ウルブスファンの独り言

NBAの試合やニュースについて思い立ったら書いていきます。

史上最忙のオフシーズン?

ヤニス、ランドル、ラメロ、モラント、レナードと大型移籍が相次いで発生し、史上最忙ともいえる今オフはこれで終わることはありませんでした。続いて動いたのはケスラーとジェイレン・ブラウン。2つともちょっとびっくりのトレードだったので見ていきましょう。

LAL獲得

ウォーカー・ケスラー

UTA獲得

31,33年1巡目指名権

28,30年の1巡目スワップ権

ジャズから見たらこのオファーを断る理由がないでしょう。昨シーズンにJJJを獲得し、ドラフトでブーザーを指名。どんなローテーションで回すのかは謎ですが、フロントコートが渋滞気味のところでケスラーに巨額のオファーが来たら、マッチするか、ただで出ていかれるしかない状況だったので、1巡目2枚に1巡目スワップ2枚なら大勝利。

これでゴベア獲得で得た指名権が合計で1巡目6枚にスワップ権が3枚。ゴベア、すごいな。

 

一方ずっと狙っていると言われていたレイカーズはS&Tでケスラーを獲得。4年130Mという巨額の契約も結びました。制限付きFAだったケスラーなので普通にこの金額を提示すればよかったのですが、まぁトレードになったということはジャズがマッチする可能性が高かったのか、交渉を引き延ばされるのが嫌だったのか。

そこで大量の1巡目指名権を出しての獲得になったわけですが、昨シーズンのケスラーは5試合の出場に留まっており、その前の24-25シーズンも58試合出場。年々稼働率が落ちていて、故障歴的にもスタッツ的にもここまでの高額契約が必要だったのかは疑問です。

ウォーカー・ケスラー キャリア通算

201試合出場 平均25.3分 9.5点 9.3リバウンド

FG 68.1% 3P 26.6% 2.4ブロック 

いやー。年平均30Mを超える選手のスタッツには見えません。

比較として2020年12月に5年205Mで契約延長したゴベアの19-20のスタッツがこちら

19-20シーズンのゴベア

68試合出場 平均34.2分 15.1点 13.5リバウンド

FG 69.3% 2.0ブロック

3Pは全く打たないゴベアなので省きましたが、このスタッツで年平均40Mを貰ったゴベア。ゴベアでもめちゃくちゃ高いと思いますが、試合には堅実に出てくれるし、DPOY2度の実績を考えれば理解できなくはありません。

一方のケスラーに関しては故障歴もあり、実績的にもゴベアほどの数字は残していません。しかしながら伸びしろ的にはゴベアより多く見えます。とくに3Pも打つようになったり、アウトサイドでガードと絡んでのプレーなども増えてきています。この辺の多彩さはさらに成長する可能性は十分にあります。

ドンチッチとの相性という面でもインサイドのフィニッシュ力と機動力があり、パスもそれなりに出せるケスラーは良さそうに見えます。ディフェンス面でも広い範囲を守れるケスラーであればカバーリングでチームを助けることができます。

問題はその金額と対価。ドンチッチはいいとして、これでリーブスに40M超え、ケスラーに30M超えこの3人で100Mを超えてきます。ケスラーが健康で、レイカーズの予想通りもしくはそれ以上の活躍をしてくれればいいと言えばいいのですが、ケスラーが思った以上に合わなかった、良くなった場合にドンチッチが出ていく可能性まで出てきます。まぁそのためにリーブスに高い契約を渡したのでしょうがね。

このトリオの良し悪しは別として、レイカーズがオールインとはいかないまでも、かなりの対価を出したのは気になります。確かにドンチッチを手に入れられたことがラッキーなので、ここで1勝負かける気持ちは分かりますが、ケスラーがどこまでやれるかは未知数。とりあえず1年間健康で試合に出られるかどうか。ドンチッチも怪我が多いので、まずはここ。レイカーズのが1番手腕を問われるかもしれません。

 

 

そしてもう1つ。

ヤニスの騒動以降ずっと放出の噂のあったジェイレン・ブラウンですが、なんとポール・ジョージとのトレードに。報道では4つの1巡目指名権を要求しているなんて話もありましたが、結局1巡目指名権1枚に1巡目スワップが1枚、2巡目指名権が2枚と、かなり安売りした形になりました。

セルティックス獲得

ポール・ジョージ

31年1巡目指名権(シクサーズ)

28年の1巡目スワップ権

28年,30年2巡目指名権

 

シクサーズ獲得

ジェイレン・ブラウン

セルティックスはトレードの収支だけで言えば完全に負けと言っても過言ではないでしょう。昨シーズンテイタム抜きのチームを牽引し、エースとして成長しながらイースト2位までチームを押し上げたブラウンを36歳のポール・ジョージと少しの指名権で放出してしまうのは驚きでした。

プレー的にはブラウンとポール・ジョージには似ているところがあり、基本的にディフェンス力が高く、オフェンスでは1対1ファイター的なところがあり、ミドルレンジを使うことが多いので、2ndエース的な役割が適正に見える2人なので、両チームともそこまで戦術的な変更は必要ないでしょう。

ただ元々エースだったポール・ジョージに対して、昨シーズンテイタムの不在によってエースをやり始めたブラウンということで、まぁセルティックスとしてはテイタムが戻ってくるのでより脇役的なポール・ジョージでもよかったという事情はあります。

さらにセルティックスがこのトレードに踏み切った理由として、ブラウンのサラリーがかなり高額であることが挙げられます。

サラリー

ブラウン 57M / 61M / 65M (28-29まで)

ポール・ジョージ 58M / 57M PO (27-28まで)

あと3年残っているブラウンに対してポール・ジョージは残り2年で最終年がPO。おそらく行使すると思うのですが、スティーブンスが上手くやって、単年の金額を下げつつ契約延長になるかもしれません。というか、それくらいしかこのオファーを受けた理由が見当たりません。実際にオファーがあったかはわかりませんが、ペリカンズのマーフィーやブレイザーズ、ロケッツなんかが噂に挙がっていましたが、マーフィーは安いものの契約が長く、他のチームは指名権中心のパッケージだったと予想されるので、おそらくセルティックスとしてはポール・ジョージが1番戦力を落とさずにサラリー的にも柔軟性を持たせることが出来ると判断したのでしょう。

しかしながらプレーオフで対戦し、負けたチームを強化するようなトレードを行ったセルティックス。スティーブンスの頭の中はわかりませんが、ホリデー、ポルジンギスと難しそうなトレードをうまくまとめて、処理していったスティーブンスがちょっと不思議なトレードに踏み切ったのにはなにかスティーブンスにしかわからないモノがあったのでしょう。

これでテイタムのエースとしての働きがより重要になってきます。むしろ昨シーズン、ブラウンエース体制で戦えたことで放出になったのかもしれません。

 

かなりの戦力強化に成功したシクサーズ。ポール・ジョージがブラウンに変わることは戦力的にはプラスでしかないのですが、一方でプレーするゾーンがエンビードやマキシーと被ってしまう問題もあります。

その前にサラリー的にもエンビード、マキシー、ブラウンの3人とも28-29まで契約があり、それぞれエンビードとブラウンは60M超え、マキシーも40M超えなので、かなり重い契約を抱えることになります。

エッジコムのルーキー契約がちょうど同じタイミングで終わるので、この4人で3年間優勝を目指すことになります。

ここでブラウンとポール・ジョージのスタッツを比べてみましょう。

25-26 ブラウン ()内はポール・ジョージ

71試合(37試合) 28.7点(17.3点) 6.9リバウンド(5.3リバウンド)

5.1アシスト(3.6アシスト) 1.0スティール(1.7スティール)

FG 47.7%(43.9%) 3P 34.7%(39.2%) TS 57.3%(57.0%)

はい、ブラウンの圧勝ですね。3P%とスティール数はポール・ジョージのが上ですが、ブラウンのがオフェンスで大きな役割を担っていたし、タフなシュートも多いので、この数字は許容範囲。むしろ良く決めている方。

ということで大きな戦力アップになったシクサーズですが、フロアバランスや1stオプションをどうするのかは悩みどころ。エンビードがどれだけ出てくるかわからないので、エンビードは1stにしづらく、マキシーかブラウンになるのですが、ポストアップもよく使うブラウンはエンビードが居るとプレーエリアがかぶってしまいます、エンビードをアウトサイドに置いておけばいいのですが、そうするとエンビードの運動量の問題でオフェンスリバウンド系が弱くなってしまいます。

ブラウン、エンビード、マキシーと全員コートの中心を使うタイプで、昨シーズン、ポール・ジョージでセルティクスを倒せたのはポール・ジョージが結構脇役的に動いてくれたからです。ブラウンにそれをやらせるのはもったいないので、そのままポールジョージの仕事をやらせるわけにはいかないのが難しい。

シクサーズに関してはここのバランスをどうするかが全てと言っても過言ではありません。単純に選手をアップグレードしたからと言ってチームとして強くなるわけではないのがNBA。選手の組み合わせや戦術面でどこまでこの巨大戦力を整理できるか。

