ウルブスファンの独り言

NBAの試合やニュースについて思い立ったら書いていきます。

26-27 ウルブス1年史 vs TOR (3/82)

3連勝を狙うウルブス、ホームでの開幕戦はラプターズを迎えての一戦。レナードが欠場となり、スターターにはウォルターを入れてきたラプターズ。シェッド、バーンズ、CMBとディフェンス力の高い選手を揃え、エドワーズにはちょっと相性が悪いように見えました。そんななかでエドワーズは高確率で26点をあげ、チームとしても3P 15/31の48.4%とアウトサイドから決めまくったウルブスが117-94で再び大勝。ラプターズはレナード欠場のなかバーンズが0点、パートルも0点1リバウンド、とこの2人のところがかなり厳しかった。

 

・スイッチングディフェンス

・バランスアタック

・ラプターズ

 

・スイッチングディフェンス

この試合ラプターズを苦しめたウルブスのスイッチングディフェンス。過去4年間ツインタワーを中心に戦ってきたウルブスにとって、今シーズンはツインタワーを解消してゴベアのワンビッグで戦う初めてのシーズン。簡単に戦術変更できるとは思っていなかったのですが、意外にも開幕からそれなりにアジャストできています。

それでも開幕戦ではクミンガのスイッチミスが多かったり、ゴベアを引き出されたりとそれなりにミスが多かったのですが、3試合目になってかなり改善されてきました。まずはゴベア以外のところは結構簡単にスイッチしていて、これまでエースキラーとして1人スイッチ拒否をしていたマクダニエルズなんかもスクリーンに対して早めのマーク受け渡しを行っています。ラメロにサイズがあることも含めて、スイッチ対応していってもそこまで極端なミスマッチにはならず、ゴール下にゴベアが待っていること、場合によっては2人目がボールマンに寄って行ってパスを出させることで、このスイッチングディフェンスが機能しています。

ライルズもそれなりにガードのところまで守れるし、シャノン、ドスンムもインサイドファイトできるタイプなので、ベンチメンバーが混ざっても違和感がありません。唯一ベランジェが入っている時間はベランジェがオープンの選手を見つけるのが早く、結構積極的にアウトサイドまで追いかけるのでガード対ベランジェの場面を作られることがありますが、ベランジェが簡単に抜かれることが少ないので、今のところはそこまで問題が起きていません。ドライブされると簡単にファウルはしてしまうし、駆け引きや揺さぶりをされるとかなり弱いなど、弱点は多いのですが、まだ相手チームから積極的に狙われていないので助かっています。

逆にゴール下を1人で守らなければならないゴベアはかなり大変そうではありますが、かなり頑張って守っています。ベランジェがしっかりとローテーションでプレーできているのと、ライルズもワンビッグまでこなせるので、ゴベアがプレータイム的にもそこまで長くならず、強度を保てているのも大きい。

オフェンスでかなり運動量が多くなっているので、ディフェンスでスイッチを連打することで運動量を抑えられているし、スクリーン1枚で簡単にフリーみたいなシチュエーションが生まれないことでこの試合でもラプターズの3P確率を29.3%まで落とすことに成功しています。この先ウルブスのディフェンスに対して、センターのハンドオフ系のプレーや、もっとオフボールでもスクリーンを多用してくるチームに対してどうなるかが課題になります。この3試合は今のところオフェンスでそこまで複雑なプレーを使うチームが相手じゃなかったしね。

 

・バランスアタック

前の試合でもマジックを困らせたバランスアタック。この試合でも1人が長くボールを持つことなく、全員でバランスよくオフェンスしていきました。

10分以上出場した選手のタッチ数とパス数

エドワーズ 40タッチ 23本

ラメロ 34タッチ 24本

マクダニエルズ 36タッチ 27本

クミンガ 28タッチ 23本

ゴベア 34タッチ 26本

ドスンム 37タッチ 29本

シャノン 37タッチ 28本

ベランジェ 14タッチ 9本

ライルズ 21タッチ 16本

ハイランド 40タッチ 31本

ラメロに関してはファウルトラブルで前半4分しか出場せず、トータルでも17分の出場に留まったので参考でしかないですが、エドワーズに関しては昨シーズン平均43本のパスを出していたのですが、この試合では出場時間の短さもありますがパスは23本、マクダニエルズやドスンムも昨シーズンの平均よりも少ない数字になっています。ハイランドだけは15分の出場でかなり多いタッチ数とパス数を記録していますが、ハイランドはボール持ちたいタイプなので、そこまでハマっていません。逆に1人だけ少ないベランジェですが、基本合わせのプレーしかせずに、まだゴベアのようにアウトサイドに出てきてのハンドオフなどもないのでこんなもんでしょう。

ラプターズ相手でパッシングとバランスアタックのところがどうなるかが1つのポイントでしたが、問題なくオフェンスを展開できました。ラメロがいない時間でもドスンムやシャノンからパスが出てくるし、そもそもラメロがボールを長く持って決定機を作り出すようなオフェンス設計になっていないので、そこまで困ることはありません。ウルブスのシュートもよく入ったしね。この先、シュートが入らない試合では、もっとラメロやエドワーズの個人技が大事になってきそうですが、今シーズンはシャノンがハンドラーとして成長しており、ドスンムのアタックも効果的に使えているので、どうなるか。まぁこれだけのロスター変更を加えながら、開幕3試合はうまくいっているので良しとしましょう。

 

・ラプターズ

レナードが欠場したラプターズは、それにしても苦しすぎました。開幕戦を見ていないので、レナードの欠場がどれだけ響いたかはわかりませんが、FG50%以上を記録したのがウォルターとルーキーのグレイブスのみで主力の選手たちは総じて低確率に終わりました。

バーンズに関しては4スティールは褒められる数字ですが、それ以外はFG 0/12で3リバウンド3アシストと完全に抑え込まれました。確かにバーンズにとってマクダニエルズ、エドワーズ、クミンガと難しいディフェンダーを相手にしなければならなかったことは確かですが、それでももう少し決めてほしかったし、FTが0本なのもかなり印象は良くありません。不調と言えばそれまでではありますが、前半でシュートが入らなかったので後半FGAが3本のみ。しかもうち2本は3Pと完全にオフェンスでの積極性を失ってしまいました。マジック戦でエドワーズが入らないながらもアタックを続けた姿を考えると、バーンズのアタックが無くなったことはウルブスディフェンスをさらに楽にしてしまいました。

さらにウルブスがベランジェやライルズのワンビッグを使っていたこともあり、CMBも良さを出し切れませんでした。対ゴベアの時間帯でもアウトサイドにゴベアを引き出すこともできず、かといってスピードアタックでアドバンテージを取ることもできませんでした。

一方でウォルターとグレイブスはそれなりの活躍を見せました。ウォルターはバーンズが消極的になったなかでもステップバック3Pを決めたりと、積極的なシューティングで22点を記録。チームで唯一高確率でアウトサイドを決めていきました。

グレイブスは得点こそ11点に留まったものの、スクリナーだったり、コーナーシューターだったりといろんな役割をこなしつつオフェンスに絡んでいきました。4本のオフェンスリバウンドを含む6リバウンド4アシストで0ターンオーバーは素晴らしい。ディフェンスではルーキーらしいところも見せていましたが、オフェンスでこれだけやってくれればおつりがくるでしょう。

シェッドもなんだか微妙な出来だったし、全体的にエナジーを感じなかったラプターズ。シュートが入る入らない以前の問題があるように感じてしまいました。

 

これで開幕3連勝。うまくいきすぎなウルブス。1つ気になるのはこの試合通じて足を気にしていたエドワーズの健康状態です。昨シーズンも足を気にするシーンが多かったので慢性的なものかもしれませんが、あまり痛がらないエドワーズなので不安。それ以外のところは今のところ問題ないように見えています。特にロスターを大きく変えたことでのローテーションや選手間の意思疎通、戦術変更へのアジャストなど、かなりポジティブに見られる開幕3試合となりました。

 

 

 

26-27 ウルブス1年史 @ORL (2/82)

