リアルタイムでは見られなかったフィンランド戦ですが、日本が勝ったとのことなので見てみましょう。
インサイドのヘルプに人数をかけすぎる日本に対して3P決める能力が高くオフボールで崩してくるフィンランドはグループでも一番相性が悪いと思っていたので勝ったのはまじでびっくり。
マルカネンに対しての答えを持たない日本。一対一を連発してくれるなら渡辺である程度どうにかはなるんだけど、マルカネンはそういうタイプじゃないしね。
スターターの変更はなかった日本。このスターターに手ごたえをかんじてたってことなのかね。
試合序盤はホーキンソンがいると富樫の球離れがよくチームでオフェンスができている日本。ホーキンソンがいるといないでこんなに違うのか。
ディフェンスでは原がサリンに強く当たってるけど、どう見てもファールに見えるし、そもそも原がディフェンダーって評価されてるけど個人的にはベバリーとかと同じで頑張ってるからよく見える。だと思うのよね。
残り5分ほどで富樫から河村にスイッチすると試合のテンポが上がりトランジションでのやり合いに。
フィンランドは序盤こそポストやドライブからカットプレーに対する合わせが見られたけど後半はマルカネンの個人技アタックなどらしく無いオフェンスで日本にリードされて1Q終了。ちょっと比江島と河村への対応がよくなかったね。
2Q開始すぐに日本がタイムアウトを取ると富永がホーキンソンのオフボールスクリーンを使って3Pを沈める。やはりどこにでも絡むホーキンソン。
続けてドライブからコーナーへのきれいなキックアウトから渡辺、富永の3P。決まったのは富永だけだけどフィンランドがこんなにドライブに苦労するとは。
一方フィンランドオフェンスはポストにボールを入れるとホーキンソンがゴール下に固定されるので簡単にキックアウトして3P。
この3Pを嫌がったのかゾーンにする日本。オフェンスでは比江島のファールドローで繋いでるけど比江島のドライブがすごいというよりも、フィンランドディフェンスがドライブ開始まで警戒していないがので反応が遅れてファールしちゃってる感じ。
しかしなんだかんだマンツーマンに対してもゾーンに対してもフィンランドがカットプレーで崩すシーンも増えてきて逆転。2桁リードにして後半へ。
ここまで見てると何故フィンランドが負けたのか全然わからん。
前半マルカネンは12得点5リバウンド、渡辺は2得点。マルカネンはハンドラーすることが多く、良くは見えなかったがそれでも12点取ってるのはさすがNBAオールスターってところか。
後半は河村、比江島でスタートする日本。フィンランドは開始すぐにマルカネンが3Pと速攻で一気に5得点。
オールコートで当たってくる日本に対して難なくオープンの3Pを沈めるもカウンターを食らうフィンランド。ピリッとしないね。
しかしオフェンスでは流れが出てくるフィンランド。ドライブからコーナーへのキックアウトも決まると、エンドラインのスローインからマルカネンへのアリウープで14点リードに。一気に試合を決めそうな感じなんだけどね。
その後3Q残り3分切ったあたりでこの試合最大の18点差に。
富永のステップバック3Pなどで追いかける日本だがオフェンスを作れているわけではなくタフショットが決まっているだけって感じ。
3Q終了間際には馬場にも3Pを決められて73-63でフィンランドにとっては悪夢の最終Qへ。試合を決めきる大切さ。
4Qは開始から約3分得点がなかったフィンランドに対して日本は富永の3Pホーキンソンのインサイド合わせなどで追いついてくる。フィンランドのアンスポもあったしね。
ここから神がかり的にシュートが入るようになる日本とドリブルしている時間が多くハンドラーアタックになっていくフィンランド。
ディフェンスでも激しく当たる日本。結構ファールっぽいのもあったと思うけどこれがホームコートアドバンテージか。さすが開催国って感じ。
ついに河村のAnd1で日本が逆転。さらに河村はプルアップ3も決めて4点リードに。
ここでタイムアウトのフィンランドはタイムアウト明けにマルカネンのポストアップを選択。苦しいときに自分たちの良さを忘れてしまったようなフィンランド。
その後河村がマルカネンの上から3Pを決めると続けてドライブからホーキンソンにアシスト。フィンランドはサリンが2本の3Pで残り1分半5点差に。逆に日本がタイムアウト。
日本のタイムアウト明けフルコートプレスを仕掛けるフィンランドに対して渡辺がボールを運び河村へ。その河村がホーキンソンのスクリーンを拒否してアイソからプルアップ3Pを決める。タイムアウト明けのプレーとしてはなんじゃそりゃって感じだしスクリーン拒否してアイソを選ぶ河村も意味不明だけど決まるシュート。
結局この3Pで試合は決まり88-98で日本の勝利。
4Qの日本のオフェンスはいい形を作れていたわけではないし、毎試合あんなにシュートが入ればもっと勝てるってくらい入りすぎなので仕方ないにしても、試合通じて34本もFTを日本に与え、ホーキンソンにゴール下を制圧され63%もの確率で2Pを決められたフィンランド。終盤には日本のゾーンに対してポストからの展開もなくなりオフェンスで困ってしまった。
ホーキンソンのアウトサイドや怪我で万全ではなかった渡辺など相手の弱点を突くことができず、3Qで試合を決めきれなかったのが痛かった。
これでフィンランドは一次リーグ敗退が濃厚に。逆に日本は突破の可能性まで見えてきた。日本に関しては次のオーストラリア戦で同じようにシュートが入る可能性は限りなく低いと思うが、この試合を見る限り勝ち筋としては同じようにシュートが入るしかなさそうに見えるのが厳しいよね。
なんにせよ日本17年ぶりにワールドカップでの勝利は初の欧州国相手からの勝利という結果に。勢いそのままに番狂わせを起こせるかどうか。