確実に戦力強化にはなったので、あとはニック・ナースの腕の見せ所。ブラウンが1stオプションになりたい的な話もあったので、その辺も上手く対処できるか。

 

ということで優勝に向けて一気に戦力アップに成功したシクサーズ。レブロンが来るかもなんていう話もあるので、一気に優勝候補筆頭になる可能性もあります。逆にセルティックスは戦力的にはダウン。それでも何故か上手くいくのがセルティックスでもあります。昨シーズンなんかクエタとガルザで東2位だしね。どんな戦いをするのか楽しみではあります。

そして、誰もいなくなった

NBAがジェイレンブラウンやレブロンの去就などで盛り上がっている中、大きなトレードが2日連続で起こりました。その内容をちょっと見ていきましょう

 

まずは前々から放出の話があったグリズリーズのモラント。

ブレイザーズ獲得

モラント

 

グリズリーズ獲得

グラント

クリス・マレー

金銭

それなりの対価を求めていたらしいグリズリーズですが、指名権はもらえず、処理したようなトレードとなりました。

グリズリーズは昨シーズンからモラントの放出を考えていたらしいのですが、モラントの市場価値がかなり落ちており、グリズリーズ的に納得できるオファーが来ずにここまで決まっていませんでしたが、ここに来て急に対価を求めずに放出となりました。

思い出せばタイラー・ジェンキンスの元、モラント、JJJ、ベインのヤングコアを結成しモラントの2年目、ベインのルーキーシーズンに当たる20-21シーズンにプレーオフ進出、その翌年にはWCSFまで進出し、ライジングチームとして頭角を現しました。

ところが22-23シーズンもプレーオフに進出するも1回戦敗退。伸び悩みを見せていた時期にモラントの銃騒動が発生。ここからチームは降下の一途を辿ることになります。

モラントが銃騒動で出場停止を受けた後、復帰しますが肩の怪我でほぼシーズン全休し、プレーオフ進出も逃します。翌24-25シーズンも他の怪我の影響で50試合出場に留まると、チームはプレーオフ直前にジェンキンスを解雇。HCをイーサロに変えたものの、サンダーにスウィープされ敗退。そのオフにはマジックとのトレードでベインを放出。さらに昨シーズンのTDLでジャズにJJJをトレード、モラント自身も20試合の出場に留まり、今回のトレードでチームの将来を担うはずだったヤングコアは完全に解体となりました。

モラントに関しては銃騒動もあれば、ここ数年の欠場の多さ、さらにコーチ陣との不和も報道されるなどグリズリーズとしては完全にお荷物感がありました。今回のように指名権もなく放出となった理由には上記のプレー以外の部分も大きく関わっていますが、プレーの面でも昨シーズンは

25-26のモラント 

50試合出場 平均28.5分 19.5点 

8.1アシスト 3.3リバウンド 

FG 41.0% 3P 23.5% 2P 47.3% FT 89.7%

それまでのシーズンと比べてアシストは高水準を保っていますが、平均得点は20点を下回り、さらにきついのが全体的なFG%の低さです。FTこそ年々確率を上げていますが、2P,3P共にキャリアワーストの成功率となっており、さすがに7年目のエースとしては看過できない数字になっていました。

ということで1時代を作った選手たちは消え去り、新たなグリズリーズが始まるわけですが、チームの命運を担うのが今ドラフト3位のブーザー。スキルが高く、素晴らしいプレイヤーなのですが、サイズと運動能力が懸念点。1人でどうにかするタイプではなく、チームとしての連携が必要なタイプなので、その点をイーサロが上手く戦術を落とし込めるかどうか。

さらにカワード、ヘンドリクス、GGジャクソン、グラント、マレー、プロスパー、さらにトレードでスチュアートを獲得しておりウイング陣はかなり豊富なので、そこの強みを生かせるチームを作っていけるかどうか。

また、トレードで獲得したグラントは金額も高く、27-28がPOなのでちょっと契約がおもいのですが、ここからチームを作り直すのであれば問題なし。さらにモラントよりもサラリーが安いので、動かしやすくはなりました。

 

一方のブレイザーズ。昨シーズンはビラップスのあれこれがあり、急遽HCをスプリッターというトラブルがあったものの、チームは久々に勝ち越してのプレーオフ進出。さらにそれ以上の飛躍を狙って、元ウルブスのノリがHCとして就任。さらにモラント獲得と繋がっていきます。

もちろん、収支で言えばブレイザーズはかなりのプラスです。契約の重いベテランと交換で若く実績のあるスターを獲得できたのだから文句のつけようがありません。

しかし問題というか、現状でガード陣がかなりの渋滞を起こしているので、ここは解決する必要があります。

ブレイザーズ ガード陣

モラント

リラード

ホリデー

スクート

シャープ

クレイチ

この後に何か動くことが決まっていてモラントを獲得したのか、スターを取れるチャンスに飛びついたのかはわかりませんが、あの対価でスター選手を取れるならば逃す手はないでしょう。

ブレイザーズの問題はこのロスターバランスだけ。アブディヤとモラントの相性は良さそうですが、スクートやシャープとは多少キャラ被りするし、リラードと並べるにはサイズとディフェンスの問題が大きく出そう。ホリデーやクレイチと並べるのも悪くなさそうですが、全体的にプレータイムをうまく配分できません。

まさか常時3ガードみたいなことはしないと思うので、この3人のうち2人くらいは何かに変えたいところです。リラードはポートランドのスターだし、キャリアの最後としてブレイザーズを選んだので残しそうですが、ホリデー、スクート、シャープをどうするか。リラードならそこまで長い時間使う必要もなさそうだしね。

とういうことで理想としてはスクートとホリデーを中心としたパッケージでウイング系の選手を連れてきたいところ。ただ一番需要がありそうなのがシャープなので、シャープとスクートのパッケージでもよさげ。シャープとホリデーだとサラリーが高額になり過ぎるので、ブラウンクラスの選手を連れてこないとサラリーが釣り合いません。

ということでブレイザーズはこのあとの動き次第。ガードの人員を整理できれば大勝利となりますが、このまま開幕になった場合はさすがにロスターバランスが悪すぎます。

完全解体となったグリズリーズに対して、アブディヤの契約期間中に勝負に出たブレイザーズ。ちょうどモラントとアブディヤの契約終了が同じなので、モラントは自分の価値を証明しなければならないでしょう。グリズリーズを後悔させることが出来るか。

 

 

続いて決まったのがレナード。2日連続でこのクラスの選手たちがトレードされただけでも驚きなのですが、グリズリーズもクリッパーズも1時代を終わらせるような動きとなりました。さらにレナードはまさかのラプターズ復帰。

ラプターズ獲得

レナード

 

クリッパーズ獲得

イングラム

ディック

31,33年の1巡目指名権

27年の1巡目スワップ権

30,33年の2巡目指名権

まずはクリッパーズから。35歳のレナードとの契約延長をする気がなく、ただ出ていかれるのであればなにか対価を、って感じだと思うのですが、この年齢で契約残り1年の選手で1巡目2枚にスワップ1枚ならば上出来。イングラムを戦力として考えているのかは微妙ですが、27-28シーズンはPOになっており、契約延長したとしても次の契約は今よりも安くなるはずなのでレナードよりもキープはしやすい。

昨シーズンにガーランド、マスリンを獲得し、おじさんチームから一気に若返った感じのクリッパーズ。昨シーズンの開幕戦のロスターが

25-26年開幕戦のクリッパーズ

クリス・ポール

ハーデン

ビール

レナード

ブルック・ロペス

バトゥム

ズバッツ

コリンズ

ダン

デリック・ジョーンズjr

ローテーションで使った選手がこの10人。今現在残っているのがロペス、ジョーンズjr、ダンのみ。ズバッツの対価として手に入れた1巡目指名権が5位指名権になり、ここでワグラーを指名。この指名権は5位から9位にならなければクリッパーズに指名権が来なかったので、ここで運を発揮した事がレナード放出を決めさせたかもしれません。

まぁクリッパーズとしてはレナードについて色々契約上の問題も起きていたし、ワグラーを手に入れてやり直しのチャンスだし、ラプターズがあれだけの対価を提示してくれたら断る理由はないでしょう。

ワグラーとガーランドでどこまでできるのか。イングラムに関してはチームの中心とは考えていないはずですし、ロスター枠にもまだ動く必要があります。1番いいのはイングラムを何人かの若手やロールプレイヤー系に変えてしまうことですが、買い手がなかなかいなさそう。

ただこれでレナード時代に終止符を打てたのはポジティブ。いっそのことHCも変えて心機一転したほうがいい気はするのですがね。

 

そして勝負に出たラプターズ。ラヤコビッチの元昨シーズンは勝率も5割を超え、プレーオフ進出。1回戦でキャブスに敗れたものの、7戦まで戦っており、フロントとしては手ごたえを感じたのでしょう。

