1次リーグ突破に向けて南スーダンにとっては大事なセルビア戦。
プエルトリコは中国戦なことを考えるとセルビアに大金星を上げないと厳しい。
南スーダンのジョーンズは今大会ここまで平均28点8.5アシストという素晴らしい成績を残していますがミチッチ不在のセルビア相手に対してどれだけチームを牽引できるか。
一方のセルビアはここまでNBAのボグダノヴィッチとヨビッチの中心にバランスアタックを見せています。
セルビアのボールムーブとオフボールムーブについていけない南スーダンですが、セルビアも南スーダンのスピードには苦労しそうな立ち上がり。
ガブリエルがブロックされるなど高さが足りない感じの南スーダン。セルビアにインサイドアウトサイドと好きなようにやられてしまいます。2P FG 5/5を許しタイムアウト。
タイムアウト明けオールコートでプレッシャーかけてくるセルビアに対しボールを失いそうになりながらも得点する南スーダン。速攻も決まり流れを押し戻します。
南スーダンはウイングが積極的にリバウンドに絡んでいるのがいいね。
しかしセルビアはボグダノヴィッチのパスが冴え渡りリードしていきます。そして自らも3Pを沈めて2桁リードを作って1Q終了。
南スーダンは16歳のマルアチをCとして使っていますが、まだまだ素材型なマルアチはセルビアのインサイド陣のポジション取りの上手さに苦労しており、ここの頑張りが重要になりそう。
2Qはデザインプレイから南スーダンが3Pを沈めてスタート。ボグダノヴィッチの長いパスから崩されて一本決められるもクアニーがガブリエルのキックアウトから3Pを決め6点差に。勝負できてるじゃん。
ジョーンズ無しで追い上げると、2分経ったくらいでジョーンズが戻りクアニーのシュートを使いたそうにしていますがガブリエルがターンオーバーし逆に3Pを決められてしまう。
ジョーンズにはフルコートでプレッシャーをかけているセルビアはジョーンズの消耗を狙ってるのかな。
他の選手も割とボールに激しく出るセルビアはファールがかさんでいきます。コールにもフラストレーション溜まっていそうなセルビア。
マルアチが出てくると再びミルティノフにボコボコにされます。これを嫌ったのか今大会初めて#12アコースを起用しますが、出てきてすぐムービングスクリーンとテクニカルまで取られる南スーダン。厳しい展開ですが要所要所で3Pを決めて繋いでいきます。
アフリカ勢っぽくないシュート力。
しかしさすがのセルビアは残り2分から2本の3Pで17点差にして前半を終えます。
南スーダン40%に対してセルビアは65%も決まった2Pがリードの要因ですが、逆に言えばそれ以外のところでは結構勝負できてる南スーダン。
前半だけで17アシストを記録しているセルビアのボールムーブに対してどうアジャストするか、5アシストはしているもののほぼ完封されたと言っていいジョーンズは後半パフォーマンスを上げられるか。
セルビアはボグダノヴィッチが絶好調で15点4アシスト。おそらく南スーダンはここを止めに来るでしょうからセルビアはどう対処するのか。
後半最初のプレーで3Pを沈めて20点差にすると続けてジョーンズからファールされながら3Pを決めるヨビッチ。
全くセルビアを止められない南スーダン。ガブリエルが1本ブロックしましたが基本的にはヘルプとマークマンの受け渡しが悪く、好き勝手に得点されここまでボグダノヴィッチとヨビッチに20点ずつは取られすぎでしょ。
大量ビハインドになるとジョーンズを下げる南スーダン。違うことを試したのか、ただ次戦以降に向けて休ませたのかはわかりませんが日本には出来ない決断だよね。
このまま終わるかと思いましたが最後までファイトする南スーダンはオールコートプレスからアンスポを引き出すと、さらに最後のセルビアオフェンスからスティール。3Pを決めてみせました。
4Qもジョーンズを休ませたままの南スーダン。居ないほうがチームとしていいって判断っぽいね。
しかし最後は3P連打で試合を決めたセルビア。ジョーンズに対して1人で守り切る事と3Pを簡単に打たせないようにしたことで活躍を許しませんでした。
世界との壁を感じる試合だったであろう南スーダン。しかし点差は開きましたが決して酷い内容ではなかったよね。
ディフェンスの面で改善すべき点はたくさんあるように見えるものの、素晴らしいシュート力とアフリカらしい運動能力、そしてそれだけに頼らないチームオフェンスは未来を感じさせるには十分でした。