さぁいよいよプレーオフです。
ウルブスは昨シーズンと全く同じ49勝33敗でウエストの6位。今シーズンはエドワーズが60試合出場に留まり、マクダニエルズも73試合。代わりにディビチェンゾがキャリア初の全試合出場となりました。
ナゲッツとの1回戦に挑むウルブスですが、エドワーズ時代になってからプレーオフでの対戦は3回目。1回目はナゲッツがチャンピオンになったシーズン。1回戦で対戦するも1勝4敗で蹂躙されました。
2回目は23-24シーズン。WCSFで対戦した両チームは第7戦までもつれる大混戦を制したウルブスがWCF進出となりました。
そして3回目の今回。シーズンでの対戦成績は1勝3敗。
1試合目はシーズン序盤での対戦。エドワーズの欠場もあり、マレーに43点を奪われ、ヨキッチにも25点19リバウンド10アシストとTDを記録され127-114で敗戦。
2試合目は1試合目の約3週間後に行われましたが、スターター全員に2ケタ得点。4人に20点以上を記録され123-112で敗戦。
ここまでがホーム2試合で次の2試合はアウェイでの対戦。
3試合目はエドワーズが44点を奪ったものの、ヨキッチに56点16リバウンド15アシストとモンスタースタッツを記録され138-142で敗戦。
4試合目はドスンム加入後の初対戦。マクダニエルズとエドワーズが20点オーバー。ウルブスは完全8人ローテとガチった結果117-108で勝利。
比較的健康だったウルブスに対して、基本的にいつも主力の誰かしらが欠場していたナゲッツ。ですがドスンムの加入後の対戦ではウルブスが勝利しており、なんとも。ただナゲッツはシーズン最後を12連勝で締めくくっています。相手が弱かったのもありますが、シーズンの最後2試合はサンダー、スパーズを倒しており、調子を上げてプレーオフに入りました。一方のウルブスは3月、4月で12勝10敗と足踏み。一時は3位まで見えていたのですが、エドワーズの離脱などもあり足踏みし、6位まで落ちてしまいました。
という事で簡単にこのシリーズのポイントを見ていきましょう。
対ヨキッチ
ペイントアタック
集中力
ハイランドとハーダウェイ
対ヨキッチ
ナゲッツ相手に対してはヨキッチに無限に1対1をさせるように仕掛けて、ヨキッチからの展開やコンビプレーを抑えるのが常套手段です。これが単純でありながら最も難しいミッションなのでヨキッチが世界最高の選手なわけですが、ウルブスにも4度のDPOYのゴベア、フィジカルなら頑張れるランドル、オフェンスでヨキッチを引き出せそうなリードと、一応の武器は揃っています。
ヨキッチに対してまずはアウトサイドまでしっかりとプレッシャーをかけていき、自由にプレーメイクをさせないことが大事になるわけですが、ここをウルブスがどうプランを練ってくるのか。シンプルにゴベアでアウトサイド側まで追いかけさせるのか、それともマッチアップを変えてランドルにヨキッチを追いかけさせるのか。もちろんゴベアの方が守れると思うのですが、ゴベアがアウトサイド側まで追いかけるとファウルトラブルのリスクが増します。
ヨキッチにプレッシャーをかけに行くと今度はマレーとのコンビプレーで崩されてしまいます。ここはマクダニエルズ、ドスンム、エドワーズのお仕事。スクリーンを躱すのがあまり得意ではないディフェンダーなので、マクダニエルズはヨキッチ&マレーに対してはアンダーで守ってもいいかも。高さがあるので簡単に3Pにはならなさそうだし。
プレーオフは長い戦いになるので、まずは普通にゴベアをヨキッチに当てて、マクダニエルズがマレー、ベンチメンバーではランドルかアンダーソンがヨキッチ担当にしておいて、第2戦までで攻略されていたら他の手段を使わなければなりません。
一方ヨキッチのディフェンス面でもヨキッチの仕事量を増やしていくことも大事になります。シーズン中の対戦ではランドルがスピードでヨキッチを振り回すシーンもあったので、こことリードのシューティングでヨキッチをたくさん動かしていきたいウルブス。
ウルブス的には1回戦なのもポジティブな要素で、早めに6位が決定的になったことで、主力を休ませることができたので、かなりフレッシュな状態でナゲッツとのシリーズに望めます。
ただヨキッチを完全に抑えられるチームなど存在しないので、どこまで被害を食い止められるかの勝負になります。ランドルが神頼みしないとね。というコメントを残していますが、ある面でこれは正しく、どこかでシュートが外れるのを祈るタイミングは来るので、そこで無駄にファウルなどせず我慢できるかどうか。メンタル的な戦いも大事になります。
