサイドに飛び込んできたハケスに合わせて得点。

ダンカンもうまくフェイクでディフェンスを外して3Pを放つも外れ、逆にリバウンドからのトランジションでホリデーの3Pなります。さらにフルコートでプレスをかけていくヒートですがコーナーのホーフォードに間に合わず3P。

スポルストラは色んな策を講じていきなんとか離されないでついていくと、ホーフォードにマッチアップされて捨てられていたハイスミスがトップから3Pを決めます。ここが入るとかなり楽になるヒート。

ライトはいるもののノーPGのヒートはヨビッチ、ケイレブ、ヒーローが代わる代わるハンドラー役になり、その中でもケイレブが積極的に仕掛けていきます。

ディフェンスではテイタムにアデバヨ、ポルジンギスにヨビッチなのでスイッチオッケーな形に。オフェンスでもハウザーとポルジンギスの所を狙っていくとケイレブの3Pでヒートが逆転。オールスイッチ可能なラインナップでセルティックスを止めます。

タイムアウトを取ったセルティックスですが逆にタイムアウト明けにフルコートで仕掛けられ、逆にトランジションでアデバヨに決められます。ヨビッチ相手なのでポルジンギスの単純なポストアップかFTを獲得します。

ヨビッチはブラウン相手にドライブを決めやり返しますが、倒れている間にブラウンがカウンター。それでもヒートペースで進んでいるかに思いましたがここからブラウンが3連続3Pで一気にリードを奪います。

スターターが戻ってからはヨビッチがPGをやり、広くボールを展開することでリードしていたヒートですが、2Qラストオフェンスでヨビッチのドライブはボールを弾かれブラウンの速攻に。さらにインバウンドパスもホリデーにパスしてしまいターンオーバー。これはホリデーのパスミスで助かりましたが後半に向けてヨビッチのハンドラーがやりづらくなりそう。

後半はホリデーがハケスからオフェンスファールを奪ってスタート。ホワイトとポルジンギスのツーメンゲームでポルジンギスのフリー3Pになるも外れ、逆にヨビッチがコーナーから3Pをヒット。今シーズン序盤はこんな主力になると思っていなかったヨビッチなのでびっくり。

さらにヨビッチはディフェンスリバウンドを取ると自分でボールを運びながらアデバヨとブラウンのミスマッチを見つけるとポストアップを促しファールドローに。セルティックスはドライブで点数を伸ばしていきますが、ヒートはヒーロー、ケイレブが3Pを決めリードしていきます。

タイムアウトを取り、テイタムとハケスのマッチアップを作りますがテイタムが決められず。逆にヒーローとアデバヨのツーメンゲームからアリウープを決められます。

テイタムに代えてプリチャードを投入し、すぐにホーフォードも入れてツービッグに。ですがポルジンギスに離されているハイスミスが再び3Pを決めてヒートの8点リードに。テイタムがベンチに下がって、ツービッグなのにアデバヨのマークはブラウン。完全にエースキラーのアデバヨ。

ミスマッチのインサイドを攻めたいセルティックスですがポルジンギスのポストアップに対してヨビッチがフィジカルに守りスティール。これでケイレブの速攻になり2ケタのリードを作ります。

ここでタイムアウトを取りますがツービッグ続行のセルティックスに対して、アデバヨを下げてノービッグのヒートはハケスがホーフォード、ヨビッチがポルジンギスにマッチアップ。サンダーかよ。

最初のディフェンスでダンカンがブラウンからスティールすると再びケイレブのレイアップに。アウトサイドで待つヨビッチとハケスに引っ張られて動けなかったツービッグ。ヒートが先手先手で試合を進めていきます。

さすがにポルジンギスを下げてハウザー、そしてテイタムを入れますがゴール下でホーフォードはダンカンとハイスミスに囲まれシュートミス。しかしハウザーのトランジション3PからテイタムのFT、カットプレー、ドライブで85-79と6点差に縮めて4Qへ。

4Qはお互いにオフェンスを失敗しスタートすると、ヒーローのドライブキックアウトからライトの3P、しかしホリデー相手にチャージドローを失敗して決められます。ここからお互い積極的にアウトサイドを打っていきますが、これが決まらない。決まらないので1本インサイドアタックしたいところですが先にヒートがアデバヨ対ホーフォードでインサイドで得点。セルティックスはタイムアウトでブラウンのドライブダンクに。

そういえば4Qは普通にアデバヨがホーフォードのマークになっています。

アデバヨがホーフォード相手にもう1本決めますが、今度はテイタムのドライブからホワイトの3Pに。アウトサイドで先制したのはセルティックス。アデバヨが連続ミドルを決めますがホワイトがダンカン相手にドライブand1。付かず離れず。

オフェンスが成功しているのでディフェンスで止めたいセルティックスですが、ハイスミスが3Pをヒット。即座にブラウンがドライブを決め返しますが、ハケスも3Pを決め2点と3点の差で徐々にヒートのリードが広がります。

ここで何やらハイスミスとアデバヨが言い合っています。

セルティックスはケイレブのシュートをポルジンギスがブロックしますが、ケイレブもポルジンギスのポストアップに対してポジション取りでボールを奪います。ここで再びアデバヨがヒーローとのツーメンゲームからフローターを決めて11点差にしますが、ホワイトがコーナーから3Pで反撃。

ようやくポルジンギスがアデバヨを止めると、テイタムのFTで6点差に。このFTの後フルコートからのゾーンに変更しますが、ケイレブを空けてしまい3Pを決められます。再びテイタムがアタックしますが、ハケスがこれを止めるとヒーローがドライブを決めて11点差に戻します。

ポルジンギス、ブラウンのFTになるもブラウンが1本外して残り1分ちょいで8点差。結構厳しくなってきた。

最後はホワイトの3Pが外れ、ヒーローがファールゲームのFTを決めてゲームオーバー。

111-101でヒートが勝ちシリーズは1-1のタイに。

ヒートはアデバヨが21点10リバウンドでDD、ヒーローも3P 6/11を含む24点に14アシストでさらにケイレブも21点でスターターが全員2ケタ得点。セルティックスのお株を奪うような3P爆撃で43本もの3Pを放ち53.5%という高確率で決まり続けました。ヨビッチの9リバウンドもかなり効果的でした。

セルティックスはブラウンが33点、テイタムが28点もヨビッチに完全に抑え込まれたポルジンギスがFG 1/9 と大ブレーキ。第1戦で49本もの3Pを打たれたセルティックスに対してアデバヨをテイタム担当にし、インサイドカバーは薄くなりますがアウトサイドにしっかりプレッシャーをかけることで第2戦はこれを32本に抑え、敵地での勝利をもぎ取りました。

マッズーラとスポルストラの差が出たような第2戦。先手先手で色んな策を講じ、常にセルティックスのやりたいことを封じ込めたようなヒート。ヒートらしく戦術実行度が高いことを感じさせる試合運びで1-1としホームに戻ります。