開幕戦はエドワーズの45点もあり完勝したウルブス。中1日でアウェイでのマジック戦に臨みました。試合はエドワーズが開幕戦とは打って変わって15点と失速しましたが、代わりに7人が2ケタ得点、マジックは3Pが20.5%とまったく入らなかっただけでなく、試合途中にバンケロが負傷退場。ウルブスが115-93と大差での2連勝となりました。

この試合とにかくシュートが入らずに、終盤には集中力の切れたようなプレーも増えてしまったマジック。ウルブスのいいところがなかったわけではありませんが、どちらかというとマジック側の問題点が多く出てしまいました。

 

・バランスアタック

・オフェンスリバウンド

・マジック

 

・バランスアタック

エドワーズが絶不調だったウルブスですが、チームとしてバランスアタックの形で解決しました。

エドワーズ 15点

FG 5/23 3P 2/9 FT 3/4

ラメロ 12点

FG 4/13 3P 2/8 FT 2/2

マクダニエルズ 15点

FG 6/14 3P 2/5 FT 1/1

クミンガ 11点

FG 3/7 3P 2/3 FT 3/8

ゴベア 14点

FG 6/8 FT 2/4

ドスンム 14点

FG 6/11 3P 1/2 FT 1/2

シャノン 13点

FG 4/6 3P 2/4 FT 3/4

スターターとドスンム、シャノンの7人が2ケタ得点。さらにベランジェ、ライルズも9点と全員で得点をしていったウルブス。エドワーズとラメロ、特にエドワーズに関してはフィニッシュまでは行けており、決めろよ。って感じではあるのですが、まぁこういう日があるのがエドワーズらしさでもあります。こういう日にラメロが好調だとバランスがとれるのですが、そんなにうまくはいかないのがNBA。

ここで注目なのが、FTです。成功率としてはチームでFT 17/30と低すぎるので要改善ではありますが、クミンガの8本を筆頭にローテーションの9人全員がFTを打っており、これはボールを動かしながらアタックできるところからアタックしていく今シーズンのウルブスオフェンスの良さと言えるでしょう。

マジックとしてもエドワーズとラメロのところを気にせざるを得ないなかで、他の選手が積極的にアタックしてくるオフェンスはやりづらかったはず。昨シーズンは基本エドワーズのところから始まるオフェンスだったので、昨シーズンとのイメージの違いに面食らった感じもありました。

クミンガとドスンムはこのアタッキングオフェンスで目立っており、クミンガが5アシスト、ドスンムが10アシストと自分のアタックからボールを散らすこともできていました。クミンガはFTを練習してもらわないと困りますが、リバウンドもクミンガ8本、ドスンムも7本でターンオーバーは2人とも0と素晴らしいスタッツを残しました。

そしてこのオフェンスではテンポもかなり速いので、このままシーズンを戦い抜けるかは微妙なところですが、1つの形としてウルブスのやりたいことが成功しているのはかなりポジティブ。この先の試合でもバランスアタックが機能していくのか見ていきましょう。

 

・オフェンスリバウンド

この試合22本ものオフェンスリバウンドを奪ったウルブス。オフェンス、特にエース2人が不調な展開で、ここのファイトが大きな勝因となりました。

数字で言うとベランジェが15分の出場で7本奪っており、1人だけ突出していますが、ラメロ、ゴベア、マクダニエルズが3本、クミンガとライルズが2本と、インサイドの選手だけではなく、ウイングやガード陣のオフェンスリバウンドが目立ちました。これはエドワーズとラメロの3Pが外れまくったことでロングリバウンドが増えたのも1つの要因ですが、それ以上に速い展開からいろんな選手がどんどんアタックしていくオフェンスのなかでディフェンスを崩すことに成功している証拠です。実際セカンドチャンスから17点を奪いました。

しかしベランジェに関しては少し違っていて、もちろんディフェンスが崩れているのもあるのですが、基本的には頑張ってトランジションを走り、味方がシュートを打った際には毎回ゴール下まで詰めるなど、ベランジェ個人の頑張りが大きいと言えます。まだまだ経験値も足りないなかで、しっかりと自分の仕事をできているのはかなり好印象です。オフェンスリバウンドを確保した後の判断も向上してきていて、そのまま押し込むのか、パスアウトするのかなどの選択もできているので、かなり成長を感じてポジティブな印象です。

 

・マジック

 

とにかくシュートの入らなかったマジック。確率よく決めたのはWCJの3P 3/4とジェイス・リチャードソンの1/1だけで、他の選手は全員25%以下。特にフランツが1/6、ベインが1/9、ダ・シルバが1/7と壊滅的な成功率でした。

ウルブスが1番気にしていた感じがしたのがダ・シルバ、ベインのところ。フランツとWCJに関してはある程度打たれてもいいような守り方をしているように見えました。ダ・シルバに関しては昨シーズンよりも3P試投数を倍増させており、打ちまくっていますが、ディフェンスに追いかけられながらや、動きながらのシューティングはまだまだ成長途中なので、警戒されているなかでのこの確率というのは仕方がないように感じます。一方でベインのところはさすがに決めてほしかったマジック。バンケロが2P 6/9、フランツも3Pは全然でしたが2Pに限って言えば6/8、WCJも2P 5/5とインサイドではしっかりと決め切れていたなかで、ベインがここまで決まらないとさすがに厳しくなってしまいます。

加えてサッグスも3P 1/4と決まっていなかっただけではなく、試投数が4本と少なめ。もちろんサッグスが打ちまくるのは良くないのですが、これだけインサイドは高確率で決めてくれていたのだから、そこから出てくるパスに対してはもう少し積極性を持ってほしかった。

さらにまずかったのが大量ビハインドを抱える試合展開のなかで4Q始まってすぐにベインがしなくていい連続ファウルでファウルアウト。その後もサッグスはラメロに絡んでいたり、フランツはドスンム相手に完全にフラストレーションからのフレグラント。この辺のメンタル面はマジックの弱さというか、勝ち切れなさを表していたように感じます。大差がついているなかでも残り3分くらいまでスターターを出していたスウィーニーもその辺を気にしていたのではないでしょうか。

 

これで開幕2連勝、しかも大差での勝ち切りとなったウルブス。主力のプレータイムを短く抑えられたのは、ラメロの健康状態も1つのポイントになるなかでかなりポジティブ。次戦はディフェンス力のあるラプターズ戦となりますが、ウルブスはバランスアタックを継続できるのか、ウイングチームに対してどんな戦いを見せるのか。逆にマジックはなんともいえないスタートに。バンケロの怪我の具合も心配ですし、新HCスウィーニーがどのように対処するのかが注目です。

 

 

26-27 ウルブス1年史 @ CLE (4/82)

開幕から3連勝としたウルブスですが、今シーズン初のB2B、しかもアウェイでのキャブス戦にオーバータイムの末敗戦。これで3勝1敗となりましたが、まったく悲観する内容ではなく、むしろロスター変更によってよくなった部分が出た試合となりました。内容としては序盤から順調にリードを作ったウルブスでしたが、3Qにキャブスの3Pが入り始めると、ファウルも増えFTを与えてしまい、逆転されます。4Qはウルブスが少しリードを作っては追いつかれという展開になり、4Qラストオフェンスでエドワーズがレイアップに行くもミス。キャブスのラストオフェンスも失敗しオーバータイムに。続くオーバータイムは残り1分、エドワーズの3Pで追いつくまで、常にキャブスを追いかける展開となりましたが、最後3点ビハインドの場面でラメロがわざとFTを外すと、ここまで47点をあげていたエドワーズにボールが転がってきて、フリーの3Pになりましたが、これが決まらず勝負あり。125-127で今シーズン初黒星ということになりました。

 

 

・クラッチ

・ディフェンスプラン

・キャバリアーズ

 

