オールスター明けゴベアとリードが不在のシクサーズ戦で敗北を喫しましたが、それ以外は相手チームの主力の欠場もありしっかりと勝ち切っているウルブス。今シーズンここまで直接対決で3連敗中のナゲッツ戦になります。そのナゲッツは前戦のサンダー戦こそ仕方ないにしても、クリッパーズ、ウォーリアーズにも負けており3勝3敗とオールスター明けにイマイチ流れに乗れていません。
MIN 117 - 108 DEN
なんとか一矢報いて1勝を返したウルブス。プレーオフで当たる確率も高いので、ここで勝てたことは良いイメージを持てるのでかなりの収穫になります。
試合はゴードン、ワトソン、ジョーンズがいないナゲッツが序盤からマレー&ヨキッチのツーメンゲームを連発。さらにエドワーズに人数をかけてプレッシャーをかけてくるのでポストアップが多めのオフェンスになるウルブス。序盤こそリードがブラウンのカットプレーにボコボコにされ、さらに余計なファウルからAnd1を献上しナゲッツがリードします。その後試合はハイランドとハーダウェイのやり合いに。ですがここで好調だったハイランドを引っ張り過ぎずに交代したフィンチ。さらにマレーに対してドスンムが対応できるというここまでになかった武器などで逆転。
後半に入るとハイペースでの戦いになりますが、絶好調ディビチェンゾがスティールからトランジション3Pなども決めて突き放しますが、リードとランドルではヨキッチの個人技アタックを全く止められないので試合を決めるまでには至らず。ナゲッツのジョンソン、ウルブスのリードの2人はこの試合全くいいところがなかったのですが、4Qになると、いきなりリードは3PにAnd1、速攻レイアップと追いつかれそうな場面で再び突き放します。最後はエドワーズがかなりタフな3Pを決めると、ディビチェンゾがヨキッチの後ろからスティール。さらにエドワーズに激しく出てきたところで上手くボールを捌いてランドルの得点になると、マクダニエルズのフローターで勝負あり。ナゲッツは終盤でターンオーバーを連発したのが痛かった。ピケットにも出番が回ってきたようにPG不足の問題が出てしまいました。
ダブルチームへの対処
まず素晴らしかったのはエドワーズのダブルチームへの対応です。ナゲッツが序盤からエドワーズには人数をかけて守ってきていたので、上手く他の選手に展開していきました。
特に印象に残ったのは4Qにゴベアとエドワーズのツーメンゲームからゴベアに展開し、上手くランドルに繋がったシーンです。今までエドワーズにダブルチームが来て展開してもその先の展開力の無さで困っていましたが、この試合ではしっかりとランドルがゴール下にポジショニングする事で解決しました。ゴベアのパスがよかったとは言えませんが、それでもエドワーズ、ゴベア、ランドルとボールが繋がり終盤に2回のオフェンスが成功した事でナゲッツディフェンスを困らせることに成功しました。
それ以外にもウルブスはエドワーズへのダブルチームに上手く対応できており、結果としてチーム全体で33アシスト。6人が2ケタ得点にゴベアが7点、ドスンムが9点とバランスアタックが機能しました。特にマクダニエルズの積極的なアタックは効果的で、ワトソンがいないナゲッツにマクダニエルズの高さに対抗できる選手がおらず、最近はフィジカル負けすることも少なくなってきたので力強くドライブしてサイズで打ち切る形でエドワーズがダブルチームで止められてもウルブスのオフェンスが機能不全を起こしませんでした。
昨シーズンのプレーオフではサンダーのプレッシャーディフェンス相手に何も出来なかったウルブスとエドワーズ。確かにサンダーとナゲッツではそもそものディフェンス力が違うのですが、それでもエドワーズへのダブルチームに対して適切に対処出来たことは大きな収穫です。
ハイランド対ハーダウェイ
お互いのチームの不確定要素というかガチャ的なポジションの2人。今シーズンに限れば驚くほどに堅実にシュートを決めているハイランドとハーダウェイですが、基本的には使ってみてシュートが入るかどうかは運頼み、それでも1人でオフェンスをやり切ってくれるのでオフェンス側で困ったときに一種のギャンブルオプションとして使いたい選手達です。
ハイランド 15分 18点
FG 6/7 3P 3/3 FT 3/4 2アシスト
ハーダウェイ 33分 17点
FG 5/6 3P 3/4 FT 4/7 3リバウンド