'24 プレーオフ1回戦 PHX - MIN G2

第1戦ではエドワーズが憧れのKDに対して圧倒的な存在感とプレーで試合を完全に支配しウルブスを勝利に導きました。数字の上ではそんなに大差ないエドワーズとKDでしたが、数字以上にKDを圧倒したエドワーズ。この試合も圧倒的な活躍を見せることが出来るのか、それともサンズのビッグ3が逆襲してくるのか。

ウルブスもサンズも変わらぬのスターター。ゲーム1ではスターターの対決でKDにボッコボコにされましたがフィンチは何かを変更してくるのかね。相変わらずブッカーにマクダニエルズでKDにはKATで開始。

サンズはヌルキッチに預けてからのオフボールスクリーンでKDのミドルに。お互いにディフェンスのやりあいからコンリーのドライブでウルブスが先制。さらにKDとブッカーのシュートが決まらず、エドワーズがプルアップ3P。盛り上がるターゲットセンター。

ウルブスのディフェンスがサンズに襲い掛かりエドワーズ、KATの連続スティールからの速攻で0-8と最高のスタートを切ります。

さすがにタイムアウトのサンズはKDに託しますが再びミドルをミス。ようやくアレンがコーナーからタフ3Pを決めますがビッグ3のシュートはことごとくリングに弾かれます。

ウルブスペースではありますが、ゴベアがディフェンスリバウンドからC2Cを狙うとまんまとオフェンスファールになります。これにチャレンジをするウルブスですが、まだ1Q序盤でこんなプレーにチャレンジ使っていいのかね。それとも覆る自信があったのか。

と思ってたら判定が変わってand1に。ゴベアがC2Cからand1とかどんな冗談よ。ゴベアがFTを外しますがマクダニエルズがオフェンスリバウンドを拾うとKDにファールされFTに。さらにKDは2つ目のファールに。

ベンチメンバーが入ってきたウルブスはNAWがツーメンゲームからミドルをヒット。NAWは次のオフェンスでもドライブからゴール下のゴベアに合わせて得点。

サンズはKDがようやくミドルを決めると、ブッカーが自分のシュートミスを自分で拾いand1になりますが、エドワーズからマクダニエルズ、ゴベアとつながりダンクに。インサイドで主導権を奪うウルブス。

しかしブッカーのドライブに対してKATがファールを吹かれて2つ目に。フィンチは交代せずにコートに残しますが、オフェンスリバウンドに飛び込んで3つ目のファールに。

いいスタートを切った後、徐々にオフェンスが怪しくなりサンズに追いつかれますが1Q最後はビールのダンクミスからモリスが速攻を決めて21-24で2Qへ。

2Qスリーガードで始まるウルブスに対して、ゴードンがディープ3Pを決め同点にして始まります。ナズの3Pが外れるとオフェンスリバウンドからヌルキッチに決められ逆転。

サンズのオフェンスリバウンドに苦戦しているウルブス。サンズはヌルキッチに預けてビールが動き回る形とドライブでビールが連続得点。マクダニエルズがオフェンスリバウンドからゴール下で決めますが、ビールの3Pがヒット。続いてKDがマクダニエルズ相手にand1でリードを渡しません。

やばいと思ったのか4分ほどでエドワーズを戻すフィンチ。モリスとコンリーを並べてゴベアワンビッグの形にします。

そのコンリーがターンオーバーをしますが、コーナーから3P決め取り返します。

しかしマクダニエルズの上から決め続けるKD。マクダニエルズで止まらなかったらどうしようもないぞ。ハイピックからユーバンクスのダンクを決められますが、マクダニエルズが3Pを決めます。止まらないならオフェンスでやり返せばいいんだ。

コンリーもツーメンゲームからプルアップ3Pを決めて4点差に追い上げるも、ブッカーがモリス相手にポストから決めると、マクダニエルズとブッカーが揉めます。これでマクダニエルズにテクニカルがコールされます。昨季壁殴ってプレーオフ出れなかったの忘れちゃったのかな。

さらにマクダニエルズは速攻をミスして7点ビハインドに戻ります。

ウルブスはエドワーズのポストからの展開でいい感じにシュートまではいけるのですが、これがなかなか決まりません。それでも積極的に攻めていくマクダニエルズがKD相手に決めていき51-50と1点差で前半は終了。

サンズはエドワーズを抑える事には成功していますが、そこから展開されオープンショットは打たれているのでこれが決まり始めるときつくなりそう。加えてゲーム1と同じくKD以外の2人F30%台に抑えられており、ここの確率が上がってこなければゲーム1と同じ展開になってしまいそうです。

後半が始まるとエドワーズのレイアップが外れてスタートすると、ヌルキッチがゴベア相手に決め、マクダニエルズはハンドリングミスでターンオーバー。サンズはチャンスですがブッカーがKATに止められると、ビールはサイドラインを踏みターンオーバー。

相変わらずエドワーズからの展開でオフェンスを作るウルブスはキックアウトからマクダニエルズがドライブダンク。KDのシュートが外れると、コンリーをブロックに行ったアレンが足首を捻ってロッカーへ。

サンズはビールがドライブ、ツーメンゲームからヌルキッチにアシストと続けますが、KATがFTとオニール相手のドライブからand1で同点に追いつきます。

ゾーンにしたウルブスに対してコーナーでビールがワイドオープンになりますがこれが決まらず、逆にKATが3Pで逆転。しかしサンズもすぐビールが3Pを決め返すと、ブッカーがプルアップ3Pで再びリードを取り返します。

ここでタイムアウトを取り、ナズとNAWを投入すると、タイムアウト明けにナズの3P。これは外れますがマクダニエルズがオフェンスリバウンドを取りダンクに。さらにオニールのターンオーバーからエドワーズが速攻でFT獲得。さらにブッカーをブロックするエドワーズに、KDを止めるマクダニエルズ。この2人のディフェンスから流れを作ります。

さらにディフェンスでサンズをシャットアウトすると、エドワーズがKD相手にミドルを決め7点リードに。ディフェンスリバウンドに飛び込んでくるKATやヌルキッチ相手にフィジカルにファイトするナズ、プレッシャーをかけていくエドワーズとNAW、マクダニエルズとハードワークでリードを築いたウルブス。

サンズのタイムアウトになりますがタイムアウト明けNAWのプレッシャーディフェンスでターンオーバーを引き出すと、この試合積極的なマクダニエルズがドライブから決めます。しかしKDにミドルを決められウルブスもタイムアウト

その後NAWのコーナー3Pで10点差になります。ユーバンクスにダンクを決められますが、ナズがKDに対してプレッシャーをかけてターンオーバーを引き出します。3Q最後はKDに対してアグレッシブに行き過ぎたKATがFTを献上するも、エドワーズがドライブからファールを貰いFTに。これを1本しか決められず71-78で最終Qへ。