・クラッチ

初めての接戦となったこの試合。試合終盤のオフェンスにおいて、昨シーズンまでと明確な違いが見えたのでそこを書いていきましょう。

ラメロが入ったことでクラッチの時間帯でもしっかりとオフボールムーブをしてから1対1ができたエドワーズ。昨シーズンまではトップからの仕掛けが多かったのに対して、この試合ではサイドから始めることができていました。もちろん最終盤で言えばエドワーズがトップから仕掛ける形になるのですが、そこまでの数プレーを全部自分でやらなくてもいいので、比較的楽にクラッチタイムを過ごしているように見えました。もちろんエドワーズが決め切るというのが大前提にあり、タフショットでも決めていくことが必要ではあるのですが、それでもラメロがボールキープしてくれることと、ディフェンスもラメロを無視することはできないので、簡単にはハンドラーサイドでダブルチームを仕掛けられません。

あとラメロは4Q終盤にショットクロックぎりぎりでボールが回ってきた場面でしっかりとドライブして決めたのが素晴らしかった。今までのラメロのイメージでは簡単にディープ3Pを打ってオフェンスを終わらせてしまうイメージでしたが、この場面ではその軽率さが見られませんでした。

オフェンスで言うとオーバータイム残り30秒からのオフェンスで、エドワーズがパスしたドスンムがそのまま突っ込んでしまったのは微妙に感じました。ショットクロックもドスンムがボールを受けた時点で5秒くらいだったし、結果笛は吹かれなかったもののディフェンスのファウルに見えたので、判断としては間違いではないのですが、最後までエドワーズで勝負してほしかった。

一方ディフェンス面でも面白いシーンがありました。ラメロがドライブを決めたあとのディフェンスポゼッション。4Q残り38.7秒からのキャブスのオフェンスに対して、ゴベアをワトソンに、クミンガをハーデンに、エドワーズをモブリーにマッチアップさせ、ハーデンとモブリーのツーメンゲームに対して、先読みスイッチ対応の形を取りました。結果としてミッチェルにドライブからのフローターを決められるわけですが、ATOのディフェンスとしては素晴らしかった。

ワトソンのシュートがまったく入っていなかったことも関係してそうですが、こういうオプション的なディフェンスができるとは思っていなかったのでびっくり。

この試合で言えば、終盤エドワーズのドライブに対して笛が鳴らなかったり、ドスンムのドライブもファウルっぽかったし、笛に泣いた部分はありますが、それでもしっかりとミスなくクラッチを戦い切れたことは今シーズンの変化と言えるでしょう。

 

・ディフェンスプラン

前半リードを作りつつも3Qで一気に捲られたウルブスですが、ディフェンス的にはそこまで崩されたわけではありませんでした。

キャブスの3P ()内は3Q

ミッチェル 5/9 (1/1)

ハーデン 3/9 (2/3)

モブリー 4/5 (1/2)

ワトソン 0/5 (0/1)

メリル 1/6 (0/0)

トーマス 4/5 (2/2)

タイソン 0/4 (0/1)

トータル 18/45 (6/10)

試合トータルではそこまで決められまくったわけではありませんが、10点差を追いつかれた3Qに60%という高確率で決められました。前半だけで言うとキャブス全体として6/17と止められていたのに対して、後半11/23と50%近く決められました。これだけみると、単純にウルブスが3Pでやられたという感じですが、中身は少し違います。

キャブスで警戒しなければならないシューターとしては、もちろんハーデンとミッチェル、それにメリルとなるでしょう。ハーデンとミッチェルに関してはどれだけ守りに行っても、ある程度決められることは織り込み済みで戦わなければなりませんが、メリルを乗せることは避けたかったはずのウルブス。ここのディフェンスプランとしてはメリルを1/6と抑え込むことに成功しています。

やられたのはモブリーとトーマスのところ。キャブスは後半モブリーのワンビッグなんかも増やしながら、モブリー自身も後半の3P 3/4とよく決めました。トーマスに関してはこの試合がシーズン初めての出番で、こちらも3P 4/5。この2人に高確率でアウトサイドを決められたのが痛かったウルブス。

しかしミッチェルやハーデンを差し置いて、モブリーとルーキーのトーマスの3Pを止めに行きましょう、というディフェンスはできません。まぁできないというよりかは、ここを抑えに行く必要がそもそも薄いので、やらないチームが多いでしょう。ウルブスもここに決められるのは予想外だったはず。それでもゲームプラン通りにハーデン、ミッチェル、メリルのところを警戒し続けたのはポジティブ。パニックになってモブリーやトーマスを止めに行って、警戒していた選手にも決められ始めると、ディフェンスとして完全に崩壊してしまいます。

ということでウルブスとしてはプラン通りに進んでいたのですが、予想外の選手に決められたことで試合は難しくなってしまいました。もちろんこれだけ高確率で決められたので、そこに対する対処をしてもよかったですが、まだシーズン序盤なので、チームとしてゲームプランを遂行する方を重要視したのも頷けます。

 

・キャバリアーズ

これで2連勝となったキャバリアーズですが、気になるのはワトソンの不調。この試合も15点8リバウンドですが、FGは38.5%。3Pは1本も決まりませんでした。

なんだか合っていない感じのするワトソン。特にハーデンと合っていない感じがしています。もちろんハーデンはしっかりパスを供給してくれるタイプなので、ヨキッチと組んでいたワトソンはやりやすそうに見えるのですが、ハーデンがいることでワトソンはコーナーからのプレーも多くなってしまい、そこがワトソンを苦しめているように感じます。もっと広いスペースを使いたいタイプなはずのワトソン。今シーズンからの加入なので、試合をしながら調整していけばいいのですが、ワトソンをうまく活用できるかにキャブスの今後は左右されそう。まぁワトソン本人としてももう少しシュートを決めてくれないとって感じですが。

あとはこの試合モブリーのワンビッグも結構使ってきたキャブス。ゴベアに対して機動力やシュート力のあるビッグマンを当てて、アウトサイドに引き出すというのはセオリーですが、さすがにあんなに3Pを決めるとは。ここでゴベアを無力化できたのが大きかった。

戦術の柔軟性があるのはアトキンソンっぽく、終盤の審判にも助けられた形ではありますが、勝利は勝利。とにかく結果が欲しいキャブスはこれで2勝1敗と好スタート。

 

今シーズン初の敗戦となったウルブスですが、内容としては、3Qの3Pで追いつかれたものの、クラッチは質の高い形で戦えていたので、そこまで悲観する必要はありません。ディフェンスプランもしっかりしていたし、オフェンスとしてもエドワーズが47点を記録しつつ、他の選手はバランスよく得点できていました。笛の不運もあったものの、ゴベアのFG 0/9やチームのFT 14/23など、もう少ししっかり決めていれば勝てた試合ではあります。とはいえ、こういう日もあると割り切って次の試合に臨みましょう。FT練習だけはしっかりしないとだけどね。

26-27 ウルブス1年史 開幕戦 @MIA

さぁ開幕戦。相手はヤニスを獲得し、アデバヨ・ヤニス体制で優勝を目指すヒートです。お互いに大きな補強をしての初戦ということで、まだまだチームとしての練度が高くない状態での対戦になりそうです。

試合は前半こそ接戦だったものの、簡単に得点を奪っていったエドワーズが45点を記録し、ウルブスが131-106で勝利。ゴベアが15リバウンド、エドワーズは得点に加え10リバウンドのダブルダブル。チームとしてもリバウンドで52対34と圧倒しました。

一方のヒートはヤニスが35点を奪ったものの、チームでの3Pが24.2%と低調で、ディフェンスでもエドワーズを止めることができませんでした。

 

中身を次のポイントに分けて見ていきましょう

・新加入選手

・ローテーションと組み合わせ

・ヒートの話

 

・新加入選手

まずはウルブスの新加入選手の話。主な新加入はラメロ、クミンガ、ライルズの3人。それぞれスタッツから見ていきましょう。

 

ラメロ 29分

21点 6アシスト 2リバウンド

FG 7/17 41.2% 3P 5/13 38.5% 1ターンオーバー

クミンガ 29分

12点 3アシスト 1リバウンド

FG 5/10 50.0% 3P 2/4 50.0% 4スティール

ライルズ 12分

1点 1リバウンド

FG 0/1 0.0% 3P 0/0 0.0% 3ファウル

 