ペイントアタック
おそらくナゲッツは昨シーズンのプレーオフでウルブスがサンダーにやられたように、エドワーズのドライブに対しては厚めにカバーを用意し、簡単にはインサイドへの侵入を許さず、アウトサイドシュートを打たせるか、展開させるように守ってくるでしょう。
ここでエドワーズがボールを展開するのはいいのですが、展開先でしっかりと外のシュートだけにならず、ドライブまで行けるかどうか。ここ数年でダブルチームされることが多くなったエドワーズは、自分に人数が集まってくると他の選手にしっかりとパスを捌いていけるようになりました。ですがウルブスの問題はその先の展開力に欠けることで、ランドルは判断が早いタイプじゃないし、リードも昨シーズン辺りからシュートを躊躇する場面がチラホラ、コンリーは長く使えず、マクダニエルズとドスンムに期待することになります。
マクダニエルズに関しては今シーズンオフェンスで積極的な姿勢を見せており、ドライブから得点するシーンも増えました。このシリーズでもマクダニエルズは積極性を持ち続けられるかどうか。マクダニエルズのドライブが決まってくるとナゲッツディフェンスはかなり困るはずです。
ドスンムに関しては加入してからトランジションアタックと、ハンドラープレーからのドライブアタックでウルブスオフェンスに新たな武器を与えました。エドワーズにプレッシャーがかかる展開になったときにどれだけドスンムがオフェンスを作ることが出来るか。もちろんエドワーズからの展開から決めるのも大事ですが、出来れば試合前半はドスンムのところでオフェンス構築しておいて、後半にエドワーズのアタックを使いたいところ。
そんなに簡単に出来たら苦労はしないわけですが、昨シーズンに苦しんだ形で今シーズンも同じようにやられるわけにはいきません。フィンチ含めてコーチ陣も選手たちもしっかりとゲームプランを作って、遂行することが必要になります。
集中力
このプレーオフでエドワーズ、ヨキッチ時代3回目の対戦ということでそれなりに手の内は分かっているであろう両チーム。相手が狙っていることはそれなりにわかっているであろうこの対戦カードで1番重要になりそうなのが集中力。もちろんプレーオフという事でレギュラーシーズン以上の集中力でお互い臨むわけですが、ウルブスはよくも悪くもムラっけのあるチームで、高い集中力で素晴らしいプレーを見せたかと思えば、集中力に欠けていい加減なプレーをすることもあります。
上に書いたようにある程度やることが分かっているので、あとはそのプランをしっかりと遂行できるかどうか。前半にプランが成功した事で後半気を抜く展開も十分に考えられるし、逆に試合序盤でナゲッツに走られてそのままって展開もあり得ます。
プレーオフなので細部まで、最後までしっかりと集中力を維持しなければ勝てません。審判と戦ってもいけないし、我慢の時間も必要。その辺の忍耐力をウルブスが見せられるかどうか。特にランドルのサボりやゴベア、マクダニエルズのフラストレーションをどれだけ我慢できるかが大事です。
ハイランドとハーダウェイ
最後はお互いのギャンブル的な要素。ギャンブル的とは言っても今シーズン今までになく安定したシーズンを送っている2人。安定したとは言ってもそれまでが不安定過ぎたので、2人にしては。という意味ですが。
お互いに守るべきところは理解していて、それなりにディフェンダーも揃っているなかで、よくも悪くも1人でガチャガチャやってくれる選手が必要になる時間もありそう。どちらが当たりか、もしくはどちらも当たりか、誰も予測が出来ないので、コーチの判断が大事になります。ダメだと思ったらすぐ下げることも必要ですし、良くても長く使いすぎてはいけない。全く出番をなくすことも悪手なので、バランスと調子を見ての起用が出来るかどうか。
まぁハーダウェイは使われるとしてもハイランドは出番がない可能性も十分にあるので、ここはおまけ程度。ここでシリーズが決まることはないですが、厳しいシリーズになればなるほどXファクターとしての求められそうです。
ここまで色々書いてきましたが、ウルブスを見たときに大事なのはしっかりとエドワーズがオフェンスで点数を取れるかどうか。それにゲームプランを忘れることなく戦えるかどうか。
3年連続のWCF進出に向けて、1回戦からナゲッツという強敵に当たるわけですが、結局優勝するためには強い相手でも倒していくしかありません。3度目の正直、チーム史上初のファイナルへ。そして優勝への道のりが始まります。