4Qはスターターのエドワーズの所にNAWを入れてスタート。最初のオフェンスでゴール下フリーになるヌルキッチですが、慌てたのかハンドリングミスに。一方のウルブスはKD相手にゴベアがポストアップからファールを受けFT。しっかり2本決めます。

さらにKATのオフェンスリバウンドからNAWのフローターになりますが、サンズもすぐゴードンの3Pで反撃。しかしウルブスはコンリーとゴベアのツーメンゲームからゴベアのダンクに。

ブッカーがパスミスにオフェンスファールとミスを連発しますが、このオフェンスファールに対してチャレンジするサンズ。ですがこのチャレンジは失敗でウルブスボールに。

完全にウルブスペースになると、コンリーゴベアのツーメンゲームからKATのエンドライン合わせ、オフェンスリバウンドからコンリーの3P、マクダニエルズのカットにKATが合わせてレイアップに。さらにマクダニエルズは続けてドライブからレイアップを決め17点差と一気に突き放します。エドワーズがベンチの時間でマクダニエルズが存在感を放ちます。

これでコンリーの代わりにエドワーズを戻しディフェンスカチカチラインナップに。すると戻ってきたエドワーズが3Pを決めます。調子はよくないもののエースって感じの決め方をするエドワーズ。

残り6分で15点差。あとはトランジションと3P連打に気を付けながらクロージングしたいウルブス。ヒートアップしたボーゲルのテクニカルもあり、ゴベアのブロック、マクダニエルズのコーナー3Pが決まりますが、ゴードン、KDに早めにポンポンと2点を決められるとウルブスのタイムアウト

最後はNAWがブッカー相手にドライブしてand1。これで6ファールでブッカーは退場になり勝負あり。

最終スコアは93-105でこの試合も100点以下に抑えて勝利のウルブス。2連勝で2-0としフェニックスに乗り込みます。

この試合マクダニエルズがチームトップの25点で+/-でもチームトップの+24大事な試合でXファクターとなりました。エドワーズは15点ながら8アシストとオフェンスの起点としての役割をこなし、勝負所ではマクダニエルズと共にディフェンスから流れを掴みました。

一方のサンズはKD、ブッカー、ビールが揃ってFG50%以下に抑え込まれ、チームとしても3PAが22本と打つ事すら許されませんでした。しかもウルブスは40分以上出場したのがマクダニエルズだけなのに対してサンズはビッグ3全員が40分以上出場とボーゲルも3人に頼るしかない感じに。

次はフェニックスでの試合になりますが、途中でロッカーに下がったアレンの怪我もあるのでエドワーズ用にオコギーを起用したり、ボルボルやリトルの出番を増やすなど大きい変更を加えるのも一手でしょう。というかこのままだとスウィープされそう。

ウルブスに関しては上位シードで臨んだ初のプレーオフでしっかりとホームで2連勝し素晴らしいスタートとなりました。次の試合からアウェイになりますが、このままの勢いで危なげなく1回戦を突破したいところです。

'24 プレーオフ1回戦 LAL - DEN G2

ゲーム1で完敗を喫したレイカーズですが、なんかDloが叩かれていたのでゲーム2をDlo中心に見みます。まずその前にゲーム1のDloがどうだったのか見てみましょう。

 

ラッセル ゲーム1

41分出場 13点 3アシスト 3リバウンド

FG 6/20  3P 1/9  1ターンオーバー

 

まぁシュートが入らなかったことは確かですがADも 3P は 0/4 ですし、チームとして29本しか打てなかった3Pをラッセルが3分の1も放っており、プラスマイナスは4分だけ出場したヘイズとラッセルだけが+2と、イメージとしては中々アウトサイドが打てない状況の中積極的に打っていきコートを広く使おうとしたような感じで、決して叩かれるような数字ではないと思うのですが果たしてゲーム2はどうなるでしょう。

この試合もAD、レブロン、ハチムラ、リーブスと共にスターターのラッセル。最初のオフェンスでオフボールスクリーンでハチムラを動かしリーブスの3Pに繋げるもシュートは外れますが、トランジションで自ら3Pを決めます。さらに続けてプルアップ3Pで開始から3P 2/2と好スタートをきります。

止まらないラッセルはADのポストに預けてから貰いなおし再び3Pをヒット。前の試合で入らなかったのに強気に打てるのはラッセルの良さだよね。

トランジションでもレブロンにいいパスを通しand1にするなど、今の所悪いところが見つからないよ。

ディフェンスでもトランジションのオフボールで2対1を作られるもMPJとKCPなのでしっかりMPJの方をカバーしてKCPに打たせると、これがエアーボールになりリバウンドからADの速攻ダンクに。

シュートの入っているラッセルがかなり広めにポジショニングすることでコートが広がり、ドライブからのインサイド合わせなんかも出てきます。6分ほどでベンチに下がったラッセル。ここまではかなりいい出来に見えます。

試合はヨキッチに対してADをマッチアップさせているレイカーズがリードを取って進みます。これに対してヨキッチのところのツーメンゲームを増やしたナゲッツが、ポップしたヨキッチの3P、ロールしたヨキッチに合わせてレイアップとレイカーズディフェンスの連携の悪さを攻めていきます。

いつもはADが最後にゴール下で待っている形で守っているレイカーズですが、ヨキッチにマッチアップさせることでゴール下が空いてしまうのと、ツーメンゲームに対してADが中途半端なポジショニングになってしまう事でイージーが連発しそうな匂い。

ヨキッチに連続でやられたところでタイムアウトを取るとラッセルがコートに戻ってきます。ADのミドルを一本お膳立てするもその後は個人で突破しないといけない形が多くなり苦労するラッセル。ラストオフェンスでもファールドローを失敗しますが、3P3本決まったのが大きく28-24と4点リードで2Qへ。

2Qも頭から出場のラッセル。前半シュートが入った事でカウンタードライブなんかも出てきます。外したけど。

しかしアウトサイドは入るラッセル。レブロンのパスから4本目の3Pを決め12点とします。さらにボール運びからそのままプルアップを放つと5本目が決まります。いくらなんでも決まりすぎ。直後のヒートチェックを外して今日初めての3Pミスに。

ですがオフボールで献身的にスクリーンをかけディフェンスのずれを作ろうとしているラッセル。感じてくれている選手はほぼいなさそうだけどね。

結局2Qは出ずっぱりだったラッセル。最後のオフェンスでもプルアップ3Pを決めて6本目。前半だけで

試合はミドルが決まりまくった事でヨキッチをボコボコにしたADと決まりまくったラッセルで59-44と15点ものリードをもって後半へ。

ナゲッツはマレーにリーブスなのでいじめたいところですが、ナゲッツのアウトサイドが全く決まらずにレイカーズのディフェンスが収縮していることもありなかなかうまくいきません。