戦力的にはイングラム⇒レナードになるなら大幅アップ。指名権は放出しましたが、使っていないディックをつけてグレードアップ出来たのはポジティブ。

25-26のレナード ()内はイングラム

65試合出場 (77試合出場)

27.9点(21.5点) 6.4リバウンド(5.6リバウンド) 

3.6アシスト(3.7アシスト) 1.9スティール(0.8スティール)

FG 9.8/19.4 50.5% (8.0/16.7 47.7%)

3P 2.6/6.8 38.7% (1.8/4.6 38.2%)

TS 62.9%(57.3%) 

はい。まぁほぼすべての数字でレナードが上回っています。しかもレナードは昨シーズン65試合出場で、それなりに健康に過ごせたのも市場価値を上げた一因でしょう。24-25シーズンに37試合出場と欠場が目立ちましたが、前回19年のラプターズ移籍からコンスタントに50試合くらいは出場しているので、イメージよりもちゃんと試合に出ていました。ポストシーズンの欠場が多いのがイメージよくない原因ですね。

レナードの獲得自体は悪くない動きなのですが、クイックリーとポートルの契約が重いので、今シーズンで契約が切れるレナードと契約延長をするとお財布が結構厳しくなります。ただ、レナード側がラプターズ以外のチームに行った場合には契約延長しないという話だったらしく、それで獲得したということはおそらくレナードとの契約延長は既定路線。さらにクリッパーズ側はシェッドも欲しがったらしいのですが、出さなかったということはシェッドとの契約延長も必須。バレットが26-27が契約最終年なので、イングラムとバレットのところをレナードで補って、バレットは安い金額で再契約か放出という流れになりそう。

この先のサラリー的な調整は必要ですし、レナードがちゃんと試合に出てくれるかどうかがカギにはなりますが、プレーオフでさらに勝ち進みたいのであれば十分に理解できる補強となりました。対価的には出しすぎな感じもしますが、時には大きく勝負に出ることは大事。

ということで対価としてはクリッパーズの勝ちに見え、レナードでこの対価を引き出せたのなら上出来。しかしラプターズもこのトレードで優勝できるのであれば問題なし。いつかは勝負に出なければならないNBAでバーンズのプライムタイムにかけました。CMBが思った以上によかったので、ルーキースケールのうちに勝負したかったという側面もあるかも。

まぁレナードも古巣に戻って、おそらく契約延長も出来るし、クリッパーズを離れる事で裏契約問題も薄まりそうなので、このトレード1番の勝者はレナードかもしれません。

ウルブス、2年ごとの大改革

ランドルをトレードで放出し、ドラフトでは2巡目でエバンスを指名。その間ウルブスの周りではセルティックスのホワイトやマブスのアービング、ブルズのギディなど色んな噂がありましたが、急にホーネッツがラメロ・ボールのトレードを考えるとの報道が出ると、急転直下ウルブスにオールスターPGが加入することになりました。

 

まずはトレードの詳細から

ウルブス獲得

ラメロ・ボール

ジョシュ・グリーン

 

ホーネッツ獲得

ナズ・リード

33年の1巡目指名権

28,29,30年の1巡目スワップ権

29,32,33年の2巡目指名権

 

ラメロの対価はリードと1巡目1枚、スワップ3枚ですが、28年のスワップはそのままホーネッツ、ウルブス間でのスワップになるので単純ですが、29年、30年のスワップに関しては他のチームがすでにスワップ権を持っており、かなり複雑で価値の低いものになっています。そもそもウルブスからしてみれば、ラメロとエドワーズを揃えて30年にロッタリー参加しているなんて事は許されないのでね。実質リードと1巡目1枚に2巡目3枚でラメロを獲得できたので、内容的にはウルブスの大勝利と言ってもいいでしょう。ジョシュ・グリーンもついてきたしね。これでウルブスは20年ドラフトの1位と3位のデュオを組むことになります。

 

そしてまずはホーネッツ側から。去年のドラフトで4位クヌッペル、33位シオン・ジェームズ、34位カルクブレナーと指名しこれが大成功。クヌッペルはROYの候補にもなるほどの活躍を見せました。この活躍がこのトレードを実行した理由の1つなのは間違いないでしょう。それでも昨シーズン久々にプレーイン進出を決めたのにエースの放出になるのはTHE NBAって感じ。

ラメロ放出の大きな理由としては、ラメロを中心としたチームの天井、ラメロの怪我歴、そしてクヌッペルの活躍となるでしょう。まずはラメロのチームとしての天井ですが、ラメロがドラフトされてからのホーネッツの成績がこんな感じです。()内はラメロの出場試合数です。

20-21 33勝39敗(51試合)

21-22 43勝39敗(75試合)

22-23 27勝55敗(36試合)

23-24 21勝61敗(22試合)

24-25 19勝63敗(47試合)

25-26 44勝38敗(72試合)

ラメロの1,2年目にはHCボレゴの元で着実にチーム力をあげ、明るい未来が見えていたはずでしたが、21-22シーズン終了後にボレゴを解雇し、再びドアマットチームへと戻ってしまいました。ラメロとしても3年目から欠場が増えていきました。

ラメロのチームとしての天井と書きましたが、出場試合数の多いシーズンはそれなりに戦えており、レギュラーシーズンではラメロの有無が大きくチーム成績に影響していたことも確かです。しかし一方で21-22シーズンも25-26シーズンもプレーインで勝ち上がることが出来ておらず、ポストシーズンでのラメロの活躍という部分ではフロントが信じ切れなかった理由もわかります。

ラメロを指名した時にオーナーだったMJが23年にチームを手放し、24年にはGMのカプチャックを解任するとホークスやネッツでアシスタントGMだったピーターソンをGMに。なんとなくここから流れが変わっていったような気がします。ドラフトでは24年はサルーンとアントニオ・リーブスを指名しましたが、その後は上でも書いた通りクヌッペル、シオン・ジェームズ、カルクブレナー、マクニーリーを指名。それまではボークナイトやニック・スミスなどのように粗いが天井が高い、ポテンシャル系の選手を指名することが多かったホーネッツでしたが、GMが変わってからは堅実にチームに貢献できる選手を指名していく傾向に変わりました。

今年のドラフトでは14位でステインバック、18位でアンダーソンを指名しており、もっとポテンシャル系の選手は残っていたものの、どちらかと言うと良い選手の方をドラフトしていきました。

さらに指名権集めも積極的に行っており、他チームのトレードに混ざって指名権を増やしたりと、上手な動きが増えた印象。このラメロのトレード前まで30年までに7枚の1巡目指名権を保有しており、ここに28年のウルブスの指名権が加わることになります。

ピーターソンが自分で指名した選手たち以外をそれほど評価していないのでしょうか。

そんなチームのエースを放出して獲得したのがナズ・リード。19年にドラフト外でウルブスに入団した現在26歳のリードは23-24年シーズンにシックスマン賞を受賞。ドラフト外の入団とは言っても2年目にはすでに70試合出場しており、早くから頭角を現していました。

シューティングビッグとしては非常に有能であり、ウルブスでもタウンズ放出後はチームで1番と言っていいほどのシューティングの安定性を見せました。加えてリードの特筆すべき点はハンドリング能力にあります。ビッグマンとは思えないスムーズなハンドリングは他の選手にはまねできないレベルにあり、リバウンドから自らボールをプッシュしてトランジションを作ることもできれば、ディフェンスのクローズアウトに対してのカウンタードライブも秀逸。

ディフェンスではリムプロテクト能力が足りず、体重のわりにインサイドで押し負ける事も珍しくありません。さらにアウトサイドのディフェンスでは結構簡単に抜かれて、ファウルをしてしまうシーンが多く、決して優れたディフェンダーとは言えません。ただハッスルはする選手なので、しっかりとチームとしてのディフェンス戦術があるチームに行けば、そこまで目立つ事はないでしょう。それがホーネッツなのかはちょっと疑問ですが。

ナズ・リード 25-26シーズン

26.1分出場 13.6点 6.2リバウンド 2.2アシスト

FG 45.6% 3P 36.2% FT 73.2% TS 56.5%

1.0スティール 1.0ブロック 1.6ターンオーバー

思ったよりもブロック、スティールの数字がいいですが、それ以外はおおむね想像通り。

アシストがあまり多くないことから分かるように、自らクリエイトするタイプではないのですが、このサイズの選手にしてはムービングからのシュートが圧倒的に上手く、トランジションでコーナーへ走りこんでの3Pや、スクリーンを使って動いてからの3Pなどを軽々決めてきます。

最近はプルアップ3Pも増やしており、ウルブスではゴベアのスクリーンを使ってのプルアップ3Pをよく見ました。

オフェンスでは万能に働けるリード。ラメロを放出してまで獲得するべき選手だったかは疑問ですが、クヌッペル、ミラーを中心に作るのであればリードを加えてシューティングチームにしたいというホーネッツの考え自体は理解できます。