最初はあまり語ることのないライルズ。12分の出場にとどまりましたが、これはヤニスとアデバヨを相手にする関係と、そこまでチームとして困らなかったので、ライルズの使いどころがなかったということでもあります。それでも終盤にはライルズのワンビッグも試していました。数字としては全然ですが、ライルズがコートにいるとボールの中継役にもなってくれるし、スクリーンもしっかりかけてくれるので、プラスを生み出していたのは間違いありません。ライルズはチームが順調な時間にはそこまで出番がなさそうなので、今後チームとして困ったときにどんな仕事をしてくれるかを見ていきましょう。

続いてクミンガ。試合序盤は全然噛み合っておらず、オフェンスでは歯切れの悪いプレーを連発し、ディフェンスではヤニス担当のはずなのに簡単にスイッチしてしまうので、ヤニス対ゴベアを頻繁に作られて困ってしまいました。

後半になるとようやくいいところが出てきて、スティールからの速攻を見せれば、ゾーンの隙間に入ってきてのミドルを決めるなどいいプレーを見せました。4スティールは素晴らしいですが、簡単にスイッチしてしまうのはまずかった。特にこの試合ではヤニスが相手だったので、アンダーをしてついていけばいいだけなのですが、それができませんでした。エースキラー的な仕事も任されそうなクミンガなので、この部分の改善はマストです。あとはリバウンドが1つだけだったのが少し物足りませんが、ここはエドワーズが10個奪っており、この試合ではわざわざクミンガが取る必要がなかったので特に問題ではありません。

最後はラメロ。数字としては21点6アシストと控えめではありますが、内容はとてもよいものでした。3Pは13本打っていますが、ホーネッツ時代のような軽率なディープ3Pなどはまったく見られず、逆にヤニスを中心に完全に引いて守るヒートディフェンスに対して、しっかりとツーメンゲームからプルアップを打てていたし、コーナーからのキャッチ&3Pも打てていました。打つべきタイミングで打つ。をしっかりできていたのはかなり好印象。

特にこの数字を残しながらの1ターンオーバーなのが素晴らしく、大差だったのもありますが、プレータイムを29分と抑えられたのもグッド。ほぼ完璧なウルブスデビュー戦になったのではないでしょうか。

あとは新加入ではないですが、今シーズンからローテーションに入るベランジェ。さすがにヤニスとアデバヨ相手ではボコボコにされていましたが、そんななかでも4つのオフェンスリバウンドというのは頑張りました。まぁベランジェに関しては修行の時間なのでこれでいいでしょう。

 

・ローテーションと組み合わせ

開幕前まではラメロとエドワーズを同時に休ませるかもと言っていたフィンチですが、この試合ではどちらかというとラメロとエドワーズの時間をずらして使うことが多かった印象。チームで最も長いプレータイムだったのはゴベアの33分ですが、これはベランジェがヤニスとアデバヨ相手にきつかったので仕方ない。

開幕戦なのでまだまだ手探りではありますが9人ローテのなかで、基本ゴベアとベランジェでセンターポジションを。PFの控えにライルズ。残りの3つのポジションをドスンムとシャノン。という感じでした。もちろんライルズのワンビッグもあれば、ガードを3人並べたりもありましたが、クラークやコディのウイング陣は出番なし。

ベンチメンバー、特にシャノンとドスンムが並ぶ時間帯にシューターが欲しくなりましたが、ここはディビチェンゾ待ちですかね。元レイカーズのコネクトを取るみたいな噂もありますが、だったらシューターではないですが、コディを使ったほうがよさげ。

組み合わせとして気になったのは、ドスンムとクミンガは並べてトランジションアタックした方がクミンガの良さが出そうというのと、ベランジェは横にライルズなど気の利くタイプを置いておいてあげたい、マクダニエルズは誰と絡ませても効果的とかその辺ですかね。

それなりに想像できる範囲のローテーションだったし、この試合に関してはエドワーズがいればイージーだったので、こんなもんかなという印象。あとはこの先どんな調整をしていくのか見ていきましょう。

 

・ヒートの話

大きな補強をしながら開幕戦大敗となってしまったヒート。あんまり問題の起こらなかったウルブスと違い、ヒートには多くの問題点があるように感じました。

試合後にヤニスが「オフェンスで信頼し合って、改善しなければならない」的なコメントを残したようですが、果たしてそうなのか。試合を見ているとオフェンスよりもディフェンスの問題がかなり大きいように感じました。

開幕前まではヤニスとアデバヨを揃え、周りにダビオン・ミッチェル、ウィギンズ、ラーソンなどのディフェンスの良い選手と、トンプソン、ハーダウェイ、フォンテッキオなどシューティング系の選手を集めました。これを見ると、オフェンスで打ち勝つチームにはまったく見えず、ハードなディフェンスからのトランジションアタックを基本に、ハーフコートではヤニスとアデバヨのインサイドアタックから組み立てていくものだと思っていました。

実際オフェンス面ではヤニスが積極的にアタックするシーンが多く、ここにウルブスがカバーを置かずに守ったことでヒートはヤニスのアタックから展開できず苦しくなりました。アデバヨが3Pを5本も放っており、ちょっとインサイド攻略がヤニスの1対1頼みになってしまいました。ただオフェンスに関してはそもそも大したことないのは分かっていたので、ウルブスの守り方に対してアジャストできなかったのはマイナスですが、全体的にはこんなものかな。という感じ。

さて問題のディフェンスです。ここはかなり酷かった。ヤニスとアデバヨを並べる最大のメリットと言えば、2人ともガードからセンターまで守れることに加えて、並ぶことでどちらかが引き出されてもどちらかはインサイドに残れるのでかなり強烈なディフェンスを組むことができます。ダビオン、ラーソンはフィジカルにファイトできるし、ウィギンズも結構マルチに守れるので、オールスイッチハイプレッシャーという相手チームにとっては悪夢のような守り方ができます。ベンチ陣もポーティス、フォンテッキオ、ヨビッチとサイズのあるウイングを揃えており、センターにはニック・リチャーズなんかもいるので、ゴリゴリのフィジカルファイトが正解に見えます。

ですがヒートが選んだのは引きこもり系のディフェンス。特にヤニスはラメロのツーメンゲームに対してまったく追いかける素振りも見せず、プルアップ3Pの連打を食らいました。ニック・リチャーズの出番はなかったので、ヤニスかアデバヨのワンビッグの時間が多かったのですが、下がって守っているのにリバウンド数で大差を付けられており、セカンドチャンスでウルブスに20点も許してしまいました。このディフェンスをしてリバウンドで負けてたらお話になりません。

ヤニスの運動量的にスポルストラが難しいと判断したのか、スターターにトンプソンを入れたことでウルブスに狙い撃ちにされてきつかったのか、原因はいくつかありそうですが、さすがにディフェンスの改善は急務。場合によってはニック・リチャーズにアデバヨ、ヤニスを並べて極端なラインナップにするのもありだと思います。そもそもリバウンドで負けていたんだからリチャーズの使いどころはあったと思うしね。

ヒートに関しては数試合後にまた見ていきますが、ここの変更がないと厳しいシーズンになりそう。オフェンスはまぁ、ヤニスとアデバヨでなんとかしてくれるでしょう。ダビオンがPGとしていい仕事はしていたし、オフェンスでの問題ではないような気がします。

 

ということで見事開幕戦を勝利で飾ったウルブス。ここでは触れませんでしたがラメロの加入でオフェンスでの仕事が減ったエドワーズは楽々45点。ディフェンスでもウイング陣にエース的なキャラがいないヒート相手だったので特にやることもなく、リバウンドへの積極的な参加を見せました。これだけ力感なく得点を重ねていくエドワーズは初めて見たかもしれません。次戦は再びアウェイでのマジック戦。再びPF系のバンケロが相手となるのでクミンガのディフェンスが改善するのか、サッグスやリチャードソンでラメロにプレッシャーをかけてきそうなのでどう攻略していくか。エドワーズのMVP級の活躍は続くのか、などを中心に見ていきましょう。

ウルブスの26-27シーズン展望

いよいよ開幕するNBA。オフに大きな変革を行ったウルブスですが、今回はチーム、個人の課題や期待ポイントについて、それぞれ触れていってみましょう。

なおディビチェンゾと2ウェイの選手は省略しています。

 