後半もレブロンとのPNRからand1を決めるAD。さらにもう1本and1が決まり、リーブスの3Pで20点リードに。

ラッセルは後半最初の3Pをミスするも、ADのポストアップでは動いてスペースを作って決めさせると、エンドライン合わせでハチムラに見事なパス。これはブロックされますが、レイカーズオフェンスを頑張って作っています。

2Q残り4分ほどでラッセルがベンチへ下がると、オフェンスが作れなくなっていくレイカーズ。リーブスとADのツーメンゲームで攻めますがADのスクリーンファールになると、ラッセルをコートに戻すハム。戻ってきてすぐにレブロンのトップからのアイソにポジションチェンジからコーナーでフリーになり3P。

10点差に追い上げられるも3Q終盤にはラッセルがドライブからファールドローでFTになったかと思いましたが、チャレンジで覆りナゲッツボールに。

3Q最後のディフェンスポゼッションだけ下がると再び4Q頭から出場のラッセル。過労死しちゃうぞ。

4Qは79-69でスタートすると、最初のオフェンスでゴードンが決め8点差に。

トップからのアイソを任されきついラッセルですが、苦し紛れに出したパスからプリンスが難しい3Pを決めます。ブラウンにレイアップを決められた後、レブロンのポストアップからフリーで3Pになりますが、決まらず。ちょっと疲れてきたかな。

さらにラッセルはADとのPNRからアリウープパスをミスしてターンオーバーに。

5点差まで追い上げられたレイカーズは残り8分でラッセルをいったんベンチへ下げると、リーブスがADのポストへのパスをミスしてターンオーバー。さらにADのシュートが落ちるとマレーのレイアップで2点差に。しかしここからレブロンが連続で3Pを決めるなど1人でなんとかして逆転を防ぐと残り4分のタイムアウトラッセルが戻ってきます。

戻ってきますが中々直接プレーに絡む事がないラッセル。絡んだら絡んだでナゲッツのプレッシャーディフェンスの餌食になります。その間もレブロンがスティールから速攻などリードを保っていたレイカーズですが、ついにMPJの3Pで同点に。

同点にされた次のオフェンスでラッセルはドライブからフローターを沈めますが、最後はレブロン連打から3Pが外れるとマレーがADの上からブザービーターを沈めてナゲッツ勝利に。

 

ラッセル ゲーム2

38分出場 23点 6アシスト 3リバウンド

FG 8/16  3P  7/11  4ターンオーバー

 

一時20点リードされながら逆転負けしたレイカーズですが、ラッセルは3Pを高確率で決めた上にオフボールでスクリーンをかけまくり、ADにポストアップを促し、1人でレイカーズのオフェンスに動きをつけていました。後半はADが抑えられヨキッチに逆襲されたことで厳しくなりましたが、正直見た感じラッセルがコートにいる間はレブロンにオフボールスクリーンを一つ噛ませてくれるので多少のずれを作れてからの個人技ですがラッセルがいなくなると、完全にレブロンのアイソ頼みになりきつくなっていた印象でした。

チームとしては千載一遇のチャンスを逃したレイカーズ。アウェイで貴重な1勝をあげられそうだったのですがクラッチマレーに阻まれ、2連敗でホームに戻ります。まだアウェイで2敗しただけといえばそれまでですが、この逆転はただの2敗以上に重い敗戦となってしまいました。厳しくなってきたね。

 

'24 プレーオフ 2日目

プレーオフ2日目はペイサーズ、マジック、サンダーなど今シーズン躍進を果たした若手チームが登場するとともに、リラードを手に入れたヤニス、優勝候補止まりを打開したいセルティックスなどが登場します。

 

 

MIA (8) - BOS(1)

もう毎年この2チームの対戦を見ているようなヒート対セルティックス。しかしヒートはプレーインでジミーバトラーが数週間の欠場となり、バトラー抜きで戦わなければならなくなりました。

今シーズン圧倒的な差を見せつけイーストを制したセルティックスはテイタム&ブラウンに加え昨季プレーオフでも活躍を見せたホワイト、そして新加入のポルジンギスなどがわきを固めます。戦力的にはヒートがかなり不利に見え、実際プレーインではヨビッチ、ハケスなどがスターターに並んでいました。が、ヒートはヒートカルチャーと言われるように、どの選手が出てきてもハードワークを絶やさずしっかりチームとして戦える強みを持っています。

セルティックスはホーフォードの衰えが気になりますが、今シーズン新加入のポルジンギスがインサイドで高さを使っての押し込みなど今まで嫌っていた感じのあるインサイドファイトが出来るようになっており、その穴を埋める活躍を見せました。

戦力差は大きそうな両チームですが、試合終盤のテイタム&ブラウンがいまいち信用できないこともあるのでヒートとしては泥くさい試合展開に持っていき、ハードワーク対決で勝機を見出したいところです。セルティックスはヒートのペース乗せられないようにしっかりとシュートを打ち切る事、あまり重すぎる展開にならないようにディフェンスからのトランジションでもしっかり走り勝つ事が必要になります。

何度も対戦しているので手の内はある程度分かっている両チーム。マッズーラはあまりベンチメンバーを信用しているようには見えず、基本的には主力のプレイタイムが長くなる傾向があるのに対して、スポルストラはベンチメンバーを信用し多くの選手を起用することでセルティックスに対して元気な選手たちでどれだけかき乱せるか。

昨季よりもセルティックスの格上感が強いこのカードですが、スポルストラはどんな策でセルティックスを困らせるのか。マッズーラは昨季の反省を生かしてしっかりとヒートにペースを奪われることなく自分たちで主導権握を握れるのか。

バトラー不在が大きく響きそうですが、シリーズが長くなればヒートにもチャンスが出てきます。一方でセルティックスはしっかりと勝ち切り長引く前にシリーズを終わらせたいところです。

 

DAL (5) - LAC (4)

シーズン序盤はプレーイン争いをするかと思われていたマブスですがオールスター後に6割と勝ち星を積み上げ、まさかのストレートイン。TOP4で一番チャンスがありそうなクリッパーズとの1回戦になりました。一方でオールスター後に5割しか勝てずTOP4とみられていたクリッパーズは上3チームに大きく離されての4位となってしまいました。

RSでは3回対戦がありLACの2勝となっています。

最初の対戦ではFG55%を許し、クリッパーズインサイドアタックに困った形だったマブス。2戦目はFG%こそ抑えたものの、マブスのFGが37%しか決まらず、88得点にとどまり敗戦。3戦目になるとドンチッチの44点を筆頭にチームでFG52% 3P45%と高確率でシュートが決まり、144点を奪い勝利しました。