さらにホーネッツはこのトレードの後にコビー・ホワイトと3年74Mで契約をしており、これによってホーネッツの主力は

ホワイト / マン

ミラー / コナートン

クヌッペル / ジェームズ / マクニーリー

リード / ブリッジス / サルーン / ウィリアムス

ディアバテ / カルクブレナー

簡単に書くとこうなります。ラメロを放出しリードを獲得したことでPF系の選手が飽和状態に。逆にガードの層が薄くなってしまいました。ブリッジスを売りに出す話があるのでうまくガードを連れてきたいところ。

さらにホーネッツのロスターの特徴としてほとんどの選手が26-27シーズンで契約が終了する点です。それ以降も契約が残るのがリード、カルクブレナーとシオン・ジェームズだけで、TPなのがクヌッペル、サルーン、マン、マクニーリーとなっています。あとは今ドラフトで指名した2人ですね。

まぁクヌッペルにマックスを払う事はほぼ確定だとして、ミラーとの契約延長もまとめなければなりません。まぁクヌッペルの延長はまだ先ですし、ミラーにマックスは払わないと思うので、ピーターソンはマックス契約1人を中心としてチームを作りたいのでしょうかね。

ここでサラリーを空けることで大きく動きたいのがホーネッツの狙いなのかもしれません。それこそラメロの穴を埋めるだけのビッグネームを呼んでくることになるかもしれません。

リード、クヌッペル、ミラーと並べてシューティングチームにするのは面白い構成ですが、現時点でプレーインチームを脱却できるほどのチームには見えません。クヌッペルがエースとしてどこまでやれるか、リードがスターターとしてどのレベルなのか、ミラーは成長するのか。などホーネッツにとっても、選手たちにとっても26-27シーズンはチャレンジングなシーズンになります。

 

一方待望のスタープレイヤー、それも待ち望んでいたPGを獲得したウルブス。

エドワーズが来てから2年ごとに改革を行っているコネリー。

久々のプレーオフ進出した22年オフには実質1巡目5つを放出してゴベアを獲得。タウンズとのツインタワーを結成しました。

その後20年ぶりのWCF進出をした後の24年オフにはフランチャイズプレイヤーであり、エドワーズとダブルエースだったタウンズとランドルを交換。

そしてランドルでもWCF進出をし、ゴベアと共に契約延長をしましたが、一歩後退となった昨シーズンを受けて、26年オフにランドルとリードを放出し、ラメロを獲得。

これの凄いところは2年ごとに躊躇なく改革を行っているにも関わらず、結果が出ていることです。ゴベアとタウンズのツインタワーも、タウンズに変えてランドルも当初はかなり懐疑的に見られてきたにも関わらず、チームの歴史でも初めてこんなに勝ちまくっています。コネリーのGMとしての勝負勘は素晴らしいのですが、何故ここまで上手くいくのかは正直不思議でなりません。

ということで隣にドラフト同期のオールスターを置くことになったエドワーズ。ラメロはスター選手と一緒にプレーするのは初めてになります。ここで2人のスタッツを確認してみましょう。

25‐26シーズン エドワーズ/ラメロ

出場時間 35.0分 / 28.0分

得点 28.8 / 20.1

リバウンド 5.0 / 4.8

アシスト 3.7 / 7.1

FG%  48.9% / 40.7%

3P% 39.9% / 36.8%

TS% 61.7% / 54.6%

USG% 30.9% / 30.6%

主なスタッツはこんな感じ。

スターデュオですね。言わずもがなエドワーズは毎年改善を続けて、リーグでも屈指のシュート力を手に入れ、平均得点はリーグ第3位に。ディフェンスでも大きな改善を見せ、今や立派な2wayプレーヤーとなっています。一方のラメロは2年目から平均得点20.0点、平均7.0アシストを下回った事がなく、リバウンドも平均5本近く奪っているなど、プレーメイク能力とシューティング能力、ビッグPGとして活躍してきました。

そんな2人を揃える上でのメリットから見ていきましょう。

まずはエドワーズのハンドラー負担の軽減とダブルチーム対応。ここは間違いなく改善するポイントでしょう。ウルブス的にもここが問題だったからこそ、ラメロの獲得に動いたと言えます。

サンダーに負けた昨季プレーオフ、スパーズに負けた今季プレーオフ共にエドワーズがダブルチームをされた際の対応はウルブスにとって頭痛の種でした。ランドルがフォワード側の選手であることや、コンリーが長い時間使いづらくなってきたこと、純粋なパサータイプのガードを獲得できずにカンファレンスセミファイナルで敗退したことはウルブスフロントにエドワーズがトレード要求してくるのではないかとの懸念すら抱かせることになりました。

その点で言えばラメロ・ボールの獲得は非常に理にかなっており、エドワーズの横で2ndハンドラーとしてプレーを作ってくれるだけでなく、サイズもあるので、ディフェンス面でのデメリットも少なく、さらにリバウンドもそれなりに取ってくれます。ディビチェンゾがほぼ全休になる状況の中で、ディビチェンゾが担っていた強気なシューティングの面も同時に解決できる選手を獲得出来た事は非常に評価できます。

加えてコンリーの衰えによってオフェンス側での仕事がかなり限定的になってしまっていたゴベアの復活にも期待できます。ツーメンゲームだけで言えばエドワーズよりも数段上手いラメロなので、ゴベアとのツーメンゲームからのアリウープや、ドライブからのロブパスが増えることでゴベアだけでなく、ベランジェの飛躍にも貢献してくれそうです。

エドワーズ、ラメロの2人の強みと言えばプルアップ3Pの多さ

25-26 プルアップ3P

エドワーズ 3PM 128本 / 3PA 363本 / 35.3%

ラメロ 3PM 149本 / 3PA 404本 / 36.9%

プルアップからの3P試投数、成功数ともにエドワーズがリーグ5位、ラメロが3位。

これはウルブスにとって非常に強力な武器になるでしょう。2人の積極的なシューティングによってディフェンスが狙いを絞ることが非常に難しくなります。エドワーズにダブルチームに行きづらくなるだけでなく、サンダーのようにドライブコースを消しにくるディフェンス等にとってはかなり厄介になるでしょう。

基本ワンビッグになりそうなこと、この2人のプルアップでコートを広げることでエドワーズのドライブの脅威はさらに増し、そこからマクダニエルズやドスンムの3Pへの展開も増えるでしょう。シャノンのアタッキングもやりやすくなりそう。

24歳のオールスターコンビをバックコートに揃えれば、上記したこと以外にも色んなことを期待したくなりますし、それだけのポテンシャルは十分にあります。ただそんな単純にポジティブな面だけではないのがNBA。ホーネッツがフランチャイズスターであるラメロを放出したのにはそれなりの理由があります。次はウルブスの懸念点を見ていきましょう。

 

まずはナズ・リード、ランドルの放出によってゴベアワンビッグになることです。ワンビッグになること自体はエドワーズ、マクダニエルズにとってはさらなる役割の増加によっての成長が期待できるので、そこまで悪いことではないのですが、戦術面で大幅な変更を加えなければならないことと、リードというオプションがなくなり試合の中で変化を付けづらくなった点はネガティブに見えます。リードがセンターとしてはちょっと弱い事情もあり、リードのワンビッグ起用は少なかったものの、リードがコートに居ることで相手のインサイド陣を引き出せていたのは間違いありません。ここはシューティングのいいPF系の選手を連れてきて解決するのも一手ですが、リードレベルのシューティングビッグを連れてくるのは容易ではないので、スモール適正のある選手を連れてきてベランジェを中心に走れるユニットで変化を付ける方がよさげに見えます。

加えてラメロの健康状態と2nd ハンドラーとしての適性の部分にも不安は残ります。

健康状態に関しては昨シーズン久々に70試合以上となる72試合の出場。プレータイムはキャリア最低の平均28.0分でしたが、ここ数年の欠場数の多さを考えるとかなり稼働した1年となりました。

ホーネッツのフロントとしては、この先も健康状態に不安を抱えながらプレーすることになると考えたのかもしれません。一方でウルブスはここ数年健康が大きな武器になっており、昨シーズンこそエドワーズの欠場が目立ちましたが、基本的に主力の長期欠場がなく、フルシーズン健康を維持できるメディカルへの信頼は高いです。ディビチェンゾの大けがやエドワーズの怪我に関しては仕方ないところはあるのですが、ウルブスのメディカルが素晴らしかったのは、怪我→復帰→怪我のような繰り返しを起こさなかった部分です。復帰のプロセスや復帰時期、治療方針については素晴らしい仕事をしており、チームの成績に直結するラメロの健康状態をどれだけコントロールできるか。もしラメロが引き続き70試合以上の出場を続けられるようであれば、それだけでこのトレードとしてはかなりの勝者になれることでしょう。

