モラントが25試合出場停止から戻ってくるので試合を見てみましょう。処分の発表を引き伸ばした割には25試合かよ、みたいな感想はあったけどね。
ちなみにモラントの復帰によってロフトンがカットされています。
それはいいとして現在のグリズリーズは6勝19敗とウエストの13位に沈んでいます。ディフェンスではそれなりの数字を残しているのですが、とにかくオフェンスに苦労しておりチームの平均得点、FG%はリーグ最下位で3P%もピストンズに次ぐ29位となっています。
モラント不在が響いてないと言えば嘘になりますが、どちらかというとアダムスの不在が大きく、加えて怪我人が続出したことでローズ、ビヨンボがスターターになるなどタレント不足感が否めません。この試合もアダムス、ローズ、ケナード、クラーク、スマートが欠場です。
モラント1人の復帰でオフェンスが改善し、昨シーズンの強さを取り戻すとはちょっと考えづらいのですが、平均26点の選手が戻ってくるのは確実にプラスにはなりそうです。
グリズリーズは前の日にOKCに負け5連敗となり、B2BのNOP戦になります。モラントはさっそくスターターです。今までギルヤードとかだったんだから当たり前か。ビヨンボ、JJJのフロントコートにベインとビンスウィリアムスです。
最初のオフェンスではビヨンボとのツーメンゲームからドライブしてファールドローのモラント。復帰後初得点をFTで決めます。
そういえばザイオンと19年ドラフト1位2位の試合なんだね。
すると今度はビヨンボへのロブパス。決まりませんでしたが自らオフェンスリバウンドを取って押し込むモラント。さすがに元気は有り余ってそう。その後はJJJのドライブ連打のグリズリーズ。復帰したからってモラントモラントにならないのはグリズリーズっぽさを感じるよね。
するとモラントは6分ほどでベンチへ下がります。
代わりに出てきたのがコンチャーなので明らかにハンドラー不足のグリズリーズ。すると残り1分半ほどでベインに代わりモラントが出てきます。トランジションからザイアーへロブパスでアシストすると最後のオフェンスではツーメンゲームからゼラーのポジショニングを見てコーナーのアルダマへパスを通し3Pをお膳立て。
1Qは4点ビハインドで終わりますがゲーム勘の鈍りもあまり感じさせないモラント。
2QもJJJにロブパスからアリウープなどスペシャルなモラント。自らドライブでも決めていきます。簡単にドライブでゴール下まで到達できているモラントですが、グリズリーズは3Pが決まらないのでインサイドが固くなっているペリカンズ。再びドライブからティルマンに見事なパスを通しますが決まらず。
このQもモラントは6分ほどで一旦ベンチへ。
ハンドラーが少ないのでモラントとベインを並べて使えないようなグリズリーズ。その結果モラント1人だとシュート力が足りず、ベイン1人だと突破力が足りないような形になります。スマートとローズの欠場が痛い。
4分ほど無得点が続いたグリズリーズは一気に17点差まで引き離されます。するとさすがにモラントとベインを並べるジェンキンス。ようやくモラントがドライブから決めます。が。勢いが止まらないペリカンズは3P連打で30-5のランとなります。前半41-60のグリズリーズ。
モラントは前半でとオフェンスを牽引する役割は果たしましたがベインの不発とインサイドを全く攻略できませんでした。
後半もドライブしてブロックされるモラント。
しかしザイオンとのミズマッチになるとスクリーンを拒否してドライブし、ビヨンボへアシスト。そこから一気にモラントがアタックモードに入るとand1を決め、ウィリアムスのコーナー3Pもアシスト。さらにもう1本and1。
ペリカンズはモラントを止められないのですが、どうにも調子の上がってこない相棒のベイン。3Q残り5分でモラントはベンチへ下がりますが2分ほど休憩し戻ってきます。モラント頼みって感じ。
ペリカンズもモラントに激しく行きますが逆にファールが多くなります。なんとか10点差で終えたグリズリーズですが内容はモラントモラントでした。
さすがに4Q頭はお休みのモラント。ベインのディープ3とザイアーのオフェンスリバウンドで7点差にし残り8分でモラントがコートに戻ります。
バランチュナス後ろからからスティールしたかと思えばフローターを決め、ファールドローで4点差にしたモラント。
しかしJJJを狙いすぎたパスをイングラムにスティールされます。終盤に来てゲーム勘が怪しくなってきたモラント。まぁ試合通じて狙いすぎなパスはちょっと多かったけどね。
ここからメインハンドラーをベインに任せるようになったモラント。なんだろ罪悪感がまだあるのかな。
ベインのオフェンスが2本失敗し離されかけたグリズリーズですがそのベインからJJJの3Pが生まれると、モラントがドライブしファールを貰います。
しかし残り2分半で2点差の場面、キックアウトから繋がったものの3Pを躊躇したモラント。前のオフェンスで外してたのもあるけどこの迷いのせいでグリズリーズはターンオーバーになります。出場停止前のモラントだったら打ってた気がしないでもないシーンだった。
ですがディフェンスで取り戻したモラント。バランチュナスへのパスをカットしマイボールにします。そして遂にJJJのFTで追いついたグリズリーズ。マッカラムのシュートが外れるとモラントはジョーンズとの1対1を制して逆転。
バランチュナスのオフェンスリバウンド押し込みで再び同点にされますが、またもジョーンズを抜き去ってサーカスショットを決めます。スーパースター感すごい。
しかしモラントが決めたあとにカウンターをくらい同点にされるグリズリーズ。グリズリーズっぽくないミス。
最後もジョーンズ相手にモラントがスピンから決めきってグリズリーズ連敗ストップ。前のオフェンスで外したもののプルアップ3Pを打っていたのが効いたね。
ってことでモラントはモラントだった復帰戦。まぁ怪我してた訳じゃないから当たり前なんだけどここまで1人でなんとかしてしまうとはって感じでした。
モラント
35分出場 34pts 6reb 8ast
FG 12/24 50% 3P 0/5 0% 5tov
3Pは決まりませんでしたが復帰戦としては十分すぎる出来でした。試合序盤は少し遠慮しているようなモラントでしたが、終盤になるにつれ自信を持ってドライブを繰り返し勝利に導きました。ラストプレーの1個前の3Pなんかは外れたものの結果として次のプレーに繋がりました。
ベインだけで厳しかったグリズリーズですが、モラントのドライブが加わることでバランスのよいオフェンスになりました。
一時はモラント抜きでも強い。と言われたグリズリーズですがさすがにここまで怪我人欠場者が増えるとモラントのスーパースターパワーが大事になってきます。この試合もインサイド合わせやキックアウトなどまだまだ改善点はありましたがコート外の問題でチームに迷惑をかけたモラントはここからチームをプレイオフ圏内まで引き上げることが出来るのでしょうか。