この試合では2人とも大当たりです。特にハイランドは15分で18点とインスタントスコアラーぶりを存分に発揮。ウルブスが苦しかった前半だけで15点を記録し、ナゲッツに大量リードを許しませんでした。一方のハーダウェイも前半で12点と好調だったものの後半は18分の出場で5点と勢いを保てませんでした。
ここで差が出たのは両チームの選手起用です。ナゲッツは欠場者がいた事もあってハーダウェイを長い時間使っていましたが、さすがに33分は長すぎた感じがします。確かに代わりに使えそうなナジとストローザーがあまりよくなかったのは確かですが、それでもハーダウェイ頼りの時間をもっと減らすべきでした。まぁ後述するジョンソンの問題もあったので仕方ない部分が大きかったのも事実ですが。
逆にウルブスは前半絶好調だったハイランドでしたが後半も8分だけの出場。ローテーションを守って、好調だからと使いすぎずに適切にベンチに下げた判断は的確でした。フィンチは割と好調の選手の出場時間を延ばしすぎるきらいがあるのですが、この試合では信頼はしつつも過度な期待を持たずにハイランドを使えました。
ジョンソンとリード
一方で全くいい所の無かったジョンソンとリード。リードは終盤に連続得点で目立ったのでそこまで悪い印象ではありませんが、終盤までの内容は褒められたものではありません。
リード 26分 11点
FG 5/11 3P 1/5 6リバウンド
ジョンソン 23分 0点
FG 0/6 3P 0/4 4リバウンド 3アシスト
3Qまではリードも2点しか奪っておらず、4Qに入っての連続得点がなければとても褒められた内容ではありませんでした。イメージで言えば完全に消えてしまっていたジョンソンとミスを連発するリードという感じでした。
今シーズンここまで37試合しか出場できていないジョンソンはその欠場の多さも問題ではあるのですが、それ以上にシーズンのこの時期になってもヨキッチと上手く絡むプレーが少ないのは悪い意味でのサプライズです。開幕前にMPJとトレードされた時は戦力の低下を最小限に上手くサラリー削減したと思っていましたが、ここまで上手くいかないとは思いませんでした。スターター同士の時間ではジョンソンにランドルなので、オフボールで剥がすのは簡単なのですが、序盤にシュートが入らなかった事で消えてしまいました。ここはどんなに外れても自分の仕事と割り切って打ち続けるシューター的なメンタルが足りない感じがします。MPJはその辺躊躇ないからね。
一方のリードに関しては今シーズン一貫して入る試合と入らない試合の差が大きく、かつてはウルブスで一番信頼出来るシューターだったのが嘘のようです。しかもリードはシュートが入らないと他のプレーでもよくない面が出てくるのでパスミスや判断ミスも増えていきます。ここはジョンソンと同じく入らなくても打ち続けるメンタルが足りません。サイズに加えてビッグマンにしてはスピードがあり、ドライブも出来るので、シュートが入っていない時間に他のことをしようとして失敗する感じ。出来る事が多いが故に迷ってしまう。みたいな。
それでも最後にはしっかり攻め切ってランを作ったリードは偉いのですが、最初の3Pが外れていたらどうなっていたかはわかりません。両チームともプレーオフに向けてこの2人、特にジョンソンの所をどうするかは悩みどころです。使わないという選択肢はないのですが、選手の組み合わせやローテの微調整などで改善させることが出来るかどうか。
ウルブスらしい集中力
最後はウルブスの特徴でもあるムラッけの話です。エースのエドワーズがムラっけのあるタイプなので仕方ないのですが、サンダーやナゲッツなど強豪との対戦の時には高いテンションと強度で戦えるのですが、格下相手になるとどうしても緩むときがあります。
この試合はナゲッツ相手という事で序盤から集中力高くスタートし、結局ナゲッツの速攻での得点を6点に抑えただけでなく、自分たちも速攻から30点を奪いました。ターンオーバーは両チームとも13個で同じなのですが、ウルブスはスティールが11個もあるのに対してナゲッツは2つ。高い強度でプレッシャーをかけ続ける事が出来ました。ここにはドスンムの存在も大きく、個人でボールプレッシャーをかけられるだけでなく、マイボールになった後の推進力も高いので、これまでのウルブスになかった武器をもたらしてくれています。
という事でナゲッツを下したウルブスは4位浮上。3位のロケッツまで見えてきました。ホームでの6連戦は3勝3敗と勝ち切れませんでしたが、ロードトリップで3連勝。この先はホームで3連戦、再びロードトリップで4連戦、ホームに戻っての3連戦となります。次戦のグリズリーズ戦は先ほど書いたムラっけが問題にならなければいいのですが。