ラメロの2ndハンドラーについてですが、ここは開幕してみないとわからないのが正直なところです。というのもラメロのメンタル的な部分がかなり影響してきそうだからです。能力的にはシュート、パスが上手く、2ndハンドラーとしてはスペシャル。2P成功率の高くないラメロなので、2ndハンドラーとしてラメロがタフショットを減らして、ツーメンゲームからの起点となるプレー、パスを散らしてくれればウルブスとエドワーズの脅威は最大化されるでしょう。

2人ともUSG%が30%を超えるチームのメインハンドラーとしてオフェンスで大きな役割を背負ってきました。エドワーズもラメロもお互いにこれだけ強力なハンドラーと一緒にプレーするのは初めてで、ラメロとしては無駄なタフショットやディープ3Pを減らせるか、エドワーズはオフボールでのプレーを増やせるかが課題になります。2人とも進化というか、プレーでのアジャスト能力が求められます。エドワーズに関してはリーグ入り以降驚くべきスピードで改善を重ねているので、そこまで心配はしていませんが、ラメロがプレーを変化していけるのかどうかがカギになります。

エドワーズと組むというところで、少なくともホーネッツ時代のような王様プレーは減るとは思いますが、どれだけプレーの安定感と精度を上げられるかどうか。特にウルブス自身がかなりムラっけのあるチームなのでね。プレーオフの強度でのラメロのプレーが怪しいのも懸念点ではありますが、ラメロがプレーを成熟させることが出来れば希望は見えてくるでしょう。

あとはサラリーの問題。このトレードはランドルのネッツへのトレードに組み込まれるということで、TPEは消滅し、再びサラリー的にカツカツになってしまいました。ロスター人数も足りていないので、ミニマムなどで適切な選手を連れてこられるかどうかも大事になります。

 

ということでかなり長くなりましたが、ホーネッツもウルブスも新たな時代への動きを見せたこのトレード。ホーネッツはクヌッペル、ミラー、リード、アンダーソンの中でエースとしてチームを牽引できる選手が出てくるのかどうかがポイント。ウルブスは今回のトレードで動かせる指名権がほぼなくなり、ヤングコアとして見ていたリードの放出も決断したことで現状維持よりも大きな変革を選びました。これで24歳のエースコンビを結成することとなり、選手個々としても、コーチ陣にしてもチャレンジングなシーズンとなります。上手くいかないことも数多く出てくるでしょうが、トライ&エラーの精神で乗り越えることが出来ればウルブスにとってラメロ獲得は優勝に向けて大きな前進となります。

2026 NBA ドラフト2

16位 メンフィス・グリズリーズ(→サンダー)

B.ストリツ

サンダーはちょっと謎指名。2巡目2枚を使って1つ順位を上げ、ガード指名になりました。

ストリツ自身は上級生らしく落ち着いたプレーを見せており、ツーメンゲームでプレーを作れ、シューティングも高精度。ウルブスなんかが欲しかったタイプです。

逆に特出した武器があるわけではなく、トータルの能力で戦うタイプ見えます。

シーズン中にマケインを獲得しており、トピッチも控えている上に、ドート、ケンリッチ、カルーソらディフェンシブなウイングの去就が不透明な中で上級生ガードを指名したのはなぜでしょう。

 

17位 オクラホマシティ・サンダー(→グリズリーズ→ピストンズ)

E.オコリー

1回グリズリーズに指名権が渡り、指名後に21位、3つの2巡目指名権とトレードでピストンズにいく事になったオコリー。

アンダーサイズながらアタック能力があり、インスタントスコアラーとしての素質を感じます。一方でシュートの安定感やディフェンス面は要改善。

しかしピストンズはカニングハム、ジェンキンス、アーサーとガードは揃っているのにここでガードを獲得する意味があったのか。ウイングが残っている中で指名するだけの何かを感じたのか。

 

18位 シャーロット・ホーネッツ

C.アンダーソンjr

ホーネッツもアンダーサイズのガードをチョイス。

アタッキング能力はそこまで高くなく、サイズ、体格の問題はあるものの、オンボールでもオフボールでも脅威になれるシュート能力は素晴らしく、ディープからでも簡単に決めてきます。さらに上手くシュート力を使ってのプレーメイクも出来るので、クヌッペルとの相性は抜群に良さそう。

あとはNBAレベルでどれだけリムアタックが出来るかが活躍のカギになりそうです。

 

19位 トロント・ラプターズ

A.グレイブス

ラプターズは6'9、ウイングスパン7'0のフォワード、グレイブスを指名。

ジェイレン・ウィリアムス、ポジェムスキーと同じサンタクララ卒業生らしく1年生ながら完成度の高さが魅力。アウトサイドシュートも持っており、インサイドとアウトサイドの両面でプレーメイクに絡めそう。

マルチで面白い選手ではあるのですが、PFにしてはフィジカルと高さ負けしそうだし、SFにしてはスピードが足りません。この辺がどうなるか。

 

20位 サンアントニオ・スパーズ

J.クウァインタンス

スパーズはACLの怪我歴のあるクウァインタンスをセレクト。

ACL明けの2年生時は4試合しか出場がなく、NBAに入った後も膝の状況がどうなのかが不透明なのが一番の懸念点ですが、6'10のサイズに7'5のウイングスパンを持ち、高いリムプロテクト能力を誇ります。

運動能力も高く、健康であればゴール下の守護神として存在感を発揮しそう。それでも膝の状態がわからないため、長い目で見ていく必要があります。今シーズンというよりは3年目4年目辺りで戦力になってくれたら御の字でしょう。

 

21位 デトロイト・ピストンズ(→グリズリーズ)

K.ロペス

グリズリーズが2巡目3つでトレードダウンしてメキシコ人のロペスを指名。

6'8のウイングで体格がよく、身体能力もありますが、オフェンスでこれといった武器がないのが懸念点か。それでもディフェンスではブロック力があり、フィジカルにも戦えそうなので、NBAではセンター相手に守れるかどうかが出場時間を左右しそう。

シューティングが向上してくればかなり使いやすくなりそうなので、ここが伸びてくるかどうか。

 

22位 フィラデルフィア・76ers

L.フィロンjr

シクサーズは細身の2年生ガード、フィロンjrにいきました。

スピード一辺倒ではなく、左右の揺さぶりや緩急をうまく使ってペイントに侵入していくタイプで、シューティングも悪くはありません。しっかりとプレーを作れそうな雰囲気はありますが、NBAレベルで出来るかは未知数。

マキシーとエッジコムがいるので控えPGとなりますが、マキシーと並べられないのでちょっと使いづらいかも。76ersとしてはこの順位で自分たちが1番だと思う才能を獲得しに行った形かな。

 

23位 アトランタ・ホークス

Z.エジフォー

ホークスはディフェンスが武器のエジフォーをドラフト。

インサイドの選手としてはアンダーサイズながらも高いリムプロテクト能力を誇り、スイッチディフェンスなんかも難なくこなします。

体格のわりにアジリティに優れ、オフェンス面でもスピンムーブやドロップステップを起用に使います。さらにボールの扱いやパスも上手く、起点としても期待できます。

一方でシュート力が低いので、ここを嫌がられると出番がないかも。ただオコングの控えとしては面白く、ランデールがいなくなれば控えセンターとしての活躍が見られそう。

 

24位 ニューヨーク・ニックス(→レイカーズ)

C.カー

レイカーズが金銭をつけて指名順位を1つアップし6'5の3&Dウイングを指名。

6'5ながら7'1のウイングスパンを持ち、優れた運動能力とシュート力があります。自らボールを持ってクリエイトするタイプではなく、基本的にはスポットアップやカットプレーでプレーを構築します。

ドンチッチのいるレイカーズなので、PJワシントンのイメージで使うとかなり良さそう。逆にハチムラのイメージで使ってしまうと悪い面のが目立ちそうなので、レディックの使い方次第でどっちにも転びそう。

 

25位 ロサンゼルス・レイカーズ(→ニックス→ダラス)

S.デ・ラレア

ニックスは金銭を貰って指名順位を1つダウン。さらに30位と交換でダラスへいく事になったスペインのデ・ラレア。

6'6の大型PGで広い視野とパススキルを持ちます。10代でスペイン代表のPGを務め、経験は豊富。素晴らしい能力を持っていますが、NBAだと突破力とスコアリングで苦しみそう。

まだ来季NBAに来るかも未定ですが、フラッグと9位のジョンソンと共にビッグラインナップが組めそうなのは非常に面白そうなので、早めにNBAに来て修行するのがいいかも。

 

26位 デンバー・ナゲッツ(→スパーズ)

T.リードjr

スパーズは35位と2巡目2枚を使ってトレードアップしセンターのリードを指名。

クウァインタンスに続いてインサイドの選手を獲得しました。こちらも基本的には守備型のセンターで、上級生なので即戦力候補。

重心が低くインサイドで当たり負けしないフィジカルがあり、リバウンドにも強い。ですがスピードがちょっと足りなさそうに見えるので、ここをどう解決するか。

ボールの扱いも上手いのでウェンビーと並べても面白そう。逆に控えからワンビッグが出来るかが未知数。

 

