20年ぶりの1回戦突破を果たしたウルブスは昨季1回戦で敗退したナゲッツとの再戦に臨みます。
ウルブスとしてはアウェイでの2戦で勝ちはもちろん欲しいのですが、勝つ事に加えてどれだけ色んな事を試せるか、ホームに帰って勝てるための準備が出来るかが大事になります。
そしてウルブスは1回戦でフィンチがコンリーと衝突して怪我をしましたが、一応ベンチにはいる様子。
試合が始まるとジャンプボールでKATがファールを吹かれ開始2秒で一つ目に。
ヨキッチにマッチアップするKATなのでファールトラブルになると困るよね。そしてマレーにはエドワーズ、MPJにマクダニエルズで守っていくウルブス。エドワーズはマレーを止め、ゴベアはヨキッチを止め、エドワーズの3Pで両チーム通じて最初の得点になります。
さらにゴードンを攻めてKATがand1。ここのマッチアップの優位性はどんどん使っていきたいよね。さらにエドワーズはファールを受けながらジャンプシュートを沈め9-0とスタートダッシュに成功すると、ゴードンにダンクを決められますがエドワーズが2本目の3Pを決めてナゲッツのタイムアウト。
勢いの止まらないウルブスはKATからカットプレーのエドワーズにパスが出てレイアップ。ナゲッツみたいなプレーをしだすウルブス。
KATはゴベアにもノールックパスを通してアシストするなど本当にヨキッチみたいになってきた。
得点に困っているナゲッツは再びタイムアウトを取るとホリデー、ジャクソンを入れてヨキッチのワンビッグにします。これに対してナズを入れたウルブスはゴベアがヨキッチに、ナズがMPJになりMPJに3Pを決められます。ワンビッグに対しての対応が難しいウルブス。ゴードンがコートに居てくれた方が都合がいいっていうね。
これでオフェンスも止まってしまったウルブスは0-11のランを食らって一気に3点差まで追い上げられます。
ジャクソンが大当たりのナゲッツはドライブ、3Pと連続で決め、さらにフルコートプレスでボールを奪うとヨキッチの3Pに。まさかのベンチメンバーの時間で上回ったナゲッツが逆転し23-25とリードして1Qを終えます。
2QさすがにKATのワンビッグにしたウルブス。ディフェンス面でミスマッチは解消されますが、オフェンスで困り始めます。KATをアグレッシブに守ってくるナゲッツに対してKATへのエントリーパスで2本のターンオーバー。そこからの速攻も食らいます。
まずいと思ったのかスターターに戻すウルブス。スターターに頼りすぎるのはよくないよね。
ポストアップに対して完全なファールだったのに笛を吹かれずイライラするエドワーズですがプレーは冷静にゆっくりパスを捌きつつディフェンスを見ながらシュートに行くなど、ちょっと今までとは全く違う大人なプレーを続けます。
ナズのシュートが入っていない事、ディフェンスでもゴベアとヨキッチのアイソに対してオーバーヘルプしてKCPにコーナー3Pを決められるなどちょっとナズの所で苦しむウルブス。
エドワーズが50点取りそうなペースで得点していきますが、さすがにエドワーズ1人では厳しかったウルブスは40-44とナゲッツにリードされ前半を終えます。
にしても両チーム40点台って。いつの時代だよ。
ナゲッツは7個のスティールが効きリードしましたがマレーを完璧に抑え込まれており、ここをどうアジャストしてくるのか。一方ベンチメンバーの元気がないウルブス。あんまりよくないと使いずらくなっちゃうので先の試合にも響きそう。
後半はKATの3Pでスタート。ですがナゲッツもヨキッチゴードンのツーメンゲームからアリウープ。さらにコンリーのターンオーバーから速攻MPJ3に。ウルブスはどこかでマクラフリンかモリスを使っておきたいけど、この展開だとちょっと使いずらいよね。
マレーのタフ3Pが決まり、ヨキッチがKATを振り切りレイアップなどナゲッツペースになりそうなのですがKATのアタックとエドワーズのディフェンスで持ちこたえていきます。
スーパースターというよりかリーダーとしての姿を見せるエドワーズ。
コンリーのミスが多めになっているこの試合ですが、3P決まっているのでまぁよし。するとずっとビハインドで耐えていたウルブスはスティールからナズのダンクでついに同点に。
そしてさらにこれまでほとんど使わなかったナズのワンビッグに。色々試していくのはすごくいいね。するとそのナズがヨキッチからスティール。エドワーズのフェイダウェイで逆転します。
モリスも登場しコンリーよりもミスのないゲームメイクを見せます。
エドワーズはポストアップから決めた後にジャクソンをガン見してテクニカルを吹かれますが、それでも73-71でウルブスがリードを奪い4Qへ。
4Qはエドワーズが最初に休むので、ここでどれだけエドワーズに休憩を与えられるか。
マレーのFTで同点になりますが、ナズのミスマッチをしっかり使い得点。続けてマレー、ナズと交互に得点していく両チームですが、マレーのステップバックに突っ込みすぎたKATがファールを吹かれ4Pプレーになると同時に5つ目でベンチへ。
ですが交代で出てきたナズがヨキッチにプレッシャーをかけてターンオーバーを引き出すと、エドワーズのミドルで3点リードに。ナゲッツもマレーのキックアウトからブラウンの3Pで追いつきます。
が、ここからナズがバンク3Pにプットバックダンク、ドライブからのand1と大暴れ。FTは外れますが、5点リードまでもっていきます。
タイムアウトを挟んでさらに3Pも決めるナズ。
今度はウルブスのペースになりそうなところでしたが、マレーとヨキッチで離されないナゲッツ。さすがにチャンピオンチーム。
エドワーズのFTで残り3分でウルブスの7点リードに。
ヨキッチの3Pが外れ、ゴベアが謎シュートを決め、MPJの3Pはオフェンスファールに。
ここでエドワーズがポストアップでフェイダウェイを決め残り1分半で11点リードまでもってきたウルブス。
ヨキッチの3Pが決まり6点差になりますが、エドワーズが冷静にドライブからFT獲得。これをきっちり2本決め、勝負ありかに思われましたが、タイムアウトからMPJがクイック3P。しかしカウンターでエドワーズがレイアップを決め106-99で勝利。
アウェイの初戦で大事な大事な一勝をモノにしたウルブスが先勝してシリーズ開始です。ウルブスは短い時間でしたがモリスを使うこともできたし、エドワーズが43得点、マクダニエルズは0得点ながらもMPJに対してのディフェンスが効くことも分かり最高のシリーズスタートとなりました。
一方のナゲッツはマレーとヨキッチのシュートが入りませんでしたが別にタフショットばっかりだったわけでもなく、ここは気にしすぎないで大丈夫でしょう。ジャクソンが調子良さそうなのもプラスですし、ブラウンも攻守でいい動きを見せており、ベンチメンバーで差があまり生まれなかったのはいいことでしょう。しかしゴードンへの合わせが少なかったこと、ヨキッチが7ターンオーバーだったことは次の試合に向けて修正点となるでしょう。
最後に少し点差は開きましたが、差はわずかであり毎試合どっちに転ぶか分からない様なこのシリーズ。エドワーズが新たな時代を見せるのか、ナゲッツが王者の意地を見せるのか、面白いシリーズになりそうです。