まずはチーム全体として。ここはチーム全体の話ですが、主にフィンチやコーチ陣の仕事になります。

大きく体制が変わったウルブスなのでコーチ陣の仕事はたくさんあります。

まずはローテーションの面。インタビューなどではラメロとエドワーズを同時にベンチで休ませるような話をしており、昨シーズンまでよりもベンチメンバーを重要視しそう。シャノンのハンドラー仕事を増やしたり、マクダニエルズのオフェンスでの役割を増やしたりと、かなり内容を変えていきそうなので、そこのアジャストや整理をどのようにしていくのか。

個人的に注目しているのはクミンガの役割。プレシーズンではちょっと噛み合っていないように見えたクミンガですが、PF系の選手が少ないウルブスが勝つにはクミンガの活用は必須。

あとは4年間続けたツインタワーを解消し、ワンビッグ体制になることで、攻守両面で色々変更しなければなりません。ディフェンスではセンターがゴベアなのでインサイド引きこもり系にして、他のところをスイッチで守っていくのが1番よく見えますが、ベンチからベランジェが出てきた場合はオールスイッチでもよさそう。その辺を選手の組み合わせで変えていくのか、チームとして統一していくのか。オフェンスではインサイドにスペースが空くのでもっとエドワーズのドライブアタックやポストアップを増やしたいところ。オフボールでダイナミックに選手を動かすことが必要になります。

変更点はたくさんあるので挙げきれないですが、フィンチにとって大事なのはコディやベランジェを我慢して使い続けること。数年後のチームのことを考えてもこの辺の選手たちをしっかり使っていけるかどうかでフィンチの評価は大きく変わるでしょう。

 

ここからは選手1人ずつ。

 

アンソニー・エドワーズ

エドワーズのやることは簡単で明確。ラメロと組むことでオフェンス面での負担がかなり軽減されるので、ディフェンス面で昨シーズンよりもインパクトを残すことと、オフボールでしっかりとオフェンスに絡んでいくこと。シューティングとドライブというシンプルな形で得点をしていきたい。ポストアップなんかも増えると素晴らしいけどね。あとはベテラン勢がいなくなった中で、ロッカールーム含めてリーダーシップを発揮できるかどうか。この辺は外からは見えない部分なので評価は難しいけどね。

 

ラメロ・ボール

オフェンスで大きな役割を求められる新加入のラメロ。大きな役割と言ってもホーネッツ時代のように全権を握るわけではなく、エドワーズ中心にラメロはプレーメイクやゲームメイクの面で能力を発揮しなくてはなりません。エドワーズ同様にオフェンスでは楽になるので、1つ1つのプレー精度を高めることが求められます。1番の課題はスローダウンしてプレーメイクできるかどうか。コンリーなどベテランがいなくなった中で流れを切る、止めるような試合のコントロールができるかどうか。

 

ルディ・ゴベア

久々にワンビッグとしてゴール下を1人で守ることになるゴベア。ゴベア自身のやることはそこまで変わらないのですが、チーム全体として機動力が上がったので、カバーエリアの広さも含めて運動量が増えるかもしれません。ここでインテンシティを保てるかはプレータイムとの兼ね合いもあるのでゴベアだけの話ではないのですが、いなくなると途端に厳しく見えるロスターなので、健康第一でシーズンを過ごせるか。

 

ジェイデン・マクダニエルズ

フィンチからオフェンスでの役割を増やすことを明言されているマクダニエルズ。個人でのデベロップメントはもちろんのこと、チームオフェンスの中心にどこまで絡めるか。特にラメロとエドワーズが同時に休む可能性が結構あるので、そこでの存在感が大事になります。ディフェンス面ではエースキラーに加えて、マルチディフェンダーとしての役割も期待されます。今シーズンはスモールもそれなりに使ってきそうなので、スモールでは4番での出番もありそう。そこでのマクダニエルズのリムプロテクト能力は大事になります。スティールとブロックの数字が向上してくるとベスト。

 

ジョナサン・クミンガ

レイカーズなどからもオファーがあった中で、ウルブスを選んだクミンガ。来年がPOなので、今シーズンで自らの価値を証明し、大きな契約を狙います。そのためにはしっかりとチームプレイヤーとしてプレーできるかが大事。エドワーズ、ラメロ、マクダニエルズがいるなかでスターターでは4番目のオフェンス担当。ベンチメンバーに混ざってもドスンムやシャノンがオフェンスの中心を担いそうなので、クミンガにとっては結構難しい立ち位置になります。求められるのは効率の向上。ずっと上がってこないFG%や3P%などの確率を上げられるかが大事で、ここを改善できればフィニッシャーとしての活躍が見込めます。

 

アヨ・ドスンム

5年112Mという大きな契約を手に入れたドスンム。それなりに怪我も多いのでまずは健康でシーズンを過ごすことができるか。プレー面では昨シーズンウルブスに移籍してきてから50-40-90を記録しており、シーズン通してこの数字を目指してほしいところ。ボールをプッシュする推進力があるドスンムは、ラメロとの相性は良さそうで、トランジションアタックという武器をウルブスにもたらしてくれるでしょう。気になるのはディフェンスでつっかけすぎて裏を取られたりするシーンが多いこと。ハイプレッシャーディフェンスができることは素晴らしいので、もう少しディフェンスでの押し引きがうまくなるとディフェンス面でもさらなるインパクトを残せそう。

 

テレンス・シャノン

昨シーズンプレーオフで一気にブレイクしたシャノン。今シーズンはトップからのハンドラーアタックを増やすとフィンチが語っており、その言葉の通りプレシーズンではハンドラーとしてプレーする場面が明確に増えていました。シューティング能力に課題があるので、そこのデベロップメントは必須。さらにハンドラーとしてプレーするならアタッキングから展開する能力も欲しくなります。ただシャノンに関しては個人の成長があれば問題なさそうなので、しっかりと成長を見せられるか。

 

ジェイレン・クラーク

コディというディフェンダー系の若手が入ってきたので、クラークとしてはまずここのポジション争いに勝ちたいところ。プレシーズンで見る限りではシュートのメカニクスが改善しており、オフェンス面での成長が見られたのはポジティブ。ディビチェンゾがいないことでチャンスはそれなりにありそう。まずはしっかりローテーションに食い込むことが目標になります。

 

ヨアン・ベランジェ

一気に出番が増えそうな2年目の今シーズン。インサイド陣が手薄になったウルブスにおいて、勝っていくためにはベランジェの活躍はかなり重要なファクターになります。バスケ歴も浅いので、試合に使うことでどんどん成長していくでしょう。問題はファウルの多さで、ここで自らプレータイムを減らしてしまう可能性が高いのが懸念点。とはいえまだ19歳のベランジェ、ある程度長い目で見ていきましょう。

 

トレイ・ライルズ

唯一ベテランでの補強となったライルズ。去年1年をレアルマドリードで過ごして、NBA復帰となりました。個人的に今シーズンのウルブスのキープレイヤーになると思っています。ナズ・リードがいなくなった中で、シューティングビッグのオプション役を担い、シューティングではリードに及ばないものの、スモールのワンビッグとしてはリードよりも信頼できそうなのがライルズです。フィンチがどんな起用をするかはわかりませんが、ライルズをうまく使えるかどうかが今シーズンの成功に直結します。クミンガの出来次第ではライルズの方をスターターにしても良いと思っているくらいなので、期待感はかなり高め。

 

コディ・ウィリアムス

元ドラフト10位はジョシュ・グリーンとのトレードでウルブスへ。ポテンシャルは十分にありそうなので、あとはしっかりとチャンスを掴めるかどうか。特に4番まで守れるかどうかは大きなポイントになります。PF系の選手が少なく、スモールも使うのであれば、クラークよりもサイズのあるコディが4番まで守れると、かなり便利に使うことができます。オフェンス面でもコーナーからのプレー、ハンドラー、カットプレーと多彩なスキルを持っているので、あとは1つ1つのレベルを上げていくだけ。

 