27位 ボストン・セルティックス

C.セナックjr

セルティクスは足りないインサイドの選手を取りに行き、セナックjrを指名。

6'11でウイングスパンは7'5。まだまだ粗い素材ではありますが、走れて身体能力があり、ハンドリングもこのサイズにしては上々。シュートは改善必須ですが、ポテンシャルは高め。

今シーズンクエタとガルザで戦っていたことを考えると十分にチャンスは貰えそうです。まずはプレーの精度を向上させるのが第一。

 

28位 ミネソタ・ティンバーウルブス(→ネッツ)

J.ジェファーソン

ネッツはランドルのトレードによりウルブスから獲得した28位でジェファーソンを指名。

クリエイティブなパサータイプのウイングで、ハンドリング力も十分。自らのアクションからというよりは動いている味方に合わせるのが得意か。さらにリバウンド、ディフェンスでもチームに貢献出来そう。

とても期待したくなる選手なのですが、ネッツは去年PG3人、今年もPGを指名しており、ジェファーソンのパススキルが生かされるかは微妙。

 

29位 クリーブランド・キャバリアーズ(→キングス)

A.カラバン

34位と2巡目を使ってキングスがトレードアップし、2度のNCAAチャンピオンを経験したカラバンを指名。

堅実なシューティングビッグで、チーム力を確実に向上させてくれる選手。大学通算で3P 37.4%、FT 84.4%と素晴らしいシューティング能力を持ち、パススキルがあり中継役としても活躍できそうな一方で、リバウンドなどはあまり強くなく、スピードも足りなさそう。

サボニス、カラバン、マレーと並ぶと魅力的に見えますが、再建期のチームにおいて最善の指名だったのかは疑問。もう一度サボニスに賭けるならば悪い指名ではありませんが。

 

30位 ダラス・マーベリックス(→ニックス→サンズ)

K.ピート

ニックスが25位にトレードダウンした後に、さらにサンズが47位と2巡目3つをニックスに差し出し1巡目最後に地元アリゾナのピートを指名。

6'7とサイズがあるわけではなく、TS 56%と完成度は高くなく、アウトサイドシュートもないので完全なPFタイプ。高い身体能力に1年生の割にはフィジカルもあり、今のところはインサイドのフィニッシュ専門。

NBAではワンビッグが出来るかどうかが明暗を分けそうですが、サンズにはマルアチ、イグダロ、フレミングがいて、マーク・ウィリアムスも戻ってくるのであれば出番は限定的になりそう。

 

 

2026 NBA ドラフト

豊作と言われる2026年ドラフト。上位陣はもちろん中位から下位でもいい選手を取れる可能性があるので、中位からトレードも増えていきました。今ドラフトは事前にほとんどスカウティングビデオを見られていないので、ドラフト終了後にざっと情報を仕入れています。

 

1位 ワシントン・ウィザーズ

AJ.ディバンツァ

まぁ事前予想どおりの1位指名。もしかしたらピーターソンの方を1位で指名するのでは、という話もありましたがドラフト前にヤングと契約延長を結んだことで順当にディバンツァ指名となりました。

6'8のサイズに7'0のウイングスパン。さらに爆発的な運動能力を備え、このドラフトで最も天井の高そうな素材。この年齢にしてはジャンプシュートも上手く、3Pは改善の余地はありますが、ミッドレンジは合格点。チーム状況もあり、すぐにでもエースとしての活躍が求められます。ヤングというプレーメイカーがいるので、スコアリングに集中できそうなのはディバンツァにとっていい環境になりそう。ウィザーズのエースとしてどこまでチームを引っ張ることが出来るか。

 

2位 ユタ・ジャズ

D.ピーターソン

2位のジャズはピーターソンを指名。6'4のサイズに6'10とガードとしてサイズは十分。3P 38%にFT 83%とシュート力があり、ドライブ時のフットワークが素晴らしく、オフボールでも動ける万能系。インサイドでのフィニッシュ能力が向上すればNBAトップクラスのハンドラーになれる資質を持ちます。

長い腕を生かしてのディフェンスも強烈。スティール、ブロックとビックプレーを生み出せる一方で、対人ディフェンスは改善の余地あり。

指名後にアディダスと新人史上最大級のシューズ契約を結んでおり、JJJ、マルカネンがいるチームでどこまでプレーメイカーとして成長できるか。

 

3位 メンフィス・グリズリーズ

C.ブーザー

ブーザー息子はグリズリーズへ。18歳にしては完成されたフィジカルを持っており、ポストプレーは1級品。それだけでなく、判断力も優れており、シューティング能力もあるので、インサイドでもアウトサイドでも、オンボールでもオフボールでもプレーを構築できそう。

9'0のスタンディングリーチはNBAでも武器になりそうですが、インサイドでは純粋なサイズ不足、アウトサイドではスピード不足になりそうな匂いもあります。運動能力もトップクラスとは言い難いですが、それでもこれだけ多彩な18歳は珍しく、すべてのスキルが高水準で備わっています。

理想で言えばジェンキンス時代にモラントと組ませたらめちゃくちゃ面白くなりそうだったのが残念。モラントの去就も不透明な中、再建の核となるのかモラントの相棒になるのか。

 

4位 シカゴ・ブルズ

C.ウィルソン

4位で指名されたのはノースカロライナのウィルソン。6'10に7'0のウイングスパン、スタンディングリーチも9'0と素晴らしいフレームを持つウィルソン。線の細さは懸念点ではありますが、運動能力も素晴らしく、素材だけで言えば1位のディバンツァに劣らない能力の高さがあります。

現時点ではオフェンスよりもディフェンス面の方が目立っており、オフェンスのアクションに対して素晴らしい反応を見せます。まだNBAレベルではフィジカル負けしそうですが、将来的にはガードからセンターまで守れそうなポテンシャルを感じさせます。

シューティングやハンドリングなど、改善すべき部分は多いですが、それでも24年のドラフト11位のブゼリスと共に、ダイナミックなウイングコンビとして成長していけるかどうか。

 

5位 ロサンゼルス・クリッパーズ

K.ワグラー

ガーランドの相棒としてクリッパーズが選んだのは6'6のガード、ワグラーでした。平均1.8というターンオーバーの少なさに加え、3Pは40.0%、TSも60.0%と1年生にしては完成度の高さがウリです。

爆発的なアスリートというわけではないですが、サイズを生かしたプレーに加え、クリエイト能力の高さを持っています。NBAレンジでも十分に決められるシューティング能力があり、プルアップからでもC&Sでもスムーズにシュートを放ってきます。

インサイドへの合わせも非常にうまいのですが、あとはアウトサイド側で動いている味方に適切にパスを捌けるかどうか。さらにディフェンス面では弱点になりそうなので、ガーランドとコンビを組むならその辺の能力を向上させなければなりません。

 

6位 ブルックリン・ネッツ

M.ブラウンjr

去年のドラフトで3人のPGを1巡指名したネッツはここでもガードのブラウンjrを指名。

素晴らしいハンドリング能力を持ち、シューティング能力もありますが、シューティングメカニズムは改善の余地があるように見えます。

それでも非常にスムーズなハンドリングからのスピードアタックは魅力的で、左右どちらの手でも自然にフィニッシュすることが出来ます。さらにそこからダイナミックなパスで展開することも可能。特にトランジションで輝くタイプに見えます。

その分粗い部分も多く、即戦力というよりは時間をかけて育てた方がいいかもしれません。去年の3人のPGとはまた違ったタイプではあるのですが、競争に勝つことが出来るかどうか。

 

7位 サクラメント・キングス

D.エイカフjr

6'3と小さ目のガードを選んだキングス。サイズこそないもののウイングスパンは6'7とサイズのわりに手の長さがあります。

直線的なスピードを持ち、3P 44.0%で平均23.5点を記録しており、コート上のどこからでも得点できる能力が魅力です。キングスの状況を考えるとエースタイプが欲しかったのは十分理解できますし、エイカフjrはPGとして必要な能力を備えており、アグレッシブにアタックしながらチームをリードしていけそうな素材です。

ディフェンス面での懸念が大きいと言われていますが、ウイングスパンがあるので本人の努力次第ではどうにでもなりそう。それよりもタフショットも多いタイプなので、NBAレベルでどこまで決めることが出来るか。

おそらく再建に進むであろうキングスの王様になれそうではありますが、一方で多くの部分で改善も必要です。

 

8位 アトランタ・ホークス

K.フレミングス

ホークスはエイコフと同じようなイメージのフレミングスを指名。エイコフのようなエース感はありませんが、コンビプレーでオフェンスを作れて、特にツーメンゲームからドライブとジャンプシュートの組み合わせでディフェンスを崩していく姿は見事。

パススキルもトップレベルではないですが十分に高く、ディフェンスではサイズ不足ながらも手を出す感覚が素晴らしく、ローテションもしっかりとこなせそう。

ダニエルズ、マッカラム、NAWがいる中、この順位でのガード指名は少し驚きましたが、マッカラムの後継と考えれば合点の行く指名となりました。ホークスではそこまで長いプレータイムを貰えなさそうなので、短い出場時間でインパクトを残せるかがカギになりそう。

