セルティックス戦での敗戦で5割になったウルブス。しかしディフェンス面では復調を見せており、あとはディフェンスで戦いつつ最後の所をエドワーズで決め切るだけ。なのですがなかなかクラッチで仕事ができないエドワーズ。
ロケッツは今シーズンここまでウエスト3位とライジングチームの一つとなっており、シェングン、グリーン、スミス、イーソン、ウィットモアらの若手が躍動しています。この試合はNBAカップの第3戦となっており、ターゲットセンターのコートが蛍光グリーンでド派手になっています。
HOU 117 - 111 MIN
この試合も4Q終盤に接戦となり、フィンチの采配ミスに加えて、エドワーズが決め切れずにオーバータイムに突入すると、最後は力負けとなりました。
序盤からシェングンを中心にハンドオフとスクリーンを使いながら流れるようにオフェンスをしていくロケッツ。ゴベアがあんまり出てこないのと、ランドルの所が緩いのでハンドオフがかなり効果的になっています。エドワーズとマクダニエルズもチェイスが上手いタイプのディフェンダーじゃないしね。
結局チームとしては40.5%とそんなに入りまくった感じではないのですがブルックス、バンブリート、スミスに高確率で決められました。
3P 4/7 22得点
バンブリート
3P 6/12 27得点
スミス
3P 3/4 19得点
この3人に加えてシェングンがトリプルダブル。チームとしては31アシストに12スティール、9ブロックとウルブスのターンオーバーを17個も引き出し、速攻で20点も稼ぎました。
ウルブスはこの試合もディビチェンゾがスターターだったのですが、ディリングハムの活躍もあり試合終盤には出番がありませんでした。加えてセルティックス戦に続いて狙われる事があったNAW。ポストアップに対してちょっと弱さを見せてしまっており、この先も狙われることがありそう。
ポジティブな内容としてはナズ・リードの復調とディリングハムのプチブレイクがあります。ここまで低調なパフォーマンスを続けていたナズはこの試合19得点で3Pも3/7とまずまず。
前の試合でインパクトを残したディリングハムはこの試合はローテーションに入り、12得点7アシスト5リバウンドと上々の数字を残しました。後半はちょっとダムダムしすぎな場面があったり、クラッチの場面では残り50秒ほどのオフェンスでトンプソンにスティールされたり、次のオフェンスでもエドワーズに渡さずに自分でアタックしたりと悪いところもあったのですが、そもそもディリングハムがよかったからって長く使いすぎたフィンチ。やられていたとはいえ終盤は普通にNAWでよかった気がする。
ロケッツの勝利の立役者はトンプソンで、ディフェンダーとしてだけでなくガードとしてもしっかりパスを捌いていました。8リバウンド3ブロックとコートの広い範囲を1人でカバーしており、4Qにはランドルのアタックに対してテイクチャージ。さらにディリングハムからスティールし同点に。オーバータイムでも同点のコーナー3Pを決めました。
ハードワークをする選手相手に苦労するウルブス。セルティックスもロケッツもみんながハードに戦う事が大前提だしね。逆にウルブスはハードワーク担当が足りない。昨シーズンはNAWがそんな感じでしたが今シーズンはPG仕事も多くなったためになかなかハードワークで目立てません。
さらにこの試合はマクダニエルズが3P1/8と大ブレーキ。ワイドオープンのシュートが多かったのに決め切れませんでした。
これで借金生活となったウルブス。さすがにそれなりのコテ入れをしないとまずい感じなのですが、それがディリングハムって言われるとなんとも難しい。問題はターンオーバーの多さとクラッチタイムでの弱さ、さらに3Pの成功率です。ターンオーバーとクラッチタイムの問題はコンリーが戻ってきて、ディリングハムがPGとしてちゃんとプレーできるようになれば改善しそうですが、3Pはまぁランドルの所がKATより成功率が低くなるのは分かっていた事なのでいいのですが、ディビチェンゾとマクダニエルズ、さらにはコンリーも入っていないのが痛い。エドワーズの確率も落ちてきたしね。
次はB2Bでのキングス戦。ディリングハムがこの調子でディビチェンゾの確率が上がってこないのならばイングルスの出番を少し作ってもいいかもしれない。なんにせよあんまり足踏みしているとフィンチの首も怪しくなってきちゃうぞ。