加えて過去3回の対戦ではズバッツ、パウエル、タイスが高確率でシュートを決めており、ここのオフェンスリバウンドからの押し込みや合わせをどれだけ出せるかが大事です。

マブスはドンチッチの活躍はもちろんのことRSの対戦ではまだいなかったギャフォード、ワシントンがどれだけプラスを生み出せるか。特に2人ともリバウンドが5本以上のアベレージがあるので苦しんでいたリバウンドで頑張ることが必要です。

過去3戦とも3Pの確率が高くないクリッパーズに対して、ミドルから外側のシュートを打たせるように収縮して守ってもいいかもしれません。しかしディフェンスに注力するというよりかはオフェンスでの打ち合いに持っていき、ミドル、3Pの確率勝負に持って行った方がマブスとしてはやりやすそうです。

しかし結局クリッパーズは主力の健康状態が1番の問題となっており、この1回戦でカワイの出場が不透明となっておりまたも怪我になく可能性が十二分にあります。一方のマブスはドンチッチはいつも通り活躍すると思うので、ガード陣の薄いクリッパーズに対してどれだけアービングが暴れられるか、エクサムがどれだけドンチッチをフォローできるかが鍵でしょう。

クリッパーズはハーデン、ウエストブルック、PGはいるものの3人とも全盛期に比べるとスペシャルな活躍は見込めなさそうなので、カワイが復帰できないのであればドンチッチがクリッパーズを蹂躙しても全く不思議ではありません。

 

OCK (1) - NOP (8)

今年1番のライジングチームとなったサンダー。SGAを中心に若手のチームが最終的にウエストの首位になるとシーズン前に予想できた人は少ないでしょう。一方でプレーインでレイカーズには負けたものの、ザイオン抜きでキングスを破りプレイオフ最後の椅子を獲得したペリカンズ。レギュラーシーズンではサンダーが2勝1敗と勝ち越していますが、ペリカンズはザイオンレイカーズ戦での怪我で1回戦は欠場の見通し。ペリカンズが勝った1試合はイングラムが欠場ながらマッカラムがTDの活躍でした。

サンダーとしてはザイオンが居ないこともあり、普通にやれば順当に勝ち上がれそうではあるのですが、ペリカンズがいい時はサンダーをも凌ぐ強さを見せており、ペリカンズがどれだけ自分たちの強みを出すことが出来るのかがカギになりそうです。

ペリカンズはSGAに対してダニエルズやジョーンズ、マーフィーを使うことになると思うのですが、ポイントポイントでアルバラードの嫌がらせなどを混ぜてリズムを崩していきたいところ。加えてスモールを多用するサンダー相手なのでバランチュナスやナンスなどのセンター陣がどれだけゴール下でアドバンテージをとれるかも大事になりそうです。

サンダーは今シーズンMVP候補でもあるSGAが自身の価値を証明する事が出来るかが見どころになります。サンダーとしてはペリカンズ相手が1回戦の相手になったので、今の主力でのプレーオフが初めてな事もあり相手が経験豊富なチームだと経験の差で困らされる事も考えられましたが、ペリカンズもプレーオフの経験が乏しく同じ土俵で純粋に戦力勝負できそうなのはプラスに見えます。

順位ほど戦力差を感じない今年のウエスト。1位と8位といえどもその差はそこまで大きくなく、8位のペリカンズがアップセットを起こしたとしてもなんの不思議もありません。

しかしながらHCの差が結構大きいように見えるので、いろんな策を持っていそうなダグノートに対してグリーンがどれだけ答えを出すことが出来るのかが不安要素でしょう。自分たちの良さを見失いサンダーのスモールに対して安易にスモール対抗などで解決しようとしたりすると割と早い段階で勝負が決まってしまうかもしれません。ホーキンスやライアンなどのシューター陣をしっかり使うことが勝利のカギになりそうですが、プレーイン見る限り結局スターターに頼ってしまいそうなグリーン。

エースを見ると、ザイオン不在でイングラムはどれだけ活躍を見せることが出来るのか、笛の重くなるプレーオフでSGAはシーズンと同じような活躍を見せることが出来るのか。昨季はプレーインチームだったサンダーとペリカンズ。どちらが次のステップに進むことが出来るのか。

 

IND (6) - MIL (3)

開幕前にリラードを手に入れ、ヤニスの不満を解消しに行ったバックス。シーズン途中にもグリフィンを解任しリバースをHCに据えるという意味の分からない動きもヤニスのご機嫌を取るためだったと思われています。ここまでしてもらったヤニスですがシーズン終盤に足を痛め、プレーオフ1回戦でプレーできるか不透明に。

リバースに変わったことでベテランをたくさん使うようになり、オフェンスではリラード、ミドルトン頼りなことが多く、若手の出番は減っていきました。しかしプレーオフでは経験の少ないペイサーズ相手となるのでベテラン多用はいい方に転がる可能性もあります。今シーズン大きな飛躍を遂げたハリバートンですが、プレーオフの舞台でどこまで活躍できるかは未知数ですし、ネムハード、ニスミスなどもどれだけ自分たちのプレーが出来るか。

ペイサーズとしては走って走って走りまくり、トランジション勝負に持ち込めればバックスがベテランが多いこともありかなり有利に試合を進められるでしょう。それにはハリバートン、マッコネルを中心にしてボールをプッシュし、早くオフェンスをセットし、チームをリードすることが求められます。加えてオフェンスが停滞した時にはシーズン途中に加入したシアカムが繋いでくれることも重要です。ペイサーズにおいてハリバートンとシアカムが個人技で得点を奪っていけるタイプであり、基本はトランジションからのバランスアタックのペイサーズにおいて個人技でどれだけ変化をつけられるかがシアカムを獲得した正しさの証明になるでしょう。

ヤニスの欠場で厳しくなったバックス。リバースの怪しさも含めてかなりの苦戦を強いられても不思議ではありません。一方のペイサーズハリバートン初のプレーオフとなるので、どこまでやれるかはわかりませんがとても楽しみな1回戦となります。

未来が明るそうなペイサーズと未来を捨て今勝つ事を最優先したバックス。対照的な両チームの対戦になります。

'24 プレーオフ1回戦 PHX - MIN G1

いよいよプレイオフ

3位のウルブスと6位のサンズとの戦いです。レギュラーシーズン最終戦で戦った両チームですがビッグ3にボコボコにされたウルブス。前評判ではレギュラーシーズン全敗なのに加えプレイオフで信用できないウルブスなのでサンズ有利とみられていますがはたして。

サンズもウルブスもスターターはいつも通り。

ゴベアがスイッチしてKDのアイソを抑えると、マクダニエルズのオフェンスリバウンド押し込みで試合が始まります。プレイオフなので笛が重くなっており、ウルブスのディフェンスがかなり効いているのですがサンズはKDが一人でジャンプシュートを決め続けます。最初の11得点のうち9点を稼ぎ出すKD。