ボーンズ・ハイランド

今シーズンもベンチから起爆剤の役割を担うハイランド。大きな成長は期待できませんが役割もやることも昨シーズンからの継続。まぁハイランドに関してはそこまで言及することがないのですが、しいて言えばワンビッグになったことでもう少しリバウンドが増えると良いかもしれません。

 

アイザイア・エバンス

ルーキーのエバンスはそこまで出番は多くなさそう。ディビチェンゾがいないのでシューター系の選手として指名したはずですが、ラメロが入ってきたのでそこの心配はなくなりました。まぁまずは少ない出番でもしっかりとシューティング能力を見せることが大事。今シーズンだけではなく将来のためにも。

 

 

ということでさらっと全選手に触れてみました。ついに開幕するウルブスの今シーズン。開幕戦はヤニスが加入したヒートが相手なので、ウルブスのオフェンスがどれだけ通用するか。開幕からすべてがうまくいくはずはないのですが、まずは幸先よく1勝目を手に入れましょう。

 

NBA 26-27シーズン展望(ウエスト編)

イーストと違い、大きな補強を見せたのはウルブスとブレイザーズくらいのウエスト。クリッパーズやレイカーズなどは主力が抜けており、大きなステップアップがあるというよりは厳しくなったチームが増えた印象。イーストよりも上位は安定しているイメージですが、中盤チームの争いは激しそう。

こちらも615勝615敗になるようにしています。

 

 

サンダー 59勝23敗

4年連続のリーグ首位を狙うサンダー。ドート、ウィギンズをホークスに放出しましたが、ケイソン・ウォレスと契約延長。ソーバーが戻ってくるのと、ドラフトでマラとストリツを指名。基本的には昨シーズンまでの継続という感じですが、若いガードが増えており、この辺がどれだけできるのかが1つカギになります。あとはジェイレン・ウィリアムスの健康状態とホルムグレンのプレーが懸念点。ホルムグレンのところはおそらくサンダーもそこまで信用しておらず、それがマラの指名につながった気もします。まぁそれでもチームとしての完成度、経験、SGAがいることを考えれば崩れるのは考えづらく、あとは若手たちがどれだけ上積みをできるかどうか。

 

ロケッツ 56勝26敗

バンブリードの復帰とスマート、ボグダノビッチの加入によりガード側の層が厚くなったロケッツ。アダムスも復帰してくるし、昨シーズンよりも安定した戦いができそうなので、この位置に。シェングンがPGをやっていた昨シーズンに比べて、しっかりとPGが入っているのでシェングンは楽になります。そこでシェングンがもっと存在感を出していけるかどうか。デュラントをオフェンスのオプションとして使うことができればチームとしてうまくいきそう。ここも大きな補強をしたわけではないですが、しっかりと足りないポイントを足すことに成功しました。ハードに戦うチームなので、怪我などの不安もありますが、全体的に選手層も厚めなので、ウドカがしっかりとプレータイムシェアをさせることができるかが1つのカギになります。

 

スパーズ 55勝27敗

昨シーズン一気にライジングし、ファイナル出場までたどり着いたスパーズ。シャンペニー、ハリソン・バーンズを残しただけでなく、トバイアスも獲得。ハーパー、ブライアント、キャッスルらの成長が期待でき、トバイアスの補強も的確。戦力的には上位なのですが、ウェンビーとフォックスの健康状態が不安なためこの位置に。特に昨シーズンファイナルまで戦った影響がどこまで出てくるか。ウェンビーがMVP級の活躍をする可能性、キャッスルはDPOYの候補になる可能性は十分にあり、不安は大きいものの、天井もかなり高いといった印象。

 

ナゲッツ 51勝31敗

優勝以降なんだかうまくいっていないナゲッツ。今オフにはデローザンを獲得。さらにディアロ、ブラジールなどディフェンダー系を加えました。ナゲッツの1番ツラいところは戦術ヨキッチ頼みから抜け出せていない点です。それでもチームを勝たせてしまうのがヨキッチの恐ろしいところではありますが、戦術面での柔軟性が課題です。その点デローザンはナゲッツに新しい戦術を持ち込んでくれるようなタイプではなく、戦力的には強化となりますが、問題を解決してくれるまではいかなさそう。基本的には昨シーズンとほぼ変わらないわけですが、シーズンではヨキッチが何とかしてくれるだろう、ということでこの位置に。

 

ウルブス 50勝32敗

ウエストで1番変化を起こしたウルブス。ラメロとエドワーズのコンビは強力だし、ベンチもドスンム、シャノン、コディ、ベランジェ、ライルズなどこれまでよりも柔軟性を持って戦えそう。ラメロの健康状態と安定性のなさ、チームとしてのムラっ気など安定感という意味ではちょっと不安。同じく安定感に不安があるクミンガの役割なんかも難しく、その辺をフィンチが整理できるかどうかにかかっています。コディやベランジェは試合に出ることで改善していきそうな雰囲気があるので、ある程度我慢ができるシーズンになるといいのですが、成長と結果を両立させるシーズンにできるか。

 

サンズ 45勝37敗

昨シーズンはサプライズチームとして7位となったサンズ。オフにホーネッツからブリッジスを獲得しており、さらにケナード、パット・スペンサーらのシューター系も補強できました。マルアチ、フレミングあたりが本格化してくるとかなり面白くなりそうなのですが、それはまだ先になりそう。それでもオットが素晴らしいチームを作っており、ハードワークとディフェンスで戦うサンズは大きく飛躍する要因は少なめですが、逆に勝ち星を大きく落とすことも考えづらい。昨シーズンに途中加入だったジェイレン・グリーンがどれだけチームにフィットできるかがカギになりそう。

 

レイカーズ 44勝38敗

レブロンを失ったレイカーズはこの位置に。リーブスと再契約をすると、ケスラーを大きな対価を払い獲得。さらにグライムス、セクストン、サイブル、マムケラシュベリ、ルーニー、ザイアー・ウィリアムス、ハーディーと契約し脇役陣を総入れ替えし、大きくチームを作り替えました。ここまで大きく変更するとさすがにチームとして形ができるまでに時間がかかりそう。ドンチッチとリーブスのディフェンス面も不安だし、ケスラーの健康状態とどれだけのプレーができるのかも未知数。ドンチッチがいるのでそこまで落ちることはないでしょうが、やはりレブロンの穴は大きかった。となりそう。

 

マーベリックス 41勝41敗

個人的に今シーズンのライジングチームとして期待しているのがマブス。去年のドラフト1位でROTYのスーパーなフラッグがいて、アービングが戻ってきます。HCとして元ミシガン大学のメイを招聘すると、ドラフトではメイの教え子であるモレズ・ジョンソンを9位で指名。さらにトレードでリザシェイを獲得。ドラ1ウイングが並ぶことになりました。ウイング陣の人材は豊富で、ガードにはデ・ラレア、サッサーを加えています。懸念点としてはセンターの健康状態で、特に離脱の多いライブリー、ギャフォードもちょこちょこ休むので、ここがしっかり試合に出てくれるかは重要になりそう。アルダマ、ジョンソン辺りでスモールを組むのも面白そう。最近の流れとしてエースがルーキー契約中に1回は勝負をかけたいというのがあるので、フラッグもしっかりこの流れに乗りたいところ。正直まだまだ勝てる印象はないのですが、そこはフラッグのスペシャルさに期待しています。

 

ブレイザーズ 40勝42敗

元ウルブスのノリをHCに据えたブレイザーズはオフにモラントを手に入れ、リラードが復帰してきます。ノリがどんなバスケをするのかはかなり興味深いですし、昨シーズンブレイクを果たしたアブディヤもいるのですが、ロスターバランスが不安。ガード側にモラント、リラード、ホリデー、シャープ、スクート・ヘンダーソン、クレイチとさすがに人数が多すぎます。一方モラントとのトレードでグラントを放出しているので、ウイングがカマラ、アブディヤくらいしかいません。センターもロバート・ウィリアムスはいいとしてもクリンガン、ハンセン・ヤンでそこまで勝てるイメージはしづらい。それでも戦力的には大きいし、ノリがうまく調整してくれそうなのでこの位置に。