 

9位 ダラス・マーベリックス

M.ジョンソンjr

ミシガンのメイを新HCに迎えたマブスは、教え子であるミシガンのジョンソンjrを指名。

6'9で運動能力が高く、フィジカルにも戦えるフォワードで、メインの武器にはならなそうですがアウトサイドシュートもしっかりと打てる能力を備えています。主役タイプではないですが、ワンビッグもセンターと併用もできる汎用性があり、特にディフェンスでインパクトを残せそう。

フラッグのチームということを考えれば、走れて運動能力が高く、ハッスル出来るジョンソンjrは非常にフィットしそうですが、インサイドの選手がちょっとダブつくのでここの整理は必須。大学時代から続けて同じHCなので、お互いにやりやすく、出番は増えそう。

 

10位 ミルウォーキー・バックス

B.バリーズ

ヤニスを放出し、再建に入るバックスはガードのバリーズを選択。トータルの完成度が高く、しっかりとディフェンスを見てプレーが出来、シューティング、ドライブ、オフボールプレーとなんでもござれ。

ディフェンス面でも素晴らしく、プレーを読んでのスティールや、ローテーションの速さ、マンツーマンでの強さなど、マルチに守ることが出来ます。

決して派手さはないものの、ヤニスの対価で得た選手たちをコアに再建していくなら、バリーズはその司令塔として最適。器用貧乏にならず、しっかりとその万能性を発揮できるか。

 

11位 ゴールデンステイト・ウォーリアーズ

Y.レンデボルグ

ウォーリアーズはニーズにドンピシャのレンデボルグを指名。6'9のサイズに7’4のウイングスパン、即戦力の上級生ですべてのスキルを高い水準で持っており、オフェンスではフィニッシャーからスクリナー、パサー、ハンドラーまでをこなせます。SFからスモールのビッグ位までならこなせそうで、ディフェンスでは複数ポジションを守れるでしょう。

堅実な一方でエースをするのは厳しく見えますが、カリーのいるウォーリアーズなので問題なし。むしろカリーに次ぐオプションとして多彩さがプラスに働きそう。シューティングの面で苦しむかもしれませんが、カリーで優勝を目指すウォーリアーズにとってはベストな指名に。

 

12位 オクラホマシティ・サンダー

A.マラ

サンダーは7'3のサイズで、ウイングスパン7'6、スタンディングリーチ9'9のビッグマン、マラを指名。ミシガンから3人目の指名になりました。

魅力はなによりもそのサイズですが、年齢とサイズのわりに少し細身に見えるのは気になります。サイズを生かしたリムプロテクションとリバウンド、フィニッシュは素晴らしいですが、NBAレベルでスピードについていけるかどうか。パサーとしての能力もあるので、スピードの無さを他のスキルでカバーできるかどうか。

同じタイプのイディよりもコンバインでスピードがなかったので、イディの現在を見るとかなり苦しむ可能性もあります。ホルムグレン、ハーテンステイン、ウィリアムス、ソーバーとビッグマンが揃っているサンダーに行くことになりますが、サンダーはビッグマン整理するのかどうかがマラの将来に大きく影響しそうです。

 

13位 マイアミ・ヒート(→バックス)

N.アメント

ヒートから獲得した指名権でバックスは11位でバリーズを獲得しており、13位では完全素材型のアメントを指名。

線の細さやシューティングなど改善点は多くあるタイプですが、6'10のサイズにスピードと身体能力を兼ね備え、シューティングメカニズムもスムーズ。時間はかかりそうですがスケールは大きく、モラントを育てたジェンキンスの下でプレーできるのは好材料。まずは出来ることをしっかりとNBAレベルでやっていく事が大事です。

 

14位 シャーロット・ホーネッツ

H.スタインバック

ホーネッツは6'10でドイツ出身のスタインバックを指名。

フレッシュマンながらインサイドでしっかりとボールを呼びこむことが出来て、ポストプレーもスムース。タッチが柔らかく、リバウンドも強い。

NBAレベルでは、スピードと高さに苦労しそうですが、アウトサイドも打てるので使い勝手は良さそう。まずはベンチからローテーションに割り込めるかどうか。

 

15位 シカゴ・ブルズ

D.スウェイン

15位ではスウェインを指名したブルズ。サイズは平均的ですが、ディフェンスでマルチに守れる能力を持ち、4位で指名したウィルソンとはまた違ったタイプ。

得点能力は高くないものの、リバウンド、パッシング能力は持っており、まずはその能力を高めた方がよさそう。ブルズの他のウイングにはない武器を持っているので、まずはパトリック・ウィリアムス辺りからプレータイムを奪うことが出来るか。

 

 

ティム・コネリー、動きます

23-24シーズン、24-25シーズンと2年連続のウエスタンカンファレンスファイナル進出をしたもののファイナルには一歩及ばず、昨シーズンはカンファレンスセミファイナルでライジングチームのスパーズに敗れたウルブス。この結果を受けてティム・コネリーが動きます。

 

ウルブス獲得

33位指名権

モハメド・ゲイ

 

ネッツ獲得

ランドル

28位指名権

 

ブルズ獲得

クラクストン

はい。ランドルの放出となりました。ウルブスの話は最後にするとして、まずはネッツとブルズについて軽く見ていきましょう。

まずはブルズ。フロントからHCまで総入れ替えとなったブルズは元ブレイザーズのスプリッターをHCに据え、契約の残るセンターがいない中、ゲイの放出だけでスタータークラスのセンターを獲得出来ました。

まぁゲイでクラクストンを獲得出来るならやらない手はないよね。まだ27歳と若く、昨シーズンはプレーメイクにも絡める可能性を見せました。走れて運動能力があるので、ギディ、ブゼリスとの相性はかなり良さそう。今ドラフトでは上位にガード・ウイング系が多く、ブルズの持っている4位、15位で獲得出来そうなセンターがいないのでここでスターターセンターを1枚獲得しておくのは理解できます。

 

次にネッツ。ネッツは指名順を5つ上げるためにクラクストンを放出し、ランドルを引き取る事になりました。報道ではランドルをキープして戦力として考えているらしいのですが、どうなんでしょう。クラクストン、ランドル共に27-28シーズンまで契約がありますが、ランドルの方が高く最終年がPOになっています。契約面でのメリットもあまりなさそう。

ネッツの考えとしては新ロッタリーの影響である程度は勝ちにいかないと損をするため、クラクストン寄りもランドルの方が勝てそうに見えたのでしょうか。確かにクラクストンよりも主役として振る舞えて、万能ではあります。しかし昨シーズンネッツが見せたハンドオフを中心として構築するプレーには不向きで、ワンビッグで使うのもかなり厳しいです。

また若手PGを複数枚抱えるネッツで、果たしてランドルが必要だったのかどうか。ボトム3だとかなり損をすることになるので、ある程度は実績のある選手が欲しかったのかも。

ちょっと謎な動きではありました。

 

そしてウルブス。KATとのトレードで獲得したランドルを指名権5つ下げることでネッツに引き取ってもらいました。

確かにプレーオフ、スパーズとのシリーズでランドルのパフォーマンスは良かったとは言えず、ウルブスはランドルとゴベアを放出したいという噂は出ていました。このトレードでウルブスが得たのはサラリーの柔軟性と約33MのTPE。そしてこのトレードの直後にドスンムと5年112Mで契約延長を結びました。年平均22.4Mとちょっと高めではありますが、ランドルを放出した以上ドスンムとの契約延長はマストであり、多少高くなっても引き留めるしかなかったので金額は仕方ありません。

あとウルブスとしては1巡目から2巡目に落ちたことでルーキー契約を安く済ませられるメリットも。今年のドラフトは豊作とされており、2巡目でもそれなりの選手を獲得出来そうなのもこのトレードを後押ししたことでしょう。

とはいえただランドルを放出するだけで終わりということはないと思うので、この後何かが決まっているのかもしれませんし、次の一手も考えてはいることでしょう。ということでこのトレード1つでは評価するには早く、この後の動き次第でこのトレードの評価も変わってきます。結構大胆に動くことが好きなコネリーなので、空いたサラリーを使ってビッグネームの獲得に動く可能性も十分にあります。

とはいえフランチャイズプレイヤーを手放して獲得した選手を、引き取ってもらう形での放出になったのはマイナス。結果としてはタウンズを放出して獲得したものが、ディビチェンゾにと巡目1枚、2巡目1枚になってしまいました。ただ動けるうちに動くというコネリーの姿勢は評価できるポイントでもあり、他チームが高い対価を求めすぎて結局動けなくなるような動きを見ていると、早い判断が大切な気もしてきます。