ウルブスはかなり積極的にボールプレッシャーをかけており、ヌルキッチに対してもゴベアがアウトサイドまで追いかけていきます。

オフェンスではKATのポストアップからゴベア合わせやオフェンスリバウンド押し込みなどいい形で得点しているウルブス。

ウルブスはベンチメンバーが出てくるとNAW、ナズの連続3Pで逆転するとゴードンがイージーなゴール下をミスしたりブッカーがドリブルをKATの足に当てターンオーバーするなどサンズの方が硬い感じに。KDのアリウープミスなんかもあったしね。

しかしエドワーズがドライブでチャージングを取られてこれが2つ目のファールになりベンチへ下がります。

1Q最後にオニールが連続で3Pを決め28-27で1Qは終了。とりあえずスタートでつまずかなかったウルブス。上出来上出来。

2Qさすがにスリーガードを使ってこなかったウルブス。NAWのオフェンスリバウンド押し込み、カイルのドライブで得点していきます。ハードワークで勝てているウルブス。

サンズはビールがなんとか個人で打開していきます。ビッグ3感が満載。

ウルブスは2Q開始3分でNAW、モリス、コンリーを並べてやっぱりスリーガードにすると、ゴベアのワンビッグに。先手先手で仕掛けていきます。

ウルブスの流れになりそうな感じはあるのですが、ちょくちょく攻守でやらかすウルブスなのとエドワーズのシュートがいまいち決まらずに流れをつかみ切れません。

重い笛ではあるものの徐々にホームのウルブス寄りの笛になっていきます。これがあるからホームコートアドバンテージって大事よね。さらにウルブスのウイング陣のディフェンスに対して息切れしてきた感じのビッグ3。

マクダニエルズのand1とエドワーズのカットプレーで10点リードとすると、3Pをエアーボールするアレン。やっぱり大舞台で信用できないサンズのロールプレイヤー。

ウルブスはエドワーズが3つ目のファールでベンチに下がると、ブッカーもファールトラブルでベンチへ。

KATのポストアップを中心にオフェンスを組み立てていくウルブスはここまでKDに抑えられていたKATがポストアップから得点すると、アレン、KDの連続ターンオーバーからトランジション連発で一気に14点差までリードを広げます。

しかしこの試合ぴりっとしないコンリーがターンオーバーにレイアップミスと続き51-61で前半を終了します。コンリーが一番ベテランなのにね。

前半セカンドチャンスからの得点で2-16と大きく差をつけたウルブス。

後半が始まるとゴベアのゴール下ミスからビールに3Pを決められ、さらにKDのミドルでスタート。ここでカイルが前半でビールとぶつかった怪我で欠場との知らせが。

オフェンスでは全然なコンリーですが、ブッカーのポストアップと戦ったりアレンからオフェンスファールを引き出したりとディフェンス面で頑張っており、KATが3Pを決めると11点差に戻します。がサンズもすぐにKDが3Pでアンサー。

そこからビールとKDの連打で4点差まで詰め寄るサンズ。そりゃなかなか一筋縄ではいかないよね。

ですがエドワーズがアレンから簡単に得点を奪うと、ゴベアはポストアップからand1。ゴベアのポストムーブでand1とか珍しい。

ゆっくりオフェンスしていサンズですが、KDはヌルキッチに早くスクリーンに行けよとご立腹。スローペースでディフェンスのやりあいになるとウルブスに流れ行きそうだしね。

サンズもピリッとしないブッカーがレイアップを外すと、エドワーズがそのブッカー相手に決め2ケタリードに。10点前後をいったりきたり。しかしKATが4つ目のファールでベンチへ。ウルブスはファールトラブルで困っているね。

3分半の間サンズを1得点に抑えこむとエドワーズのフェイダウェイはリングに何度も跳ねた末に決まります。ホームのリングだから跳ね方もウルブス寄り。

エドワーズがこのQ12点目となるジャンプシュートを決めると15点差に。さらにここからエドワーズはプルアップ3Pを決めKDにトラッシュトーク。ユーバンクスのオフェンスファール、リバウンドファールと続くとエドワーズは再びプルアップで3Pを決め一気にウルブスの流れに。

3QラストオフェンスでもNAWが3Pを決めて72-92と20点差にして最終4Qへ。

4Q大量リードで若干緩んだ感のあるウルブスに対してエドワーズへのダブルチームを使い、ペースを取りに行きますが、ビールがハンドリングミスをしてナズが速攻を決めるとタイムアウト

KDを戻してなんとかしたいサンズですが、ナズ、NAWと連続3Pで22点差に。ダブルチームに慣れてきた感じのあるエドワーズ。自らディープ3Pも決め25点差になると勝負ありな雰囲気に。

残り6分弱でエドワーズをベンチへ下げると、KATのワンビッグに。しかしウルブスのオフェンスが止まるとサンズの3Pがポンポンと決まり16点まで詰められるとタイムアウトからエドワーズをコートに戻します。

しかし最後はゴベアがKDとのアイソでボールを弾くと、いち早く反応したエドワーズがボールを拾い速攻でダンクに。ここでスターターを下げて白旗のサンズ。

ガルザの3Pまで決まり最終スコアは95-120。大事な大事な初戦を制したウルブスが白星発進です。

エドワーズがサンズのビッグ3に対してTHE エースのプレーを見せつけ完全にゲームを支配しました。33点9リバウンド6アシスト6ターンオーバー2スティールとチームを牽引しナズ、NAWがベンチから出てきてサンズのベンチメンバーを圧倒しました。自身初の上位シードでのプレーオフ初戦で素晴らしい活躍を見せサンズの3人のスーパースターを凌駕したエドワーズ。サンズは2戦目以降エドワーズに対してどう止めに来るのか、1戦目は沈黙していたブッカーがこのまま静かなわけもなく、サンズの逆襲の余地は大いにありますが、この試合のようなプレーをエドワーズが続けることが出来るのならこのシリーズはウルブスのモノになるでしょう。

しかしまだ1戦目。アジャストしてくるボーゲルに対してフィンチはどんな策をもって2戦目に臨むのか。

'24 プレーオフ 1日目

大混戦だった今シーズン。最後の最後まで対戦カードが決まらなかったので、1回戦の各カードについて、1日目の試合と2日目の試合に分けて簡単に一言ずつ書いていってみましょう。

ちなみにあんまり見てないチームも多いよ。

 

 

ORL (5) - CLE (4)

今シーズンまさかのストレートインを果たしたマジック。シーズン序盤に勝ちまくり上位シードもあり得るかに思われましたが、結局は5位でプレイオフに。キャブスは去年と同じく4位でシーズンを終えました。年明けに馬鹿みたいに勝ちまくった一方で主力が全員戻ってくるとなんとなくチグハグな感じが出てしまい失速しました。