 

グリズリーズ 37勝45敗

ベイン、JJJと順に放出し、オフに遂にモラントを放出。グリズリーズも新しいチームとして戦っていくことになります。そんなチームの中心となりそうなのがドラフト3位のブーザー。19歳とは思えない完成度を見せており、非常に楽しみ。このチームの1番の強みはウイング陣の選手層。ブーザーを筆頭にグラント、ヘンドリクス、GGジャクソン、クリス・マレー、カワード、プロスパー、ウェルズ、ロペスと多種多様な選手を揃えています。センターにもイディーを除けばポスト、スチュアートとシューティングのあるビッグを加えており、ウイングを生かせるロスター構成にはなっています。ガードはジェロームとスペンサーがかなり頑張らないといけないですが、それでもこの位置に来るくらいのポテンシャルをブーザーには感じます。

 

ジャズ 36勝46敗

昨シーズンにマルカネンの隣にJJJを獲得し、ドラフト2位でピーターソンを指名。去年のドラフト5位指名ベイリーもいれば、契約延長をしたキヨンテ・ジョージもおり、その他にはコリアー、オコギー、グリーンとディフェンスの良い選手も揃っています。ただベイリーはまだまだだし、JJJのディフェンスと健康状態は不安、しっかりしたセンターを置きたいところですが、センター陣にはヌルキッチ、ブラッドリー、バンバ、フィリポウスキ、ヘイズとヌルキッチを除けばJJJと並べるには物足りず、去年までのチーム状態を考えると今シーズンいきなり勝ち始めるとはちょっと考えづらい。ただピーターソン、マルカネン、ベイリーの誰がエースとして君臨するのか、もしくは他の選手が主役を奪うのか、その辺が楽しみなシーズンではあります。

 

ウォーリアーズ 32勝50敗

カリーと契約延長したウォーリアーズは苦戦する予想。バトラー、ムーディーが怪我でいつ復帰するか未定、ポルジンギスも健康上の問題で無期限の離脱中でこちらも復帰は未定。ということでスターターのうち3人がいないのではさすがに厳しい。ただドラフト11位で指名したレンデボルグは素晴らしく、即戦力として十分。むしろ1年目からカリーに次ぐセカンドエースの最有力となりそう。補強として加えたのはニヤン、バッシー、ブランドン・ウィリアムスだけと、いくらカリーがいてレンデボルグが素晴らしいと言っても限界があります。グリーン、ホーフォードの年齢的な面でも不安があるし、プラスとして考えられるのがレンデボルグの加入とサントスの成長くらい。ついにウォーリアーズも将来のことを考えなければならなくなるシーズンになるかもしれません。

 

ペリカンズ 26勝56敗

非常に難しいペリカンズ。クイーンとフィアーズには期待できますし、ハーブ・ジョーンズ、トレイ・マーフィー、ベイ、ワトフォード、マクゴーウェンズと脇役も揃っています。さらにマスリンを獲得していますが、よくわからないプールに、欠場も多いマレーとザイオン。HCにはマジックからモズリーが来ていますが、1対1ベースのオフェンスにハードなディフェンスというのがペリカンズに合うのかどうか。ウイング陣はまだ合う気がしますが、クイーンはそういうタイプではないし、ザイオンにそれをやらせたらすぐ怪我をしそう。なんだかロスターとHCがちぐはぐな感じがするのでこの位置に。

 

クリッパーズ 23勝59敗

レナードとの契約あれこれで大量の1巡目指名権をはく奪されたクリッパーズ。当のレナードをイングラムと交換しハチムラ、ストルゥースを補強。ドラフトでは5位でワグラーを指名しています。しかしそのイングラムは怪我をしているし、ビールも怪我で離脱中。それ以外のロスターを見てもさすがに勝てるイメージは湧きません。指名権が無くなったので、売れる選手はワグラー以外どんどん売っていくでしょうし、1度リセットしてしまった方がよさげ。期待としては個人的にお気に入りのニーダーハウザーがいますが、こちらも怪我。ワグラーが中心選手としてどこまでやれるかは気になりますが、非常に厳しいシーズンになりそう。

 

キングス 20勝62敗

こちらもドラフト7位のエイカフとともにやり直しのシーズンとなるキングス。ずっとトレードの噂のあるサボニスに加えて、ラビーンの契約が最終年となるので、売れるなら売ってしまった方がいい。しかしエイカフの成長という面ではインサイドのプレーメイクができて、しっかりとスクリーンをかけてくれるサボニスという存在はかなりプラスになりそう。あとはルーキーシーズンから年々大人しくなってしまっているキーガン・マレーが復活できるかどうか。キングスも厳しいシーズンにはなりそうですが、エイカフに合う選手を見つけていけばいいだけなので、やることはシンプル。あとはベン・シモンズと契約したので楽しみにしていたのですが、練習中にアキレス腱断裂の大けがでシーズンエンドに。残念。

 

 

 

ということでウエストを見てきましたが、上位はある程度安定している一方でプレーインの争いはかなり激しくなりそう。特にウォーリアーズやクリッパーズなど厳しくなるチームが増えたので、この辺のチームがどこまで持ちこたえられるか。ウエスト上位チームのなかで唯一中心選手の変更があったウルブスがラメロとエドワーズで成功できるかどうかが上位陣ではカギを握りそう。

NBA 26-27シーズン展望(イースト編)

ヤニスのヒート移籍に加え、レブロンがシクサーズへ。セルティックスはブラウンをポール・ジョージに交換し、ペイサーズはハリバートンが復帰。キャブスはペイトン・ワトソンを獲得し、カワイがラプターズに。大きな動きが数多く起きたイースト。ウィザーズはドラフト1位のディバンツァを手に入れるなど、多くのチームが戦力アップをしています。

順位、勝敗予想とともに各チームごとに一言ずつコメントをしていきましょう。なお、東西の勝敗に関しては615勝615敗の.500で設定しています。

 

シクサーズ 57勝25敗

ブラウンを手に入れると、レブロンまでもついてきて、NBAでも屈指のパワーハウスを結成しました。スターターの破壊力という意味では群を抜いており、KCPやウェイドなどの脇役陣もそこそこ。結成初年度からすべてがうまくいくとは限らないし、ニック・ナースの仕事も多いですが、これだけの選手を揃えたのであれば明確な結果が求められます。簡単にここまで勝てるという見方はしていませんが、いなければならない順位としてはここ。という感じ。

 

セルティックス 53勝29敗

ブラウンとポール・ジョージをトレードし、センターにミッチェル・ロビンソン、ガードにコンリーを加えたセルツ。選手単体で見ればブラウンからジョージに変更したのは戦力ダウンに見えますが、テイタムが戻ってきているので1人の主役と優秀なロールプレイヤーを揃える形となりました。昨シーズンもテイタム抜きでイースト2位になっており、イーストで1番安定したチームなので、大きく成績を落とすことはないでしょう。シャイアーマンやゴンザレスら若手たちの成長も期待でき、今シーズンもイーストの主役の1チームとなるでしょう。

 

ピストンズ 52勝30敗

昨シーズンイースト首位と一気に躍進したピストンズ。オフにはデューレンと契約延長でもめましたが、デューレン、アーサーと無事契約延長を結びました。ハリスの抜けた穴はジョン・コリンズでカバーしており、アイザイア・ジョーでシューティングを強化し、プリンスも加えています。昨シーズンからの上積みを作るにはホランドのステップアップが重要。ここもカニングハムさえいれば大崩れすることはないでしょうし、あとはデューレンが金額に見合った働きをしてくれるかどうか。

 

ヒート 50勝32敗

ヤニスを獲得し、アデバヨ&ヤニスという圧倒的なフロントコートを揃えることに成功し、強引なやり方ではありましたがクレイ・トンプソンも補強。加えてフォンテッキオ、ハーダウェイとシューティング系の選手も増やしています。ヤニス、アデバヨだけでなく、ダビオン・ミッチェル、ウィギンズと並ぶラインナップはディフェンス面でかなりの破壊力を発揮しそう。オフェンス面ではスポルストラがかなり頭を悩ませそうですが、ディフェンスからのトランジションアタックでなんとかなってしまいそうなのが怖いところ。ヒートもシクサーズ同様これだけの補強のしたのであれば最低でもトップ4には入らないとまずいでしょう。