モラントを追うのか、他のビッグネームを追うのか、それとも完全エドワーズ、マクダニエルズ、リードの時代に移行するのか。リードにとってはキャリア初のスターター定着になりそうなので、そこは期待。このヤングコアを支えるプレイヤーを加えていくのも一手です。この後コネリーがどんな動きを見せるのかに注目です。

 

 

ヤニス、ヒートへ

遂に決まったヤニスのトレード、ここに居たくないと言ってみたり、ずっとバックスに居ると言ってみたり、ここ数年はヤニスに振り回されてきたバックス。昨シーズンは怪我に関してチームと衝突するなど、完全に関係が悪化しており、さらに契約延長をしてくれるかもわからないフランチャイズプレーヤーをようやく放出した形のバックス。一方ヤニスを獲得したヒートは長年望んでいたビッグネームの獲得に成功。昨シーズンもなんだかんだプレーインまで勝ち上がっては来ましたが、優勝が狙えるチームとは言い難く、アデバヨ時代に1勝負かける形になりました。

 

ヒート獲得

ヤニス

ポーティス

 

バックス獲得

ヒーロー

ウェア

ハケス

ヤクチョニス

26年の13位指名権

31,33年の1巡目指名権

30年のスワップ権

33年の2巡目指名権

 

まずはヒートから見ていきましょう。

これでヤニスとアデバヨというNBAでもかなり強力なフロントコートを揃えることになりました。

ウィギンズのPOとパウエルとの再契約が残っているので、ここをどうするかで大きくチームは変わってきますが、契約が残っている選手で言うとダビオン、ヨビッチくらいしか戦力として計算できる選手がおらず、加入したヤニス、ポーティスを含めてもまだまだロスターバランスも人数も足りません。

ヤニス、アデバヨ、ポーティスは並べられないのでフロントコートはこの3人+ヨビッチで回す形になりそう。TPEを使う場合は残りサラリーが20Mほどなので、パウエルに使ってしまうとかなりサラリーが厳しくなります。ウィギンズがPO破棄して安めで再契約してくれるとありがたいのですが、PO行使となるとパウエルを残すのはかなり厳しくなります。

まぁこの辺は今後の動きによって全然変わってくるので、ここではヤニス&アデバヨがどの様な相乗効果を生み出すかを考えていきましょう。

まずは基本のスタッツから見てみましょう。

アデバヨ/ヤニス

得点 20.1 / 27.6

リバウンド 10.0 / 9.8

アシスト 3.2 / 5.4

FG% 44.2% / 62.4%

3P% 31.8% / 33.3%

TS% 55.1% / 65.8%

基本的にはアデバヨの上位互換のようなスタッツのヤニス。さらに昨シーズンのシュートを詳しく見てみましょう。ヤニスは36試合しか出ていないので、あまり意味がないかもしれませんが。

アデバヨ/ヤニス

C&S FGA 5.2 / 0.7

プルアップ FGA 3.8 / 3.1

10ft以内 FGA 6.6 / 12.8

3ドリブル以内 FGA 11.9 / 10.3

3ドリブル以上 FGA 3.8 / 6.3

基本的には自らのアタックから作っていく形の多いヤニスに対して、フィニッシャーの側面が強いアデバヨ。組み合わせは良い感じに見えますが、ここで難しいのがここ数年のアデバヨの進んでいる方向です。昨シーズンNBA歴代第2位の83点を記録したアデバヨ。昔はもっとインサイドのプレーメイカーとしての働きが多く、ポストで起点になりつつ、フィニッシャーの動きもしていたアデバヨですが、最近はアウトサイドから自分でアタックしていくプレーが増え、ウイング的になってきています。

ヤニスの方はチームの構成的に自分でアタックしてのキックアウト、そこからシューターが3Pを打つ形がメインでした。ブルックもターナーもストレッチ出来るビッグだったしね。その点アデバヨはストレッチさせるにはアウトサイドの精度が低く、起点とフィニッシャーという関係はいいのですが、2人ともインサイドからの展開が魅力の選手であり、ここをうまく整理しないとインサイドでの渋滞が起きてしまいます。

まぁスポルストラがヤニスかアデバヨのどっちかをしっかりとベースライン合わせや、ダンカーズスポットにポジショニングさせることが出来れば問題はなさそうなのですが、ヤニスもアデバヨも自分でやりたい選手に見えるので、どうなるか。

一方でディフェンス面ではリーグ有数のコンビとなれる能力を誇る2人。

ここ数年は2人とも全盛期のようなモンスターディフェンスは見せていませんが、元々はディフェンスで驚異的な存在感を示すタイプで、センターからガードまで守れるだけでなく、リムプロテクション、ヘルプ、スティールとなんでもできるのが魅力です。

この2人はオールスイッチで守れて、2人いることでどちらかがアウトサイドに引き出されても、もう1人をゴール下に置いておけるのでイーストの他チームにとってはかなり厄介になります。

加えてヒートにはダビオン・ミッチェルがおり、この3人を並べることで非常に強力なディフェンスユニットを形成することが出来ます。さらに3人ほど強力ではないですが、ウィギンズもディフェンス力があり、ウィギンズをかなりエースキラーとして使いやすくなりました。

まだロスターの人数も足りていないので、この先獲得する選手にもよりますが、かなり強烈なディフェンシブチームを作ることが可能になりました。出来ればシューターを1,2枚、ガード寄りのウイングを1枚、スペースを作れるシューティングビッグも欲しいところ。ヤニスとアデバヨでコアは決まっているので、それなりの選手を獲得出来ればいいでしょう。

これで待望のスーパースターを手に入れたヒート。スポルストラもスターのいるチームには慣れており、手腕の心配はないでしょう。ただ、オフェンス面での調整は必要になってくるので、そこをうまくやれるかどうか。単純にアデバヨをシューティングビッグのような役割にしてしまうと勿体ないので、ポジショニングやプレーコールでしっかりと2人を最大化できるかどうか。今まで以上にスポルストラの手腕が問われることになりそうです。

 

13年間のヤニス時代を終え、再建に入ることになったバックス。まずは獲得した選手を見ていきましょう。

ヒーロー

20.5点 4.8リバウンド 4.1アシスト

FG 48.0% 3P 37.8% TS 60.2%

ハケスjr

15.4点 5.0リバウンド 4.7アシスト

FG 50.7% 3P 31.7% TS 57.0%

ウェア

11.1点 9.0リバウンド 1.1ブロック

FG 53.0% 3P 39.5% TS 61.6%

ヤクチョニス

6.2点 2.6リバウンド 2.6アシスト

FG 42.9% 3P 42.3% 61.4%

こんな感じになります。1番驚いたのはヤクチョニスのシューティングが思ったよりもよかったことです。53試合で平均17.8分なのでそれなりに信頼していい数字に見えます。ヒーローはまぁ言うまでもなくいい選手なのですが、4人ともチームの大黒柱としてエースに据えるのはちょっと物足りない感じで、他にエースを連れてきたくなります。

それでもいい選手たちなのは間違いなく、シューティングビッグとしても働けるところを見せたウェアに、昨季いきなり得点面で開花したハケス、PGとして将来を期待したくなるヤクチョニスとエースを1枚獲得出来れば面白い布陣になりそう。

一方でバックスにはロリンズとKPJがいますが、ここはどっちか、もしくは両方整理したいところ。今ドラフトには良いガードがたくさんおり、10位と13位を持っているバックスはガードを指名できるのがほぼ間違いないので、ヤクチョニスの成長を考えても、KPJやロリンズのようなタイプの選手の需要は低いです。ただ売れるかどうかとなるとちょっと微妙で、ロリンズは引き取るチームがありそうですが、KPJはちょっと厳しそう。

まぁバックスに関してはHCにジェンキンスを起用しており、ドラフトで核になれる選手を連れてきて、育成しつつという感じになるのはずなので、周りの選手たちも育成を邪魔しないことが求められます。ウィザーズでプールと好き勝手やっていたクズマなんかは心配ですが、まぁここも売れる感じでもなさそうなのでね。

ということでバックスに関してはこの後ヒーローを売りに出すのか、ドラフトで誰を指名するのか、ターナーやクズマをどうするのかなど、この後の動き次第。FAで人気というチームでもないので、このままヒーローを中心にチームとして基盤を作りつつ、ドラフトで指名したエース候補をじっくり育てていく形になるのかなと。多少大きいサラリーの選手を抱えておかないとまずいって言うのもあるしね。ロッタリー制度が変わったので、それなりに勝てる方が都合いいっていうのもあるし。

 

 

ということでようやく決着したヤニスのラン。バックスはセルティックスのブラウン+2枚の1巡目を蹴ってヒートのオファーを受けたということで、完全に指名権でやり直したい感じが伝わってきます。そのためのジェンキンスでもあると思うので、多少時間をかけての再建になりそうです。一方でヒートはヤニスとアデバヨにオールイン。アデバヨ28歳、ヤニスが31歳と時間的にそこまで余裕があるわけではありません。来シーズン最低でも優勝に近い位置まではいくことがマストであり、優勝以外は失敗となります。