レギュラーシーズンの勝敗は2勝2敗のタイで、お互いにホームとアウェイで1勝づつ、キャブスが勝った2試合は120点以上を奪っており、両チームともDefrtgがリーグでTop10に入っているもののキャブスはどちらかというとシュート力を中心に勝ってきたのでマジックとしては120点が1つの目安になるのかなと思います。

ディフェンシブな戦いになるとマジックが有利、シューティングの試合になるとキャブスが有利。

キャブスはビッカースタッフの采配に信じられないところがあり、勝っていた時期は主力がいないこともありいろんな選手を使いながら特定の選手だけに頼らず戦えていたのですが、プレイオフに入りミッチェルとガーランドに全振りのような形になりそうなのが苦しい。

一方でマジックもHCと多くの選手がプレイオフ初進出なので、今シーズンバンケロ、ワグナーを中心にアイザック、サッグス、イングルス、ハリス、アンソニー等層の厚さを武器に戦ってきましたがこちらもプレイオフに入り主力酷使になりそうなのが困った。

キャブスは結果次第ではミッチェルを失う事にもなりかねず、ビッカースタッフの首も怪しくなってきます。若手が多いマジックはこのプレイオフでどの選手を残すのか、HCは信じられるのか。等色んなことを試していけるシリーズになりそうです。

結果このシリーズはどっちのHCがベンチメンバーを信じきれるのか。が1番の焦点になるのかなと。その点で見ると主力酷使に走りそうなビッカースタッフに対して、まだ未知数なモズリーを信じてみたくなります。

 

 

PHX (6) - MIN (3)

今シーズンのサプライズチームの一つであるウルブスはレギュラーシーズンで3連敗と1回も勝てなかったサンズとの1回戦になります。一方のサンズはオフにビールを獲得しブッカー、KDとともにBIG3を結成し開幕前は優勝候補と言われたこともありましたが、一時プレーイン争いまで落ち、なんとかシーズン終盤になって調子を上げ、6位でのプレーオフになります。

レギュラーシーズン全敗のウルブスですが3試合ともエドワーズが20点以下に抑えられており、サンズディフェンスを全く突破できていません。さらにアシストの数も伸びておらず、人数をかけて守られているのに展開できずにオフェンスで苦しくなってしまっています。

KDがマクダニエルズをあんまり苦にしていないのもあり、唯一エドワーズとのマッチアップの時間が多かった最終戦以外は高確率でシュートを沈められています。最終戦の印象が強い両チームなので、ウルブスは思い切ってエドワーズをKD担当にするのもありかもしれません。加えてBIG3のツーメンゲームから始まることの多いサンズオフェンスにドロップで守るゴベア弱点が露呈してしまっているのですが、今更ゴベアの守り方を変えるわけにはいかないので、どれだけウイング陣がついていけるかがカギでしょう。

サンズは上にも書いた通りKDがマクダニエルズをあまり苦にしないので、マクダニエルズがついてきたらKDは高確率で決められるはずなので、ツービッグに対してヌルキッチ、ユーバンクスらインサイド陣がどれだけ頑張れるか。最終戦もゴベアにオフェンスリバウンドを連続で奪われウルブスにペースが行く時間もあったので、ここは改善が必要です。

しかしRSは3連敗のウルブスですが、今季のウエストで最後まで首位争いを演じ、3位でプレーオフに進出してきた事を考えると7戦シリーズでも層の厚さ、ディフェンスの良さで勝ち切りそうです。ウルブスが負ける展開としては最終戦のイメージを引きづって入ってしまい、初戦に負けてしまうと経験不足なのもあり、一気にサンズに連勝されると厳しくなりそうなので、1戦目の勝敗がかなり大事になりそうです。

 

PHI (7) - NYK (2)

まさかまさかの2位シードに滑り込んだニックスとまさかのプレーイン落ちとなったシクサーズ。今シーズン序盤は例年通りのニックスって感じだったのですが、トレードでアヌノビーを獲得して以降アヌノビーの驚異的なディフェンスに支えられチームとしてディフェンスが強化されていったニックス。

さらに一皮むけた感じのあるブランソンがランドルからエースの座を奪うような活躍を見せ、1月末から怪我で欠場していたランドルの不在を感じさせない戦いを繰り広げてきました。

一方のシクサーズはニックナースをHCに据え、変革を狙ったシーズンになりましたがエンビードの欠場が多く、マキシーがMIP候補になるほどの活躍は見せたものの中々エンビードの穴を埋めることはできませんでした。一応初戦からプレーするであろうエンビードですがどれだけの強度でプレーできるかは不透明です。

激しくフィジカルに戦うニックス相手にエンビードのプレー強度があがらなければかなり難しいシリーズになることは間違いなく、もし欠場なんて事になればニックスがかなり有利になる事でしょう。

シクサーズはシーズン途中にヒールドをペイサーズから獲得しましたが、そのヒールドもエンビードが居てこその補強な感じもするので全てはエンビードの健康にかかっているといっても過言じゃないでしょう。

ニックスはブランソン、ハート、ディビチェンゾとビラノバコネクションを揃え、全員でハードワークしながら力強いバスケットを展開していくでしょう。シーズン終盤にはマクブライドも台頭してきており、ボグダノビッチも獲得した事でガード陣の層はかなり厚くなりました。

シボドーはブランソン、ハートを酷使する傾向にあり、強度が高まるプレーオフでどれだけ2人が息切れすることなく戦えるかはポイントになりそうです。

しかし結局このシリーズの焦点はエンビードの健康にあると言ってよく、普通に出場できるのであれば拮抗した試合が連続しそうですが、もし健康状態に不安がありコンディションが上がらなければニックスのハードワークが勝つ事になるでしょう。

 

LAL (7) - DEN (2)

プレーインでペリカンズに勝利し7位シードを獲得したレイカーズと今シーズンもヨキッチを中心に安定した戦いを見せてきた昨季の王者ナゲッツ。去年のWCFの再戦となります。

正直今年のプレイオフで1番差のあるカードな気がしているのですが、ナゲッツはご存知の通りヨキッチとマレーのアンストッパブルなコンビプレーに加えてMPJのシューティング、ゴードンの合わせ、ディフェンダーKCP、さらに若手のブラウン、ワトソンなど多彩な武器を持っています。レイカーズレブロン、ADのスーパースターがスーパーな活躍が出来るかどうかが大事になってきます。

レイオフになって笛が重くなるとリーブスのファールドローは使えなくなり、Dloに対してもフィジカルに守ることができるので、ここのガードコンビもステップアップが必須でしょう。

昨季のプレイオフでヨキッチに人数をかけて守るという最近のトレンドとかけ離れた守り方を見せ、見事に撃破されたレイカーズとハム。このプレイオフでも同じように八村なんかをヨキッチにマッチアップさせ、ADが後ろに控えるような形にするのか、それとも守り方を変えてくるのか。