 

ペイサーズ 49勝33敗

2年前のファイナル進出チームであるペイサーズはハリバートンが1シーズンぶりに復帰。センターのところはターナーからズバッツに変わっていますが、戦術面ではファイナル進出時から大きな変更はなし。ホーネッツからウーブレを獲得していますが、戦術力の高いペイサーズでどうなるかは未知数。ハリバートンがいればどうにでもなりそうですが、他のチームが大きな強化をしている中で2年前と同じ強さを見せられるかどうか。選手層は厚くなっていると思うので、得意のランニングゲームを続けられれば面白い存在に。

 

ニックス 48勝34敗

チャンピオンチームは少し評価を落としてこの位置に。ちょっと昨シーズンのプレーオフはアヌノビーができすぎ感もあったし、ミッチェル・ロビンソンの放出は地味に効いてきそう。代わりにドラモンドを加えていますが、それ以外に大きな補強はなし。常に前進していかないと置いていかれるこのリーグで、1つのターゲットにされるのも含めて現状維持だと昨シーズンよりは厳しいか。年齢的にも上積みを期待できる選手も少なめ。チャンピオンということで自信を持って戦えることはプラスで、決して弱いとは思いませんが相対的にこの位置になりました。

 

キャバリアーズ 45勝37敗

こちらも昨シーズンから成績を落としそう。ナゲッツからペイトン・ワトソン、ユーロからヘゾーニャを獲得し、ウイング陣を強化。ドラフトではメリーク・トーマスを指名し、オフの動きはそこまで悪いわけではないですが、どうしてもハーデンの年齢が気になります。タイソン、トムリン、プロクターなど成長に期待できる選手も揃っており、アトキンソン体制も3年目というポジティブ材料もあるのですが、ちょっと時代遅れ感の出てきたツービッグの部分も含めてこの位置の評価となりました。

 

マジック 44勝38敗

HC交代でスパーズのACをしていたスウィーニーを招聘。ブーチェビッチが5年ぶりに戻ってきましたが、その他にはカーターを加えた程度。ワグナー兄がネッツへ移籍しています。バンケロとワグナー体制ももう5年目なので、この辺で1つ結果を出したいところ。若い選手が結構多いので、そこの成長に期待するのは悪くはなく、停滞気味だったところでHCも交代し、てこ入れはできています。あとはそれが良い方向に進むかどうか。バンケロ、ワグナーらももう1段ステップアップした姿を見せられるか。

 

ラプターズ 43勝39敗

昨シーズン5位となりプレーオフに進んだラプターズはラストピースとして再びレナードを獲得。ルーキーのグレイブスも良さげでCMBの成長にも期待できます。しかしレナードの健康状態には常に疑問符が付きますし、クイックリーのところも怪しい。ラヤコビッチは素晴らしい仕事をしており、カイル・アンダーソンはハマりそう、イングラムがレナードに代わったのも戦力アップですが、なんとなく昨シーズン以上に勝てるイメージができずにこの位置に。レナードが健康体で1年を過ごせるのであればもっと勝てそうではありますが。

 

ホークス 40勝42敗

昨シーズン途中にヤング時代に別れを告げ、完全にジェイレン・ジョンソンのチームとしてスタートする今シーズン。サンダーからドートを獲得し、ドラフトでは8位でフレミングス、23位でエジフォーを指名、DFSも獲得しており、ディフェンス力強化を目指したようなオフになりました。フレミングスは多少時間はかかりそうですが、ニューウェルやゲイは昨シーズンよりも良くなっていそう。しかしそれでもラプターズと同じく昨シーズン以上に勝てるイメージができませんでした。ディフェンス強化に目が行きすぎて、良さを失わないかが心配。

 

ブルズ 39勝43敗

ドラフト4位でウィルソンを指名したブルズ。これでブゼリス、ウィルソンと若く、運動能力の高いウイングを揃えることになりました。さらに昨シーズン加入したミラーもかなり良くなっており、それをまとめるギディに、周囲にはパウエル、ヒールド、ホーキンスとシューターを補強。エッセンゲがどうなのか微妙ですが、インサイドにもクラクストンを加入させており、HCもドノバンからスプリッターに変更。さらに15位で指名したスウェインも運動能力が高く、ダイナミックなチームとして楽しみではあります。しかしまだ勝つには時間がかかりそうで、チームとして基礎をしっかりと固めていくシーズンになりそう。

 

ホーネッツ 34勝48敗

ついにラメロとブリッジスを放出し、新しい時代へと足を踏み出したホーネッツ。ラメロの対価としてリードを獲得し、クヌッペル、ミラー、リードを中心にアレン、マクニーリー、サルーンとシューティングチームになりました。インサイドはディアバテを中心にカルクブレナー、ルーキーのステインバッハと縁の下の力持ちタイプを揃えています。懸念はガード陣で、クリスチャン・アンダーセンはいいと思いますが、ホワイトとシュルーダーというのがシューター系を揃えたチームにハマるとはちょっと考えづらい。中心選手はシューティング系の選手を揃えており、それもただのシューターではないのが構成としては面白いのですが、いきなり勝てる感じもせず、ラメロとブリッジスの穴が気になってしまうシーズンになりそう。

 

ウィザーズ 23勝59敗

ドラフト1位でディバンツァを指名したウィザーズ。エイトンも獲得しておりADも含めドラフト1位が3人も揃うというチームになりました。さらに24年2位のサールに25年6位のジョンソン、23年7位のクリバリに18年5位のヤングと、指名順位だけで見ればかなりのパワーハウスチームになっています。基本的にはディバンツァを中心にチームを作っていくと思うのですが、ヤングはいいとして、ADとサールのところがディバンツァにとってプラスに働くのかどうかが疑問。昨シーズンエースキャラをやっていたキショーン・ジョージをどうするのか。トレ・ジョンソンにシュータームーブをさせるのか。など課題は山積み。HCのキーフがどう整理するかは興味深いですが、整理できずにグダつくのも容易に想像できます。

 

ネッツ 20勝62敗

クラクストンを放出し、ランドルを獲得したネッツ。昨シーズンはPG3人をドラフトし、デミンは一定の活躍を見せたものの、サラフとトラオレは微妙な出来でした。しかしデミンとトラオレはプレシーズンでしっかりビルドアップした姿を見せており、特に個人的にはトラオレにかなり期待しています。もともとチームとしてはしっかりとプレーできていた印象のネッツですが、今シーズンはミカル・ブラウンを指名しており、さらにガードを増やしました。エリス、マン、ドレイク・パウエルとちょっとガードが多すぎるロスターで誰が頭角を現すのか。MPJの去就やランドルの立ち位置など不透明な部分もありますが、若手の中から3人くらいはっきりとした活躍を見せてくれれば成功のシーズンになるかと。

 

バックス 18勝64敗

ついにヤニスを放出したバックス。HCもジェンキンスに交代し、若手育成を中心に考えるシーズンになります。ドラフトではバリーズとアメントを指名。アメントは完全素材型ですが、バリーズはプレシーズンを見る限り良い感じ。さらにウェア、ヤクチョナス、ハケス、ジェンと若手は豊富。ベテランも使える選手が数多くいるので選手層はかなり厚め。この分厚い選手層でジェンキンスがどういうバスケを見せてくれるのかはかなり楽しみです。しかし今シーズンは勝ちよりもしっかりとジェンキンスのバスケの基礎を築くことが大事になります。そこにヒーローやクズマをどのように絡ませるのか。

 

 

ということでイースト編でしたが、何が起きてもおかしくないのがNBA。セルティックスとピストンズは比較的安定しそうですが、リーグ全体としてHC含め大きく動いているのでシャッフルのシーズンになりそう。新ロッタリールールの影響で下位チームもある程度勝ちにいかなければならず、一応予想はしてみたものの、正直なところ、どうなるかはわかりません。