ナゲッツに関しては今シーズンのウエストが群雄割拠なのでなるべく疲労を溜めずに勝ち上がって行きたいところ。基本的には昨季のプレイオフと同じ戦い方で問題ないとは思いますが、レイカーズはリーグで2番目にFTAが多く、ナゲッツはリーグで下から2番目のFTAになっているため笛が偏ることがあると足をすくわれることもなくはなさそうですが。

日本的には八村がいるので注目の試合にはなりそうですが、あっさりナゲッツが突破するでしょう。

 

PHX - MIN

なんとなんとナゲッツがスパーズに負けたことでウルブス、サンダー、ナゲッツが56勝25敗で並んでシーズン最終戦に臨みます。ウルブスは勝っても

 

まずはデュラントがエドワーズの良いディフェンスの上からミドルを決めると、エドワーズはドライブからコーナーのコンリーにキックアウトで3Pに。

ブッカーがツーメンゲームからプルアップ3P、ビールのショートジャンパーと続くとKATが3Pを1本返しますが、連続ターンオーバーからアレンに速攻を決められ15-6とスタートダッシュを決められタイムアウト。さすがにウルブスはちょっと緊張してそう。

タイムアウト明けゴベアの謎ドライブが決まると、マクダニエルズの3P、エドワーズのand1をオフェンスにはリズムが出てきます。するとKATがKDのアイソを連続で止め、追いかけるウルブスですがコンリーがちょっとよろしくない。ミスが多い。

KATがオフェンスリバウンドからKD相手に決めるも肘を使ったとしてオフェンスファールに。これに抗議したフィンチがテクニカル。

お互いベンチメンバーが入ってきますがウルブスのターンオーバーが止まりません。エドワーズはドライブからトップでドフリーのナズに気づかずにゴベアに合わせようとしてパスミスになれば、ナズはドライブの際に足が滑ってボールを失います。

しかもビールがめちゃくちゃ決まるサンズ。3本目の3Pを決めたかと思えば呼応するようにブッカーにも3Pを決められオフェンスでは10個目のターンオーバーに。1Q最後にもビールにPを決められ44-22で1Qを終了。ブッカーの足がライン踏んでたからバックコートバイオーレーションに見えたんだけど、笛はならず。

完全にサンズに流れを持っていかれたウルブスは2Q以降どう反撃していくのか。

2Qマクラフリンのターンオーバーから始まりますが、そのマクラフリンが速攻とカットプレーで得点。サンズは出てきたボルボルのダンク。サンズはリバウンド争いでヌルキッチが3つ目のファールを吹かれ、ヤングがコートに。スモール気味になったサンズに対してカイルからゴベアのアリウープと高さを使うウルブス。さらにここまでよくなかったコンリーが3Pを決めます。がヤングにand1でお返しを食らいます。

サンズはビールが絶好調なのもあり、多少ウルブスのランが出てもBIG3の誰かにボールを渡しておけば安泰って感じに。

タフショットが次々決まっていくサンズ。よく守ってはいるんだけど、上から上から決められていきます。さらにナズの3Pが決まったところでヴォーゲルタイムアウトを取りますが小競り合いが始まる両チーム。これでエドワーズとビールにそれぞれテクニカルが吹かれます。

ディフェンスで止めてもオフェンスでターンオーバーで台無しにしてしまうウルブス。もっとシンプルにプレーしないと。しかしここからサンズがファールをしまくってくれたおかげでFTで14点差まで縮めます。

さらにブッカーが3Pを外すとエドワーズがブッカー相手のドライブからand1で11点差に。最後にアレンに決められ66-53で前半は終了しますがなんとか少しは流れを作って終われたウルブスですが、前半だけで19個のターンオーバーはNBAのワースト記録タイだそうで。最終戦で何やっとるんや。

後半に向けてまずはターンオーバーを減らす事が最優先のウルブス。でしたが後半最初のプレーでゴベアがボールを弾かれターンオーバースタートに。

KDも手を滑らせターンオーバーになるとコンリープルアップ3Pを決め10点差に。ですがすぐにブッカーがマクダニエルズ相手にand1。コンリーがターンオーバーを喫するとここから連続で決められ18点差まで戻ってしまいます。

ウルブスはここからゴベアがFT、and1、and1とオフェンスでゴール下を支配していきます。さらにサンズからターンオーバーを引き出すと速攻での3Pをエドワーズが外しますが、ここでも走ってきたゴベアがリバウンド争いでファールを貰いFTに。

それでもブッカーの3Pで15点差に。イメージより差が縮まらないウルブス。

ゴベアが一人でオフェンスで奮闘してくれているおかげでなんとかなんとかついて言っている感じのウルブス。エドワーズが完全に止まっているのがめちゃくちゃに痛い。

しかしKATがファールドロー、コーナー3Pと決めて9点差に。モリスがいないのでNAWのワンガードになっていますが、ブッカーに対してよく守ってくれた。カイルが入っていますが、ナズとKATのツービッグなのでゴール下が狭くなることも少ないし、KAT帰ってきたのはやはり大きい。

1ケタになったのでサンズがタイムアウト。この間にウルブスの得点が1点減って10点差。KATのはライン踏んでたか。

しかしKATがブッカーに余計なファールをするとFT献上。さらにKATはオフェンスファールで4つ目でベンチへ。エドワーズを信じ切れるかがカギになりそう。

ここから余計に手をだすことが多くなってきたウルブス。焦ってる感じ。これだったら1回スモールとか目先を変えてみた方がいいかもね。

ゴベアが3Qだけで14得点と大活躍で89-78と11点差で最終4Qに。

裏でナゲッツとサンダーは大量リードしており、1位シードは難しそうですが、1回戦で当たる可能性もあるし、勝っておきたいウルブス。

ですが4Qビールのフローターが決まって始まると、カイルがミスショット。スティールからナズの速攻が決まりますがマクラフリンがアレンにファールしand1。さらにアレンの意味わからん3Pに、KDのミドル、ビールの3Pで一気に18点差に。残り8分なのでスターターを戻して最後のチャンスにかけるウルブスですが、アレンに決められ20点差になるとビールの3Pで23点差に。いよいよ終わりそう。

と思ってたらモリス出てきた。単純に使われなかっただけなのね。今日の感じなら1Qで使ってもよかったと思うんだけど。

サンズは時間を使いながらビールとナズのマッチアップを作り簡単に得点していきます。残り4分半でタイムアウトを取るとベンチメンバーに代え白旗のウルブス。これで1回戦サンズとの対戦が決定した、のかな?

最終スコアは125-106。シーズン最終戦を勝利で飾れなかったウルブス。サンダーとナゲッツが勝ったためにウルブスは3位でプレーオフに臨む事になり、サンズとの1回戦

になります。かなりイメージは悪そうですが果たして乗り越えられるか。